【導入事例】有限会社サークル・ドット・エムエス様
「最大で8時間近くかかっていたメルマガ送信が3〜4分で完了するようになり、タイムリーなメール送信が可能になりました。」
有限会社サークル・ドット・エムエスについて
夏と冬、年に2回開催される世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット(以下、コミケ)」。3万5千にもおよぶ出展サークル、そして3日間で延べ60万人近く(2013年夏開催)にもなる来場者をつなげるのが有限会社サークル・ドット・エムエス(以下、サークル・ドット・エムエス)が提供するコミケWebカタログです。サークル・ドット・エムエスではコミケWebカタログをはじめとした様々なサービスを提供しており、会員向けメルマガなどのメール送信に、SendGridを使用しています。
なぜSendGridを選んだのか?そして実際にSendGridを利用した感触など、同社の佐藤一毅社長、田邊浩靖氏(技術統括)、山室和功氏(企画)の3名より、生の声をうかがってきました。
SendGrid導入のきっかけ
— メールを送信する場面や、送信数について教えてください。
月に2回、宛先約16万件の会員向けメルマガ送信をはじめ、期間限定の情報やサークルのアクティビティ更新の通知など、月間で約100万通のメールを送信しています。
— メール送信に対して、どういった課題を抱えていたのでしょうか?
SendGrid導入前は、全て自前のSMTPサーバを利用して送信していました。メルマガの場合、サービス開始当初でも2時間くらいかかっていたのが、会員の増加に伴い、だんだん時間がかかるようになって、しまいには8時間近くかかるようになってしまいました。こうした状況では1日複数回の送信は困難です。メルマガとその他のメール送信がかぶらないようにスケジュールを組むなど、運用面でのカバーにも限界がありました。そこでメール送信用のサービスがないか探していたところ、紹介されたのがSendGridでした。
— 様々なサービスの中からSendGridを選んだ理由を教えてください。
当時、オンプレミスからクラウドへの移行も検討していました。第一候補になったのがWindows Azure (当時名称。現在の名称はMicrosoft Azure) でしたが、大量配信向けメールサービスの提供はなかったため、外部のサービスを利用する必要がありました。インフラの安定性、機能、価格の優先順位で検討した結果、SendGridがこれらの条件に合致したことが決め手になりました。
SendGridを導入してから
— SendGridをどのように利用しているか、教えてください。
会員 (送信対象: 約16万人) 向けの月2回のメルマガ送信に、マーケティングメール機能を利用しています。サークルのアクティビティ更新の通知には、APIを利用してメールを送信しています。
— SendGridを導入して、どのような実感を持ちましたか?
メール送信にかかっていた時間を大幅に短縮できました。それまで8時間近くかかっていた宛先約16万件のメルマガ送信が、SendGridを利用するようになってからは3〜4分で完了するようになりました。その結果、綿密にスケジュールを立てなくても、メールを送信できるようになりました。これはメールを自由に、タイムリーに送信できるという点でとても大きなメリットです。メールの到達に関しても、送信リストに関係者宛のアドレスも入れ、タイムラグなく届くことを確認しています。
さらに、メールに関するトラブルが減りました。メールが届かないという問い合わせの数が激減し、到達率も上がったように感じています。
また、技術的な話になりますが、オンプレミスで運用している時に設定が大変だったDKIM (送信ドメイン認証のひとつ) が、SendGridではあっという間に設定できたのには驚きました。
— 導入後、お困りになった点があれば教えてください。
先日サービスが停止した際(注1) はオンプレミスのサーバでなんとか対応したのですが、やはり時間もかかるため、もしもの場合に対応できる環境を準備しておく必要性を感じました。
今後のさらなるSendGrid活用について
— 今後どういったことにSendGridを活用したいと考えていますか?
開封やURLクリック率のトレースなど、stats (アナリティクス) 機能を活用したいと考えています。さらに、メール不達対応以外にもログデータの活用方法を探りたいですね。メール送信についても、機能全体を把握した上でより活用の幅を広げていきたいです。
— ありがとうございました。
最後に
SendGridのご利用により、メール送信時間を大幅に短縮し、自由な情報発信が可能になったお話をうかがうことができました。さらにお困りになった点についても忌憚なくお話いただき、SendGridに対する期待を感じるとともに、より日本のお客様向けにサポートなどサービスの質を高めなければと、思いを新たにしました。米国のSendGrid社とも連携しながら、随時改善を進めます。
サークル・ドット・エムエスの皆様、改めてありがとうございました。