ランサーズ株式会社

大手から中堅・中小・ベンチャーまで、全国35万社以上が利用する仕事のマッチングサービスを提供するランサーズ株式会社 開発部 SREチーム リーダー 金澤裕毅氏、同チーム 稲村一真氏に、Twilio SendGridを導入した背景と効果について詳しく伺いました。

ランサーズ株式会社 開発部 SREチーム リーダー 金澤裕毅氏、同チーム 稲村一真氏

ランサーズ株式会社 開発部 SREチーム リーダー 金澤裕毅氏、同チーム 稲村一真氏

ランサーズ株式会社について

2008年4月に創業した日本最大級の仕事のマッチングサービスで、「仕事を依頼したい人」と「仕事をしたい人」が出会ってから仕事の依頼、納品、支払いまでをオンラインですべて完結できる。その他にランサーズでは、定額でオンラインアシスタントに業務をお願いできる『Lancers assistant』など6つのサービスを展開。現在、登録会員は100万人を超えている。ランサーズを通じて、コンサルタントやマーケター、秘書などプロフェッショナルに仕事の依頼ができる。

Twilio SendGrid導入の背景と課題

– SREチームとはどういった部門ですか。

SRE(Site Reliability Engineering)チームは、システムの信頼性に焦点を置き、インフラだけでなくアプリケーション側も積極的に取り組みながらサービスをより快適に使えるようにブラッシュアップを続けていく部門です。会員登録時のトランザクションメールやメールマガジンを配信するメールサーバーも、我々が主幹となって運用していました。

– メール配信サービス導入の背景をお聞かせください。

最初にSendGridを知ったのは2013年頃です。当時は自前のメールサーバーから配信していましたが、スピードや分析機能に課題がある状況でした。それで、メール配信サービスとして人気が出つつあったSendGridを導入したいと考えていました。ところが当社の諸々の事情により、2015年に導入したのは別のメール配信サービス。いったん、SendGridの導入は見送られました。

– その後、Twilio SendGridが必要となった理由はなんでしょうか?
ランサーズ株式会社 金澤裕毅氏

ランサーズ株式会社 金澤裕毅氏

新規アカウント登録時に送るトランザクションメールにテコ入れがあり、改善結果を数値で取得したいという要望が高まったためです。実は、それまでトランザクションメールは、自前のメールサーバーによるテキストメールの送信だけでした。メール開封率やクリック率の取得が難しく、例えば「キャンペーンによる新規会員登録の増加数」といった分析はほぼ不可能でした。そこで、トランザクションメールの配信で高い評価を得ており、なおかつ分析機能も充実したSendGridを導入することにしました。

Twilio SendGridの導入検証

– 導入にあたって検証等は行ったのですか?

SendGridは月12,000通までであれば、無料で利用できます。そのなかで使い勝手を検証していたので、SendGridの機能は十分に理解していました。さらに、日本の販売代理店である構造計画研究所では、定期的に無料セミナーを開催しているので、本格的な導入の前に参加させていただきました。参加したセミナーでは、まさにこれから頻繁に利用するHTMLメールのハンズオンがあり、非常に勉強になりました。自社内での検証に加え、構造計画研究所のセミナーに参加することで、SendGridの本格利用のための十分な準備を整えることができました。

Twilio SendGridの効果

– 導入後の効果あるいは評価についてお聞かせください。

現在、トランザクションメールを主体に活用していますが、高い効果を感じており社内でも評価が高まっています。具体的な効果は以下の通りです。

高度で手軽な分析機能

SendGrid導入前は、新規会員登録のメールを自前のメールサーバーから送っていたため、バウンスメールなどは履歴が追える我々にしか見えていませんでした。

ランサーズ株式会社 稲村一真氏

ランサーズ株式会社 稲村一真氏

正直、コマンドベースでログを確認する職人芸をやり続けるのには無理を感じていました。現在はSendGridの管理画面を見れば、我々以外のスタッフも開封率やクリック率が見える環境になっています。しかも、どこをどう見ればいいのか説明は不要。誰でも直感的に分かるというのが大きなポイントです。可視化に関してはSendGridがもっとも優秀ですから、今後は楽にあらゆる分析ができると考えています。

APIが豊富

メール配信をより快適に行うには、さまざまな外部機能との連携が必要になってきます。それを最初から開発するのは大変ですが、SendGridには多数のAPIが提供されており、短時間で様々な外部機能と連携できます。例えば、メールマーケティングの手法の一つ、ステップメールもAPIを使えば簡単に構築が可能です。

CMSの問い合わせフォームをAPIで連携できる

弊社はいくつかのメディアサイトを運営していますが、そのほとんどを著名なCMSで作成しています。以前は問い合わせフォームは自前のメールサーバーを使っていましたが、調べてみたらSendGridの公式プラグインがあることが分かり、今ではSendGrid経由で送信しています。メールサーバーについて考える必要がなく、APIでメール配信できるのがSendGridの強みですね。

ランサーズ株式会社インタビュー風景

 

HTMLメール作成機能

優れたUIのHTMLメール作成機能は本当に秀逸です。多少マークアップができる程度のスタッフでも、ドラッグ&ドロップで簡単にきれいなHTMLメールを作成することができます。また、スマートフォン向けに最適化してくれるレスポンシブ対応も簡単です。

HTMLメールの効果測定が可能

HTMLメールの作成だけでなく、画像や文言の位置を変更し、より高い開封率やクリック率を導き出すA/Bテストも行えます。操作も簡単で、利用するにあたっては社内向けに説明会を一度行った程度。いまでは各部門の非エンジニアもSendGridのHTMLメールで効果測定をしています。

配信停止のリンクを共通化できる

メールマガジンは「受け取りたくない」「配信停止をしたい」といったユーザーもかなりいらっしゃいます。その場合、ユーザーはメールにある配信停止リンクをクリックするわけですが、その先が問い合わせフォームになっていることがあります。そうすると、「ログイン情報が分からないから、もういいや」となるわけです。あるいは配信停止をしたのに、タイムラグがありしばらくメールが送信されてくることもあります。ユーザーにとってそういった一連の動作は面倒の一言。エンゲージメントの低下を招きかねません。

ところが、SendGridの場合は配信停止のモジュールが共通化されており、簡単に設置や管理が可能です。ユーザーは、リンクを1回クリックするだけで配信停止リストに登録され、面倒な手順はありません。

今後の展開

– 今後、Twilio SendGridをどのように使っていきたいと考えていますか。

SREチームとしては、メール配信サービスをSendGrid一本に集約したい想いはあります。なぜなら、SendGridの分析機能をもっと活用すべきだと思っているからです。併用しているメール配信サービスは、たくさんのメールを低コストで送信できるのは良いのですが、分析機能が弱いため、開封されないメールをひたすら送信し、スパム化していても気付きません。迷惑メール報告されてしまうと、レピュテーションが大きく低下してしまいます。

ランサーズ株式会社インタビュー風景

我々としては、セグメント化して開封されていないメールをもっと減らし、SendGridで効率的に送信したいのが本音です。社内でコンセンサスをすり合わせるのは大変ですが、SendGridの良さが浸透してきた現在は状況が変わりつつあります。今後はSendGridがファーストチョイスになるのではないかと期待しています。

– Twilio SendGridの先行ユーザーとして、導入を検討している企業に向けたアドバイスがあればお願いします。

自前でメールサーバーを立てるとDNS等のセットアップはもちろん、SPFやDKIMなども自分で設定する必要があります。その点、メール配信サービスなら、すべてお任せできて自社のビジネスに集中することができます。もはや自前でメールサーバーを設置する時代ではないというのが正直な感想です。

そのなかでも、SendGridはデファクトスタンダードとして世界中で利用されているだけあって、使い勝手もよく機能も豊富で高い満足感が得られます。無料でスタートできますから、ぜひ一度試してみることをおすすめします。

– 最後に、構造計画研究所のサポートはいかがでしょうか。

構造計画研究所は日本語マニュアルやメールでサポートをしてくれています。更に、エンジニア向けとマーケター向けの無料セミナーを開催しているのがポイント。とても理解が進みました。
上手く吸収できれば、SendGridはビジネスのスピードアップや効率化を大きく支援してくれると期待しています。引き続き、よろしくお願いします。

※記載されている会社名、製品名等は一般に各社の登録商標または商標です。
※事例に記載された社名・部署名等の情報は取材当時のものです。閲覧時点には変更されている可能性があることをご了承ください。
取材:2020年1月

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