メールの歴史を振り返る – 誕生からこれまで –

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SendGridサポートチームの菊田(@kikutaro_)です。以前「メールの歴史」について調べたところ、知らないことがたくさんあって驚きました。普段何気なく使っているメールの歴史について、皆さんはどのくらいご存知でしょうか?

今回はメールの歴史について、いくつかのトピックに分けてご紹介します。

世界初のメール

Wikipediaの「History of email」によると、1960年代にはTSS(タイムシェアリングシステム)上でユーザ間のメッセージ交換が行われており、メールの前身となりました。

私達が普段使っている「@」付きのメールアドレスを使ったメールが送られたのは1971年です。Ray Tomlinsonさんが考案し、SNDMSGというプログラムを書いて送信しました。これが世界初のメールといわれています。メール内容は「QWERTYUIOP」のような意味のないものだったと一般的には言われていますが、ご本人は覚えておらず曖昧な情報のようです。

メールに関するRFC

初版の多くが1980年代に策定されました。日本国内では1982年にNECのPC-9801、翌1983年に任天堂のファミコンが発売された時代です。

送信ドメイン認証はメールの歴史の中では比較的新しく、2006年にSPF(RFC 4408)、2007年にDKIM(RFC 4871)が策定されています。

世界初のスパムメール

メールの世界で昔も今も変わらない問題がスパムメールです。スパムメールが世界で初めて送信されたのは1978年で、当時DEC社に勤めていたGary Thuerkさんが397名の宛先に送信しました。これがきっかけとなり、Garyさんは「The Father of Spam」と呼ばれています。

日本語のメール

メールは元々7bitのASCIIを前提に設計されたため、日本語の送信には課題がありました。そこで、日本語のメール送信には国内インターネットの先駆けであるJUNETで開発された「JUNET コード」を使い、これを元に「 ISO-2022-JP」が作られました。ISO-2022-JPは1993年にRFC1468として公開されています。日本語のメール送信は今もISO-2022-JPが利用されることが多いのですが、最近はUTF-8の利用が増えています。

メールクライアント

メールクライアントと一言でいっても、コンピュータにインストールするアプリケーションからブラウザ上で使えるWebメールまで様々な種類があります。歴史的に「これが最初」と明確に定義されたメールクライアントはみつけることができませんでしたが、アプリケーションは1986年にElm、Webメールは1993年にAOL Mailがリリースされ、それぞれかなり初期からあったようです。

余談ですが、現在多くの方が利用しているGmailの歴史を辿ってみると、最初にリリースされたのは2004年の4月1日でした。無料で使える上、保存容量が1GBと他社に比べて大容量であったため、当時はエイプリルフールのネタとも思われたそうです。

2018年におけるメールの現状

2018年現在、メールのユーザ数は約38億人で、1日に送信されるメールは2,800億通もあるそうです。(Radicati Group, Inc.のEmail Statistics Reportより)最初のメールが送られてから40年以上が経ちますが、メールがいかに多くの人に利用されるツールであるか、この数値からよくわかります。

おわりに

メールの歴史について、皆さんはどのくらいご存知だったでしょうか?時代と共に新しいツールが台頭し、最近では「メールは古い」と言われる機会も増えてきました。しかし、SendGridが送信するメールの通数は、創業した2009年から増え続けています。歴史の流れとともに、メールの使われ方も変化し、デジタルIDとしての重要性やマーケティングツールとしての需要が増しています。今後どのようなメールの歴史が作られていくのか、SendGridの中からみていくのが楽しみです。