独自ドメインの基礎知識

独自ドメインの基礎知識

新しいWebサイトを公開するときやお客様へのメール配信を始めるときには、自分だけのドメイン(=独自ドメイン)を利用することをおすすめします。本記事では、独自ドメインの基礎知識と、独自ドメインを使ってメールを送る際に知っておきたいことを解説します。

ドメインとは

ドメインとはインターネット上の住所のようなもので、URLやメールアドレスに含まれています。下図の赤字部分がドメインです。

ドメインとは

例えば、ブラウザのアドレスバーに「https://www.amazon.co.jp」を入力すればAmazonのWebサイトを訪問できますし、「◯◯◯@amazon.co.jp」というアドレスからメールが届けばAmazonから送られてきたことが推察できます。(ただし、送信元メールアドレス(From)だけを見て送信者を判断するのは危険です。理由は後述します。)
ドメインはWebサイトの訪問者やメールの受信者に、そのサイトやメールが誰のものであるかを知らせるのに役立ちます。

独自ドメインとは

独自ドメインとは個人や特定の組織に所属する人だけが使えるオリジナルのドメインのことです。「amazon.co.jp」がAmazonだけが使えるドメインであるように、誰でも自分だけが使えるドメインを取得することができます。

独自ドメインとは

例えば、上記は弊社(株式会社 構造計画研究所)のコーポレートサイトのURLと弊社で使われているメールアドレスです。「kke」というのは弊社の略称で、「kke.co.jp」が使われていれば弊社のサイトである、または弊社から送信されたメールであると判断できます。

独自ドメインの所有者情報は公開されており、誰でも簡単に調べることができます。
たとえば、JPドメインの管理団体「JPRS」の公式サイトで「kke.co.jp」を検索すると、次のような結果が表示され、構造計画研究所が所有しているドメインであることが確認できます。

独自ドメインの所有者情報

独自ドメインの取得

独自ドメインは、レジストラやその代理店など、ドメインを扱う専門会社で取得できます。具体的にはお名前.comムームードメインなどが挙げられます。
既に所属する組織が独自ドメインを所有しているのなら、新たに取得せずそのドメインを利用することが可能です。

独自ドメインでメールを送りましょう

ドメインの所有者からの連絡であることを明確にするため、一般的に企業やサービスからの連絡には独自ドメインのメールアドレスが使用されます。

Gmailなどのフリーのメールサービスが利用されることもありますが、Gmailの利用者からのメールであることしかわからず、送信者が何者か、受信者にはわかりません。確かにその企業、サービスからのメールであるという安心感を与えるためにも、独自ドメインを利用することをおすすめします。

独自ドメインでメールを送る時の注意点

では、送信元メールアドレスが独自ドメインであれば確実にその人からのメールであるか、というとそうではないことに注意が必要です。
メールはその仕組み上、差出人情報(送信元メールアドレス、送信者名)を送信者が自由に指定できるため、「なりすましメール」を簡単に送信できてしまいます。

なりすましではないことを証明するために利用されるのが送信ドメイン認証です。
送信ドメイン認証とは、本当にそのドメインを利用する権利がある人からのメールかどうか確認するための手続きのことです。DNSレコードの登録が必要になりますが、独自ドメインを使用する送信者は対応しておきましょう。詳しい仕組みはこちらの記事で解説しています。

SendGridには、独自ドメインの送信ドメイン認証を簡単に設定するためのDomain Authentication機能があります。
Domain Authenticationを設定をしていないと、なりすましメールとみなされ、迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があります。お客様に確実にメールを届けるために設定しておきましょう。

さいごに

独自ドメインとは何か、そして独自ドメインを使ってメールを送る時に重要な送信ドメイン認証について説明しました。
これからメール配信を始める方の中にはフリーのメールサービスを利用するつもりの方もいるかもしれません。しかし、確実にメールを届けるためには、独自ドメインの取得と送信ドメイン認証の設定を推奨します。
自分だけのドメインを使って、お客様から信頼されるメールを送りましょう。

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