究極のメールマーケティングチェックリスト21項目

究極のメールマーケティングチェックリスト21項目

この記事は Ultimate Email Marketing Checklist (22 Best Practices + PDF) の抄訳です。

マーケティングメールを送信する時、みなさんはどのような点に注意していますか?
件名、送信時刻、誤字脱字、宛先リスト…この他にも注意すべきことはたくさんあります。これらを1人でやり遂げるのは大変です。

そこで、セグメンテーションに関する失敗からリンク切れまで、メールマーケティングに関するあらゆるミスを未然に防げるチェックリストを作成しました。
このリストを使って、メールキャンペーンを成功させましょう。

メールマーケティングチェックリスト

  1. 目的を定める
  2. 件名を決める
  3. 送信者名を決める
  4. プリヘッダを設定する
  5. 宛先リストを決める
  6. 宛先リストをクリーニングする
  7. 送らない宛先を決める
  8. A/Bテストを実施する
  9. 配信停止リンクの動作確認をする
  10. 文面を推敲する
  11. デザインについて第三者からフィードバックをもらう
  12. 様々なメールクライアントで表示確認をする
  13. スパムの要因を排除する
  14. すべてのURLを確認する
  15. アクセシビリティをチェックする
  16. 送信時刻を決める
  17. テストメールを自分以外に送る
  18. 送信ボタンを押し忘れない
  19. 受信者の反応を確認する
  20. データから学んだことを記録する
  21. 1~20を繰り返す

1. 目的を定める

どんなメールにも、それぞれ送る目的があります。例えば、ニュースレターと商品告知メールは異なる戦略のもとで送信されますし、カムバックキャンペーンとウェルカムメールでは狙いが異なります。
メールの作成に取りかかる前に必ず目的を定めましょう。例としては以下のようなものが挙げられます。

  • 認知拡大
  • 販売促進
  • リテンションの促進
  • 紹介数の増加
  • ナーチャリング
  • アップセル
  • クロスセル
  • 受信者のデータ収集
  • リードの獲得

次に、目的を達成できたかの判断に使用する指標を決めましょう。

  • ユニーク開封数:メールを開封し、読んだ可能性のある人数
  • ユニーククリック数:メール内のリンクをクリックした人数
  • 売上:メールキャンペーンによる売上
  • 配信停止数:メールの購読をやめた人数
  • 迷惑メール報告数:このメールをスパムと認識した人数

2. 件名を決める

件名は、マーケティングメールにおいてとても重要な要素です。本を表紙だけで判断してしまうのと同じように、人はメールを件名だけで判断してしまうものなのです。
メールの内容がスマートかつ簡潔に伝わる件名であるか再確認してください。誤字脱字がないか、最近も同じ件名で送信していないかもあわせて確認しましょう。

効果的な件名をつけるためには、以下の要点を抑えておくとよいでしょう。

  • 短くする:3単語以内にとどめることを推奨します(英語圏の場合)。
  • 緊急性を持たせる:受信トレイは様々なメールで溢れています。メールを開きたくなる動機を作りましょう。
  • 実験する:ターゲット層によって反応は様々です。型に当てはめて考えるのではなく、新しいアイデアを試して反響を見てみましょう。
  • スパムと疑われる要素は使わない:過剰に「!」を使うなどは避けた方が良いでしょう。

詳細はこちらのブログで紹介しています。

3. 送信者名を決める

送信者名は慎重に選びましょう。わかりやすい送信者名で送信することは、開封率に驚くほど大きな影響を与えます。メールエンゲージメント調査では、送信者名がメールの開封に最も影響を与えると報告されています。

開封率を上げるためには、返信不可のメールアドレスや受信者が認識できない送信者名を使うのはやめましょう(理由はこちら)。そして、親しみやすい個人名をブレずに使い続けることにこだわりましょう。
送信者は歌手名、件名は曲名のようなものです。テイラー・スウィフトが新しくアルバムを出すとき、誰も曲名には関心を向けないでしょう。みんな「テイラー・スウィフト」という名前を見てその曲を再生するのです。

アウトドア用品を販売するMoosejawが送るメールの送信者名は「Mike@Moosejaw」に統一されている

例えば、アウトドア用品を販売するMoosejawが送るメールの送信者名は「Mike@Moosejaw」に統一されています。そのため受信者は、件名を見なくてもそのメールが誰から送られてきたのか分かるのです。

通常の販促メールには「Moosejaw」を使っている

さらにMoosejawは、メールの種類ごとに送信者名を使い分けています。一度限りの販促メールには「Mike@Moosejaw」、通常の販促メールには「Moosejaw」を使い、新製品の調査などには「Moosejaw Test Lab」を使っているそうです。

新製品の調査などには「Moosejaw Test Lab」を使っている

4. プリヘッダを設定する

プリヘッダ(プレビューテキスト)とは、下図のように件名の横に表示される文章のことです。

プリヘッダ(プレビューテキスト)

プリヘッダが未設定の場合はメール本文の冒頭部分がプリヘッダとして使われるため、たいていは「このメールが正しく表示されない場合はブラウザで閲覧してください。」のような文章が表示されてしまいます。
プリヘッダは、送信者名と件名に次いで3番目に重要な要素です。件名で伝えきれなかった情報をプリヘッダで伝えましょう。

5 宛先リストを決める

とても重要なことなので太字で強調します。適切な宛先に送りましょう。
ニュースレターを送信するのであれば、最新の状態に更新された宛先リストを選択します。カムバックキャンペーンを送信するのであれば、エンゲージメントが低い宛先だけをリストに含めましょう。
重要なのは、配信したいメールごとに適切な宛先を指定することです。送る必要のない宛先にまで送信すると、大量の解約やスパム報告につながってしまいます。
また、宛先リストは絶対に購入してはいけません。宛先リストをイチから作成する場合は、こちらのブログを参考にしてください。

6. 宛先リストをクリーニングする

この項目も極めて重要です。送信前に必ず宛先リストをクリーニングしましょう。
リストクリーニングは具体的に次のように行います。

  • 6か月以上キャンペーンメールを開封していないアドレスはリストから除外する。
  • support@、info@、sales@など、ロールアドレスはリストから除外する。
  • バウンスしたアドレスや無効なアドレスは除外する。
  • 本当に購読を希望している宛先のみにメールが届くよう、ダブルオプトイン方式を採用する。

7. 送らない宛先を決める

メールは誰に送るかというのも重要ですが、誰に送ってはいけないかを見極めることもまた非常に重要です。例えば、ニッチな内容のプロモーションメールを関心が低い層に向けて送ったとしましょう。おそらく受信者からの反応は冷たいものになってしまいます。(そして大量の配信停止とスパム報告の原因になるかもしれません。)

セグメント化した宛先リスト内に取り除くべき宛先がないか、もう一度確認しましょう。
例えば、製品企画チームが昨日キャンペーンメールを送信したばかりであれば、今日はウェビナーの案内メールの送信は控えたほうがいいでしょう。

8. A/Bテストを実施する

A/Bテストをすれば、件名やデザイン、CTAなどメールのパフォーマンスを高めることができます。

「どちらの件名が効果的か?」「CTAボタンの色は赤と緑のどちらにしようか?」メールを作成するうえで迷った時は、A/Bテストで検証してみましょう。

 A/Bテストを実施する

A/Bテストでは、一部の宛先にそれぞれ要素の異なるメールを送信し、効果を比較することが可能です。例えば、バリエーションAとバリエーションBのメールをそれぞれリストの10%に送信して反応を見、効果が高いと判断されたバリエーションのメールを残り80%の宛先に送信します。

バリエーションAとバリエーションBのメールをそれぞれリストの10%に送信して反応を見、効果が高いと判断されたバリエーションのメールを残り80%の宛先に送信

これからA/Bテストを始めたいという方は、こちらのブログを参考にしてください。

9. 配信停止リンクの動作確認をする

マーケティングメールでは配信停止リンクを設置することが望ましく、また設置したリンクは正しく機能する必要があります。欲を言えば、受け取るメールのジャンルや頻度を受信者自身が選択できるページ(Preference Center)を準備するのが理想的です。受信する/しないの2択のみを提示するのではなく、受け取る情報を受信者が細かく設定できるようにしましょう。

さらに、List-Unsubscribeヘッダをメールに追加することもできます。これにより、末尾までスクロールしなくても、送信元メールアドレス横のリンクから配信停止できるのです。

List-Unsubscribeヘッダをメールに追加

言いたいことはただ1つ、「配信停止は簡単に行えるようにしましょう」。新規登録と配信停止のハードルは同程度であって然るべきなのです。配信停止のベストプラクティスはこちらのブログで紹介しています。

10. 文面を推敲する

メール本文はしっかり推敲しましょう。まず、あなたを含む複数人で誤字脱字がないか入念にチェックします。

文面を推敲する

次に、表現を洗練させましょう。ヘッダや文章の一つ一つを読み込み、伝えたいことがスムーズかつ簡潔に書かれているかを確認します。加えて、言い換えたり削除したりできる箇所がないか探しましょう。メッセージがよりはっきり伝わるよう、別の表現がないか辞書で調べてみるのもオススメです。
メールやウェブサイトの文章の書き方のコツについてはこちらの記事で紹介しています。

11. デザインについて第三者からフィードバックをもらう

テンプレートを利用するにしてもデザイナーに作成を依頼するにしても、第三者からのフィードバックは必ずもらいましょう。余白が狭すぎたり、ページに文章が収まりきらずに見栄えが悪くなっていたりするかもしれません。
また、キャンペーンの種類ごとにデザインを変えるのも良いでしょう。例えばニュースレターでは同じデザインを一貫して使う一方、商品告知メールでは別のテンプレートを使うと、何についてのメールなのか受信者が視覚的に判断できるようになります。
Twilio SendGridでは、WYSIWYGにメールを作成できるデザインエディタを提供しています。無料アカウントを取得して今すぐ試してみましょう。

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12. 様々なメールクライアントで表示確認をする

エディタ上では完璧に表示されていても、全ての受信環境でメールが正しく表示されるとは限りません。様々なメールクライアントにテスト送信し、全ての環境で意図通りに表示されることを確認しましょう。

13. スパムの要因を排除する

スパムと疑われる見出しやコンテンツのメールは受信トレイに届かないことがあります。ツールを活用して、迷惑メールと判定されがちな要素を取り除きましょう。mail-testerGlockAppsMailGeniusといったツールがおすすめです。

14. すべてのURLを確認する

リンク切れは大きな機会損失につながります。事前にしっかり確認しましょう。
専用ツールを活用すれば、一つ一つ手作業で確認するよりも圧倒的に早くて確実です。メール内のURLやリンク、ボタンに対してメタデータやレピュテーション、リダイレクト数などをチェックできるものもあり、受信者にとって安全かつ好印象なURLを保証できます。

15. アクセシビリティをチェックする

もったいないことに、時々アクセシビリティの確認を怠る方がいます。なぜもったいないかというと、視覚に困難を抱えた受信者は、アクセシビリティに欠いたメールの内容を正しく理解できない可能性があるからです。
アクセシビリティに配慮したメール作成のポイントは以下のとおりです。

  • 文字の大きさを調整したり太字にしたりするだけでなく、H1、H2やtable等のタグを使いましょう。
  • テキストがはっきりと視認できるよう、背景色と文字色のコントラストを付けましょう。Color Oracleを活用するのもオススメです。
  • リンクテキストにはリンクの説明を入れましょう。例えば、「ここをクリック」よりも「女性用シューズはこちらのページをチェック」のようにした方が親切です。
  • 画像にはalt属性を追加しましょう。

16. 送信時刻を決める

大半のマーケターは送信予約機能を使っていると思います。設定日時に間違いがないかしっかり確認しましょう。
同時に、それが本当に最適なタイミングかどうかを見極めることも重要です。商品告知メールを真夜中に送信しようと考えていませんか?ニュースレターを休日に送ろうとしていませんか?ベストな送信タイミングを検討しましょう。
メール送信の適切な時刻については、こちらのブログで紹介しています。

17. テストメールを自分以外に送る

同僚や上司にテストメールを送ってみましょう。それがダメなら、そのメールを購読している家族や親友でも構いません。大事なのは、手遅れになる前にミスを発見できるかもしれないということです。

テストメールを自分以外に送る

18. 送信ボタンを押し忘れない

当たり前のことではありますが、SendGridチームはこの重要なステップを忘れる方を幾度となく見てきました。
送信ボタンまたは送信予約ボタンをとにかく押し忘れないように気を付けましょう。

19. 受信者の反応を確認する

お疲れ様でした!ここまでの項目をこなせば、あなたはひとまず完璧なキャンペーンメールを送信できたはずです。ここから先の項目にも取り組んでマーケターとして更なる高みを目指していきましょう。
メールを送信したら、次にやるべきは各指標の確認です。開封率、バウンス率、コンバージョン率、クリック率、配信停止やスパム報告の件数を確認してください。なぜメールが開封されなかったのか、どのリンクが最もクリックされたのか、データから分析しましょう。

20. データから学んだことを記録する

データ分析の結果、得られたことは必ず記録して次に生かしましょう。

  • A/Bテストの結果、赤いボタンの方がCTAが伸びましたか?次回もボタンは赤にしましょう。
  • クリック率が低いですか?件名が適切ではなかったかもしれません。
  • メールの後半にいくにつれてクリック率が下がるなら、文面が長すぎるのかもしれません。重要な内容は冒頭に記載しましょう。

21. 1~20を繰り返す

キャンペーンが一つ終わっても、次のキャンペーンが待っています。次はさらに良い結果が出せるよう、このチェックリストを繰り返し活用しましょう。

Twilio SendGridを使って、常により良いメールを送り続けましょう

Twilio SendGridには、チェックリストの内容を効率よく実施できる機能が備わっています。

  • メールデザイン:WYSIWYGエディタを使って簡単にメールを作成できます。HTMLを直接編集することもできるので、より細かい調整も可能です。
  • A/Bテスト:宛先リストの一部に対してA/Bテストを行い、受信者の反応が良かったメールを残りの宛先に自動配信できます。
  • Preference Center:受信者自身が購読管理できる機能を提供しています。
  • Stats:クリックや開封などの統計情報を様々な角度から確認できる機能を提供しています。

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