ヨーロッパにおけるメール開封率の実態

ヨーロッパにおけるメール開封率の実態

この記事は SendGrid Shares Data Around European Email Opens の抄訳です。

以前の投稿では、SendGridでの調査結果を元に、デバイスや地域別の開封率の違いや、今後メールはどうなるかという予測をご紹介しました。
本記事では同調査の中でも特にヨーロッパのデータに対象を絞り、どのような傾向が見られたかご紹介します。

調査概要

期間:2013年および2014年のある10日間 (計20日間)
対象:125,000社
データ量:80億通以上

調査結果

ベルギー、ドイツ、オランダでは特にメールのためのタブレット利用が増加している

タブレットを利用したメール開封数が、前年に比べ特に増加していたのは以下の国々です。

  • ベルギー:87%
  • ドイツ:85%
  • オランダ:80%

全体では7,000万通がiPadで開封されていました。前年のデータに比べ65%増加したことになります。

イギリスではiPhoneの利用率が非常に高いが、iPadがそれに追いつく勢いで増加している

イギリスではほぼ半数の46%のメールがiPhoneを利用して、また13%がiPadを利用して開封されていました。一見iPhoneの一人勝ちのように見えますが、iPhoneでの開封数は前年比13%低下していたのに対し、iPadは55%上昇しており、iPhoneからiPadへの移行が多いことが見て取れます。
ちなみにイギリスはSendGridの配信先としてヨーロッパ最大の国となっています。

スペイン、ドイツ、フランスは他に比べiPhoneの移行が進んでいる

iPhoneでの開封数が特に増加していたのは以下の国々です。

  • スペイン:97%
  • ドイツ:92%
  • フランス:85%

全体でのiPhone利用の増加率は70%なので、上記市場では特にiPhoneの人気が高いことがわかります。

Androidの利用はベルギー、フランス、トルコで増加している

イギリスでのAndroidを利用して開封する割合は31%減少しましたが、それとは対照的に、ベルギー、フランス、トルコでは増加していました。

  • ベルギー:89%
  • フランス:65%
  • トルコ:54%

全体でのAndroidの利用は4%低下していました。

グローバルでWindowsの利用が増加しているが、依然としてApple優勢

フランスでのWindowsの利用はこの一年で大きく増加しました。フランスでは85%のメールがWindowsを利用して閲覧されていました。これは10倍増加したことに相当します。
グローバルで見てもWindowsデバイスを利用した閲覧数は増加しています。前年比147%増の3億2,000万通がWindowsで開封されました。
しかしながら、Apple製デバイスを利用して開封されたメールは3億5,800万通であり、依然としてメールの閲覧端末という点では優勢に立っています。

【構造計画研究所SendGridチームよりコメント】
いかがだったでしょうか?
日本はどのようになっているかも気になりますね。今後そのような調査も実施していけるよう弊社としても取組んでいきます。

参考

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