2019年に起こるであろうメールマーケティングのトレンドとは?
- 2019年5月8日
- by SendGrid
- Category: メールマーケティング
この記事は 3 Email Marketing Trends to use in 2019 の抄訳です。
これまでにもお伝えしてきましたが、メールは死にかけているわけでも消滅しかけているわけでもありません。非常によく使われている現役のツールであり、投資に対するリターンがもっとも高いマーケティングチャネルでもあります。
メール配信に成功するのは、受信者と良い関係を築き、価値のあるコンテンツを提供するという義務を果たした人です。そして、こういった人は何が受け手の心に響くのかを知るために新しい技術を取り入れ、常に試行錯誤しています。本記事ではメールマーケティングのトレンドに関する2019年の見通しと、それに乗り遅れないための方法についてご紹介します。
どの業界であれ、メールの受信者は時間に追われ、彼らの受信ボックスはいつもいっぱいです。
我々はこれまで以上に、「他のメールよりも開封したくなる」ようなメールの配信方法を探らなければなりません。
受信者の期待を上回るメール送信をするために、2019年はどのような新しいトレンドが起きるでしょうか?3つの予測を立ててみました。
パーソナライズされたコンテンツ
パーソナライズされたコンテンツを送るということは、「宛先リストをセグメント化し、“自分に合わせてカスタマイズされている” と顧客が感じるようなコンテンツを送る」ということです。よくある例としては、過去の購入履歴からおすすめ商品のメールを送信したり、資料がダウンロードされた時に他のコンテンツの紹介メールを送信したり、といったものがあります。
しかしここ数年は、以前よりも多くの企業が、自社の目立った活動をメールでお知らせするようになってきています。しかもそれは、単に自社の統計的な情報を知らせるものではなく、顧客が自社のサービスやアプリをどのように使用しているのか、といったものになっています。(こういったメールは年の切り替わりのタイミングが送りやすいものですが、それに縛られず、年間に複数回送っても構いません。)
自社サービスがどのように使われているかをきちんと把握しているということをユーザにアピールし、そのアプリや製品をさらに活用するにはどうすれば良いかといった有益な提案をした者が、2019年のマーケティングの成功者となるでしょう。これをうまく実践している良い例が、瞑想アプリHeadspaceです。
Headspaceはアプリの利用状況を示すだけでなく、瞑想の価値を高めるような追加のコンテンツやオファーを提供しています。
2.アニメーションGIF
これからも継続的に増えていくと考えられるのが、アニメーションGIFです。製品のスクリーンショットの静止画像ではなく、GIFアニメを使うことによって機能を正確に伝えることができます。
商品のデザインや新機能は、さまざまな見せ方をしたいですよね?こういったときは、メールの本文にアニメーションGIFを含めましょう。SendGridのテストでは、シンプルなアニメーションGIFでさえ、エンゲージメントを劇的に改善できることがわかりました。
受信者とエンゲージできる時間はほとんどありません。大量のコンテンツを用意するよりも、GIFを使って短時間でストーリーを伝え、価値を提供しましょう。
例えば、Trunk ClubではアニメーションGIFを使って色々な種類のセーターを表示し、購読者の気を引きクリックをうまく誘っています。
GIFを作成する方法はいくつかあります。Adobe Photoshopが使える場合は、動画をアップロードするか、アプリ内で各フレームを指定してGIFを作成することができます。他にも、無料のオンラインGIFジェネレータや、画像のホスティングプラットフォーム Imgur を利用するという方法があります。ただし、この場合に使える動画は15秒以内で、事前にオンライン(YouTubeやVimeoなど)に動画をアップロードしておく必要があるということに注意してください。
3.動的コンテンツ
多くのメールマーケティング担当者が配信タイミングの調整に苦労しています。たとえばB2Bで、機能を使用していない(あるいは上位のパッケージにアップグレードする必要がある)ユーザをセグメント化し、メールを送ろうとしたとします。いざメールの送信ボタンを押す時になって彼らが既にその機能を使用し始めていた場合、送られてきたメールを見て混乱したりイライラしたりするでしょう。
これからは、動的コンテンツを取り入れる企業が増えていくと思います。これを活用すれば、マーケターはリアルタイムにメールの内容を変更し、リアルタイムにオファーを出すことができるようになるからです。それは顧客との新しい繋がり方であり、購入済みの商品のオファーを送ってしまうことなく、行動を把握することができます。
動的コンテンツを非常に上手く活用している例として、eBayのメールをご紹介します。
eBayでは、メールが開封されたタイミングで、メール内のオファーの内容を変更しています。すでに終了した取引をすべてのメールから除外し、常に関連性の高い状態を維持しているのです。オンライン取引では絶えず状況が変化していますが、動的コンテンツを使うことによってeBayは購入者の先手を取り、より関連性の高いコンテンツを提供することができています。
まとめ
2019年は、送信者が新しいことに挑戦し、顧客とのつながりについて考えるためにより時間と労力を費やす年になると思われます。
過去の戦略に固執してしまうと、顧客に価値を提供し、メール経由での高い利益を得て、購読者との永続的な関係を築くチャンスを逃すことになるでしょう。これら3つの新しいトレンドに挑戦し、あふれ返った受信トレイの中で一際目立つ存在となってください!