トランザクションメールとマーケティングメールの違いとは?
この記事は Marketing Email vs. Transactional Email: What’s the Difference? の抄訳です。
Twilio SendGridのWebサイトやブログで「トランザクションメール」や「マーケティングメール」という言葉を目にしたことがあるかもしれません。しかし、それぞれどんなものなのか、どんな違いがあるのかをご存知でない方も多いと思います。実際SendGridのお客様からも、2つのメールの違いについてよくご質問をいただきます。
結論から言うと、トランザクションメールは「受信者がとった行動」に関連する通知で、マーケティングメールは「受信者に取ってもらいたい行動」へと誘導するためのものと考えることができます。
今回の記事では、トランザクションメールとマーケティングメールの意味や、それぞれの具体例について説明したいと思います。
トランザクションメールとは?
トランザクションメール(トリガーメールと呼ばれることもあります)とは、何らかのトリガによって自動送信されるメールを指します。SendGridでも、SMTPやWeb APIを利用することでトランザクションメールを送ることができます。具体的な活用例をいくつか見てみましょう。
購入完了通知
顧客がWebで商品を購入した際、正常に手続きが完了したことを通知するメールです。以下のような項目を含むのが一般的です。
- 注文番号
- 購入内容(商品名、合計金額、配送先など)
- 注文の受付状況、配送状況などを確認するためのCTA(Call To Action)ボタン
- キャンセルポリシーや、よくある質問へのリンク
フィードバックの依頼
購入した商品のレビューを顧客に依頼するメールです。顧客レビューの収集自体はマーケティングの範疇ですが、顧客の商品購入をきっかけに送信する必要があるため、トランザクションメールに分類されます。レビュー入力フォームへのリンクの他、回答者へのインセンティブ(お礼)を提示するのが一般的です。
本人確認
ユーザがサービスに登録した際に送信する確認メールです。
フォームで入力されたメールアドレス宛に送信し、メール内のリンクを登録者にクリックさせることで、メールアドレスの有効性と登録意思を確認することができます(ダブルオプトイン)。
目を引くCTAボタン(登録者の意思を確認するためのもの)と、配信停止リンクを含めるのが一般的です。
アカウントに関する通知
アカウントに関するアクティビティ、利用料金の明細、リマインダー(試用期間の終了など)といったメールです。以下の内容を含む必要があります。
- そのメールが送られた明確な理由
- 受信者が取るべき行動の明示(何もする必要がなければ、そのことを明示する)
- 心当たりがない場合の対応方法、連絡先など
マーケティングメールとは?
何らかのトリガによって自動送信されるトランザクションメールとは異なり、企業が戦略的に送信時刻と宛先を決めて送信するメールを指します。SendGridでは、「マーケティングキャンペーン機能」を利用することであらゆるマーケティングメールを送信することができます。
マーケティングメールの例をいくつかご紹介します。
プロモーションメール
商品の購入や資料のダウンロードといった特定のアクションを受信者に起こさせることを目的としたメールです。効果的なプロモーションメールは、短くかつ要領を得ているものです。商品の魅力的な画像と目立つCTAボタンを配置し、文章は最小限にするのが一般的です。
ニュースレター
顧客との関係構築やブランド認知を維持することを目的としたメールで、「メールマガジン」と呼ばれることもあります。目を引くイメージ画像を使い、顧客の興味に幅広く応えるためなるべく内容を充実させ、多くのCTAを配置するのが一般的です。
抑えるべきポイントについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
さいごに
トランザクションメールとマーケティングメールはそれぞれ異なる用途で送られるものですが、いずれもブランドイメージの醸成や情報発信を担っています。メールを上手く活用してビジネスを成長させるためには、どちらか一方だけを考えるのではなく、統合的にメール戦略を立てる必要があります。
Twilio SendGridでは、ニュースレターや購入通知など、本記事で紹介したようなさまざまなメール送信に対応しています。マーケティングメールを送りたい方、トランザクションメールの送信APIをお探しの方、またはその両方を使いたいという方は、ぜひSendGridをお試しいただければと思います。