インバウンドサーバを増設しました!

この記事は SendGrid Releases Distributed Inbound Email Processing の抄訳です。

メールを素早く、確実に届けることはSendGridのコアバリューの一つであり、お客様も素早く届けることができるかどうかを非常に重要視されています。
秒間数千通ものメールを送信するお客様もいらっしゃいます。

より早く送信するために

メール送信に利用されるSMTPは非常に優れたプロトコルではありますが、メールを送信するまでにはいくつかのコマンドが必要でその都度サーバからのレスポンスを待つ必要があります。

米国東海岸から西海岸まで、やりとりが往復するのには大体70から90ms必要です。以下のようなシンプルなSMTPトランザクションでも、メッセージ本体を送信する前に0.5秒必要ということになります。

Connect to port 25 (90 ms)
EHLO mail.customer.com (90 ms)
MAIL FROM:<sender@address> (90 ms)
RCPT TO:<receiver@address> (90 ms)
DATA (90 ms)

このたび、インバウンドロケーションを増設しましたので、お客様のサーバのより近くからメール送信のリクエストを受けることが可能になりました。サーバまでの距離にはよりますが、0.5秒から0.1秒へと、送信までの時間を約5分の1に短縮することも可能です。

どこにあるのか?

以下の5箇所に設置済みです。
・サンノゼ(カリフォルニア州)
・ワシントンDC
・ダラス(テキサス州)
・シンガポール
・アムステルダム

今後お客様のメール送信の多い場所に更に追加する予定です。あるロケーションで問題が発生した場合には自動的に別のロケーションへ切り替わります。またハイボリューム利用のお客様(Platinumの上位プラン)の場合は、個別に指定したロケーションに切り替えることも可能です。その際お客様による操作は一切不要です。

さらに、今回のこの変更によりSendGridのインフラをお客様自身のネットワーク環境に設置することも将来的に可能になります。
これはSendGridを必要とされるお客様のためにSendGridのインフラをグローバルに広げていく序章に過ぎません。今後もブログにてアナウンスをしますので、是非ご確認を!

【構造計画研究所SendGridチームよりコメント】
送信するメール数が多ければ多いほど、SMTPコネクションに必要な時間がネックになってきます。今回のお知らせは日本チームにとっても非常に嬉しいニュースです。ぜひとも多くのお客様にご利用いただき、日本にも設置できるようチーム一同気合を入れていきます!

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