ユーモアたっぷりのメール実例

ユーモアたっぷりのメール実例

この記事は How to Write Fun Emails (Plus Examples) の抄訳です。

ユーモアは、エンゲージメントを高めるのにぴったりです。上手く活用すれば、顧客を明るい気分にさせたり笑顔にさせたりでき、また、ブランドやサービスを印象づける手助けにもなります。ユーモアのあるメールを作成する前に、いくつかの基礎的なポイントを押さえておきましょう。

面白いメールが、全てのブランドで効果があるわけではありません。例えば医療関係や金融のサービスで、自社製品について冗談を言うのは避けましょう(こういったサービスで、エイプリルフールの冗談が通じなかったらと考えると…リスクがあります)。ユーモアの使い方を誤ると、顧客を混乱させてしまう恐れがあります。ユーモアを取り入れる前に、自身のブランドやキャンペーンを評価しましょう。

以下の3点を自問自答してみてください。

サービスやブランドと調和していますか?

調和しないユーモアを取り入れて、サービスやブランドの方向性をブレさせてはいけません。

ユーモアを入れることでメールの目的がそれていませんか?

思わずクスリと笑ってしまうようなものは誰もが楽しめますが、メールの目的から逸脱してしまうのは良くありません。目的にそったユーモアであれば良いですが、そうでない場合はユーモアを使うのは避けましょう。

購読者層に適したユーモアですか?

宛先リストの大半が若者だとわかっている場合、70年代に流行った冗談を使ってもあまりウケません。購読者層を把握し、それに適した内容にしましょう。

本記事では、ユーモアと楽しいアイデアを取り入れ、メールの目的を損なうことなく面白みを加えた実例をご紹介します。

記念日に絡めたメール

何ヶ月も前から楽しみに待っているような記念日は、ユーモアのある面白いキャンペーンを配信するのにぴったりです。以下、エイプリルフール、アースデー(※1)、スター・ウォーズデー(※2)に配信されたメールをいくつかご紹介します。

エイプリルフール

下記画像の左のメールをご覧ください。アウトドアブランドのREIは、エイプリルフールに「ペットのための世界冒険旅行」を発表しました。メールだけではなくブログ記事でも詳細をアナウンスし、ペットの魚をカヤックに乗せて旅するプランなど、様々な冒険旅行を紹介しています。

右のメールは、靴ブランドのThursday Boot Co. がエイプリルフールに配信したもので、お尻の筋肉を鍛えるワークアウトを紹介しています。80年代を思わせるファッションで、自社製品を随所に織り交ぜています。履いている靴はもちろん、手に持っている箱まで自社製品のものです。

エイプリルフール

これらのメールはふざけた内容ですが、エイプリルフールにふさわしく購読者を楽しませています。購読者からは、面白く発想力のあるブランドだなと認識してもらえるでしょう。

アースデー

下記のメールをご覧ください。配車サービスのLyftがアースデーに配信したものです。彼らはお尻をネタにして、お尻を自転車に載せて世界の二酸化炭素排出量を削減しよう、と言っています。自転車を持っていない人向けに、Lyftのシェアサイクルサービスも紹介しています。お尻をネタにするのは難しいことが多いですが、彼らは件名に絵文字を使うことで上手く対応しました。顧客層が絵文字に慣れ親しんでいることを把握しており、件名を「Go carbon-free with your 🍑 on a 🚲(🍑を 🚲に載せて二酸化炭素の削減を)」としたのです。直接的な表現を回避した見事な件名です。

全てのブランドやサービスで絵文字が上手く機能するかはわかりませんが、試してみるのはありでしょう。Lyftを超えるメールを作成するために、「メールマーケティングの件名で考慮すべきこと、やってはいけないこと」も参照してみてください。

アースデー

スター・ウォーズデー

次は、手軽に読めるニュースを毎日配信しているMorning Brewがスター・ウォーズをテーマに配信したメールをご紹介します。メールには、映画の人気キャラクターであるヨーダが話しているかのような文章と、通常の文章の2パターンが記載されていました。ヨーダの話し方は「ヨーダ語」と呼ばれるほど特徴的なため、通常パターンを用意することで、ヨーダ語の読みにくさが原因でメールを閉じられるリスクを低減することができます。素晴らしい心遣いですね。

シンプルにヨーダ語を使うことで、スター・ウォーズファンを楽しませつつも、ファン以外の人を煩わせることはありません。ヨーダ語の使用は無駄な作業に思えるかもしれませんが、社内に一人くらいはヨーダ語を極めたいスター・ウォーズの熱狂的なファンがいることでしょう。さらに、このように、メールの内容とは関係のないユーモアを取り入れることで類似サービスやブランドと差別化することができます。

スター・ウォーズデー

上記でご紹介した記念日以外でも、面白みがあり記憶に残るようなメールを考えてみてください。海の日(7月の第3月曜日)や焼き肉の日(8月29日)など、創造的なキャンペーンを実施できる記念日は数多くあります。

思わず笑ってしまう件名とデザイン

件名の少ない文字数の中に、笑いのセンスを入れるのは難しいことです。しかし、なんだか面白そう、と件名で興味を惹き、本文にユーモアを入れる方法であればやりやすいでしょう。

遊び心のあるニュースレター

テクノロジーとビジネスに関するニュースを毎日届けてくれるThe Hustleは、どのメールにもユーモアを取り入れている素晴らしいブランドです。下記のメールの件名は「Taking a Tumblr(Tumblrをゲットしよう)」でした。開封するとTumblrのロゴが丘を転がる(=tumble)GIF動画が目に飛び込んできます。ロゴが上から下へと転がっていき、思わずくすりと笑ってしまうような遊び心のあるメールです。視覚的な情報で全体のメッセージをサポートしつつ、コピーは可能な限りTumblrと韻を踏む単語(tumbleなど)を取り入れ、Tumblrがtumbleするという面白さがより印象に残るものとなっています。

遊び心のあるニュースレター

シンプルで洗練されたイラスト

男性向けのシェービングクリームやワックスなどを扱うHarry’sは、工夫された件名と本文で購読者のエンゲージメントを高めています。下記のメールの件名は「Mom told you to wash your face. Find out why…(母さんはなぜ「顔を洗いなさい」と言うのか?)」でした。よく汗をかく10代の男性がしつこいほど言われた言葉でしょう。

本文にはユニークなイラストが載っており、洗顔に関する母親の知恵を詳しく知りたい人向けのCTAも貼ってあります。ブランドにあった画像を作成するリソースがない場合は、画像素材サイトを利用するのはいかがでしょうか。「マーケティングメールで使える!画像素材サイト21選(2018年版)」に優良サイトを載せていますので、参考にしてください。

シンプルで洗練されたイラスト

くすりと笑えるChubbiesのメール

ショートパンツブランドのChubbiesは、面白い戦略で製品を販売しています。下記の左のメールには、Chubbiesのショートパンツを保有している本数が多いほどアメリカンドッグを食べる本数も多いことを示すグラフが載っています。おまけに、クローゼットにChubbiesの新品のショートパンツがある場合とない場合では、ある場合のほうが幸せであると言っています。

ユーモアはいかに購読者を驚かせるかという戦術です。Chubbiesは、信憑性がなさそうなグラフや統計情報を示すことで驚かせ楽しませています。

その他、機知に富んだコピーを作成するための方法として、call-to-action(CTA)の活用があります。下記の右のメールをご覧ください(これは、良いデザインのメールを集めたサイトReally Good Emailsでも紹介されています)。CTAは「Yes We Did(成し遂げた)」「Go Back to the Future(未来へ戻ろう)」「Shwiiing(スイーーーーング)」となっており、思わず笑ってしまうような内容で、ホログラフィック柄のショートパンツへの興味を掻き立てられます。CTAでよく使われる「Learn more(詳しくはこちら)」や「Shop now(いますぐ購入)」といったものではなく、既成概念にとらわれない上手なCTAです。

くすりと笑えるChubbiesのメール

さいごに

どんなに面白い人でも、作成したキャンペーンメールがブランドやサービスにぴったりだとみんなから思われるとは限りません。面白いアイデアは、実行する前に数人の同僚や友人に話してみましょう。残念ながら、面白いと思っているのはあなただけ…ということもあります。そのため、先に他者の視点で判断してもらいましょう。

そして、最終的にはあなた自身が楽しむことが大切です。作成者が楽しんでいれば、メールを通して購読者にもそれが伝わり、開封するのを楽しみに待ってくれるようになるかもしれません。

他にも、Awesome Email Copywriting: A How to (With Examples)でメール作成に関するtipsをまとめています。ぜひご覧ください。