配信停止率を下げるために気をつけるべきこと

配信停止率を下げるために気をつけるべきこと

この記事は How to Remedy a High Email Unsubscribe Rate の抄訳です。

メールを送る前には、どんな内容にするか熟慮が必要ですし、仕上がるまでにはかなりの時間がかかります。そのため、受信者に配信停止をされると拒絶されたかのように感じるかもしれません。しかし、個人攻撃されたように感じる必要はないということはぜひ覚えておいてください。
興味を持ってくれている読者にしか送信しないということはコスト効率がよくなりますし、エンゲージメントの低い受信者には送信しないのでレピュテーションへの悪影響もありません。
また、配信停止をされたということは、見方を変えると迷惑メール報告はされなかったということです。これは到達性全体としては有益です。つまり、配信停止は良いことだと考えて良いのです!その数が多すぎない場合に限ってですが…。

どれくらいの配信停止率を目指せば良いでしょうか?

1%未満を目指しましょう。

過去30日間にエンゲージした受信者に送信する場合は、それほど難しくないはずです。
配信停止率が1%を超えている場合は、以下を参考にしてみてください。

配信停止が多すぎる場合の対処

まずは落ち着きましょう。配信停止が多すぎる理由にはいろいろなものがあるため、簡単に答えは出ませんが、さまざまな場面で使える汎用的なチェックリストがあります。原因を探る際には次のことを確認してみましょう。

特定のキャンペーンで発生しましたか?

特定のキャンペーンで急に配信停止が増えた場合、そのコンテンツは共感を呼んでいません。受信者のことを考慮し、地域、性別、年齢、購入習慣といった特性をもとにセグメント化しましょう。さらに、作成したメールが意図したとおりに表示されることを確認してください。モバイルにもデスクトップにも対応している無料のレスポンシブメールテンプレートを用意していますよ。

どれくらいの頻度で送信しましたか?

多くの場合、受信者はメールが多すぎるという理由で配信停止をします。もし毎日メールを送信しているのであれば、それを1週間おき、隔週、1ヶ月おき、と減らして、配信停止率が低下するかを観察してください。もしくは、配信間隔を変更できるPreference Center(受信者による購読管理)をメールに追加することを検討しましょう。そうすれば、受信者が望んでいる頻度を知ることができます。

送信した時間帯は?

気難しい顔をしてコーヒーを飲もうとしている人の受信ボックスに届いてしまったせいで配信停止されたのかもしれません!最適な時間が見つかるまで、1日のうちの様々な時間帯でA/Bテストを行いましょう。

受信者の同意を取りましたか?

受信者の同意を得たうえでメールを送信することが大切です。Twilio SendGridでは、受信者が月次ニュースレター「The Scoop」にオプトインした際、リスト追加前にメールアドレスを再確認しています。

同意したメールとは違う種類のメールを送っていませんか?

おそらく、受信者が何に関するメールを期待しているのか、明確に確認を取らなかったのでしょう。例えば、受信者はソートリーダーシップに関するコンテンツを月次で受信することにオプトインしたのに、製品のプロモーションメールを週次で送信してしまうといったことです。受信者にオプトインを取る時は、確実に約束を守ってください。もし送信内容を変更したい場合は、受信者に知らせ、配信停止のオプションを提示しましょう。

迷惑メールのようなコンテンツではないですか?

時に知らず知らずのうちにメールに迷惑メール要素を含めてしまうことがあります。全て大文字の英字表記(英語圏では怒りや強調表示を意味します)、多重な句読点!!!、「今すぐ購入」や「ここをクリック」などの緊急フレーズ、多すぎる画像やリンクは避けましょう。これらはすべて、配信停止の可能性を高めてしまうことが証明されています。

コンテンツは興味を引く内容ですか?

受信トレイには、トランザクション系、マーケティング系、個人からのメッセージといったあらゆる種類のメールが届いており、他のビジネスと常に競合しています。メッセージが簡潔で説得力があり、オプトインしたテーマから外れていないコンテンツであることを確認してください。プロモーションコンテンツとソートリーダーシップコンテンツを融合させた内容を送り、受信者の関心を引きつけましょう。
マーケティングメールのアイデアが必要な場合は、こちらを参考にしてみてください。

配信停止のシナリオ

メールプログラムを改善するため、いくつかの配信停止シナリオについて考えてみましょう。

シナリオ1:ニュースレターの頻度

毎月送信するニュースレターは高い関心が得られ、Webサイトで製品を販売する主要な手段です。 あなたのチームは、そのニュースレターの送信を月に2回に増やすことにしました。 頻度を上げて送信を開始すると、多数の配信停止が。…なぜでしょう?
このシナリオでは、期待された頻度を適切に設定できませんでした。 受信者は月に1回のつもりでしたが、月に2回受信するようになりました。

受信者に対してオープンで誠実でいることは、長期的には報われます。

変更点を事前に通知し、オプトアウトまたは希望の頻度を選択できるオプションを提示してください。

シナリオ2:プロモーションメール

受信者は、Webサイト上でメール購読フォームに入力をする際、ソートリーダーシップについてのアドバイスと引用に関するメールを毎週受信するよう登録しました。その後、あなたのチームでは、管理している新しい宣伝広告をすべての受信者に送信することにしました。メール送信後、4%もの配信停止率に気づきました。…なぜでしょう?

このシナリオでは、1種類のメールに対して同意を取ったのに別の種類のメールを送信してしまいました。非プロモーションメールに同意した受信者がプロモーションメールを受信した場合、配信停止を行う可能性があります。Webサイトを更新してプロモーションメールについて言及するだけではなく、既存の受信者に変更点を通知し、オプトアウトする機会を与えるべきでした。同意した受信者のみにプロモーションメールを送信するようにしましょう。

さいごに

配信停止をされても自分を責めないでください。配信停止されるということは、あなたのメッセージを読みたい受信者だけに送信しているということなのです。ただし、配信停止率が1%を超えたときには、冷静に分析を行いましょう。
まずは問題調査のためのアクションプランを作成することから始めましょう。メールの統計を見て、退会者が特定のキャンペーンから来ているのか判断できます。受信者に虚偽の約束をしてしまった場合には、過ちに真正面から取り組むようにしてください。受信者に正直であるほど、信頼関係が構築できます。

将来的に配信停止率が高くなることを避けるためには:

  • 受信者をセグメント化し、それぞれにメッセージを送信する
  • メッセージは簡潔に
  • 受信者に、あなたが実行したいアクションを理解してもらう
  • サインアップフォームに期待値(頻度などの選択肢)を設定する

そして覚えておいてください…あなたなら大丈夫!本記事と多くのリソースを使えば、すぐに配信停止率が高い状況を変えることができます。より熱心な購読者を育てる戦術については、こちらをご覧ください。

アーカイブ

メールを成功の原動力に

開発者にもマーケターにも信頼されているメールサービスを利用して、
時間の節約、スケーラビリティ、メール配信に関する専門知識を手に入れましょう。