法的な観点でみたトランザクションメールとマーケティングメールの違い
- 2024年2月15日
- by SendGrid
- Category: メールマーケティング
この記事は FTC Sets Record Straight on Commercial Email の抄訳です。
トランザクションメールとマーケティングメールをなんとなく区別して、「このメールはトランザクションメールだから配信停止リンクを設置しなくてもいい」と思っていませんか?
しかしながら、トランザクションメールとマーケティングメールには明確な線引きがあり、マーケティングメールの場合には法律の観点から注意すべき点がいくつもあります。
実際に、トランザクションメールだと思って送信していたものが法的にマーケティングメールだと判断され、配信停止リンクが設置されていないことが理由で企業が多額の罰金を支払った、という米国の判例がありました。
両者の違いを正しく把握し、良識のあるマーケティングメール配信を行いましょう!
トランザクションメールとマーケティングメールの法的な定義
米国の連邦取引委員会と司法省では、トランザクションメールとマーケティングメールの定義をそれぞれ以下の通り定めています。
トランザクションメールの定義
トランザクションメールとは、以下の目的で送られるメールを指します。
- 受信者と送信者の間で合意された商取引を促進・完了・確認させる目的
- 受信者が使用・購入した製品またはサービスに関する保証やリコールの情報、安全性およびセキュリティに関する情報を提供する目的
- 送信者が継続的に購入または加入している製品またはサービスに関して、以下の情報を提供する目的
- 機能や利用規約の変更に関する情報
- 受信者の地位またはステータス変更に関する情報
- 購読情報、会員ステータス、口座残高、融資状況またはそれに類する情報に関する定期的なレポート
マーケティングメールの定義
マーケティングメールとは、特定の製品またはサービスを広告・宣伝する目的で送信されたメールを指します(商業的な目的で使われているウェブサイトの宣伝も含む)。
マーケティングメールに求められる要件は?
米国で迷惑メール防止のために制定された「CAN-SPAM法」では、マーケティングメールにおける配信停止方法の明示の他、差出人の所在地や広告メールであることの明示など
が義務付けられています。米連邦取引委員会も「受信者がマーケティングメールを配信停止する権利を保障する」との声明を出しました。
また、日本の法律でも、必ずオプトインを取るなどマーケティングメールに求められる要件は存在しています。必ず内容を把握し、法律に則った送信をしましょう。詳細はこちらをご参照ください。
Twilio SendGridを使って受信者フレンドリーなマーケティングメールを送信しましょう
マーケティングメールに配信停止手段を設けることは法律上必須ですが、それだけでは十分とは言えません。最近ではGmailやYahoo!がメール送信者のガイドラインを更新しており、受信者に寄り添ったメール送信をすることが求められていることがわかります。
Twilio SendGridには、配信停止リンクの設置やセグメント配信など、マーケティングメールを作成する上で便利な機能が揃っています。無料アカウントでほぼ全ての機能をお使いいただけますので、ぜひお気軽にお試しください。