マーケティングメールの最適な送信時刻とは?

マーケティングメールの最適な送信時刻とは?

この記事は The Absolute Best Time to Send an Email Campaign in 2024 の抄訳です。

メールキャンペーンを送るにあたって、最適な送信時刻や曜日を見極めることは必要不可欠です。なぜなら、質の高いコンテンツを適切なタイミングで受信トレイに届けることで、エンゲージメント率とコンバージョン率を向上させることができるからです。

「メールキャンペーンを送るなら必ずこの時刻が良い」という答えはありませんが、何度もテストして、自社にとって最適な時間帯を見つけることは可能です。
より多くの受信者に読んでもらえるように、送信時刻を調整してみましょう。

はじめに:押さえておきたいベンチマークとデータ

何から始めればいいのでしょうか?
まずは、送信時刻とエンゲージメント率に関して、これまでに送ったメールのデータを見てみましょう。

Twilio SendGridにおけるホリデーシーズンの送信データの場合、ある年のブラックフライデーとサイバーマンデーでは、送信時刻のピークは午前7時、開封のピークは午前8時から9時でした。
一方、翌年のメモリアルデーの際は、送信時刻のピークは同じく午前7時でしたが、開封時間には大きなばらつきがあり、受信者がメールを最も開封しやすいといえる統計的に有意な時間帯を見つけることができませんでした。

ホリデーシーズン以外では、HubSpotの公開データから以下のことがわかっています。

  • 火曜日は一般的に開封率が若干高くなる
  • 午前11時に送信すると、開封率が高くなる
  • 週の後半から週末にかけては、開封率が下がる傾向がある

このように、すべてのデータで結果が常に一致するわけではありません。
テストをする際は、まず初めに火曜日の午前7時または午前11時に送信すると調整しやすいでしょう。繰り返しになりますが、最適な送信時刻を決定する最善の方法は、統計的に有意な結果が得られるまでテストし続けることです。

メールの種類ごとの最適な送信日時

それではどのような要素が最適な送信日時に影響するのでしょうか?
最適な送信日時はメールの目的や購読者など様々な要因により変化します。

例えば、仕事で使うソフトウェアを購入しようとしている人は、週末に製品を購入したり関連する情報に興味を持ったりすることはほとんどないでしょう。一方で、B2Cブランドとしてメールを送るのであれば、週末に送るメールは最もコンバージョン率が高く、魅力的なキャンペーンになるかもしれません。

他にも、全ユーザに重要な告知を一斉配信する場合と、クーポンコードを添えたマーケティングメールを送る場合では、効果的なタイミングは異なるはずです。
メールの種類ごとに考慮すべき要素を見ていきましょう。

一斉配信メール

一斉メールの最適な送信タイミングは、ターゲットや業界、メールの目的などによって決まります。万能の答えはありませんが、一般的に考慮すべき点をいくつかご紹介します。

  1. ターゲットを知る
    勤務時間や休憩時間など、ターゲットの行動パターンを理解しましょう。B2BとB2Cでは、メールへの反応が良いタイミングが異なるかもしれません。
  2. 送信時刻をテストする
    A/Bテストを実施し、どのタイミングが受信者に最も好まれるかを分析しましょう。様々な日時やセグメントにメールを送り、開封率やクリック率がもっとも高い送信時刻を見つけましょう。
  3. 混雑時を避ける
    受信トレイが混み合う時間帯は避けて送信しましょう。例えば月曜日や金曜日は送られるメールの量が多いため、受信トレイで埋もれてしまい、エンゲージメントが低くなる可能性があります。週半ばの午前中や午後の早い時間帯の方がより良い結果となることが多いようです。
  4. タイムゾーンを考慮する
    受信者が複数のタイムゾーンにまたがっている場合は、それぞれに適切な時間帯にメールが届くようスケジュールを組みましょう。居住地に基づいてリストをセグメントする手もあります。
  5. スマホが利用される時間帯を考慮する
    スマホでのメールのチェックは通勤中や休憩時間に行われることが多いため、メールの開封時刻は朝や夕方の時間帯に集中します。その時間帯に、メールが受信トレイの上部に来る方が良いでしょう。
  6. 週末や長期休暇中の行動パターンに注意する
    B2B向けの一斉配信メールの場合、仕事が休みとなる週末に送るのは適切ではありません。長期休暇中も同様に、エンゲージメントを低下させる可能性があります。
  7. 業界の傾向を把握する
    小売業であれば週末や休日にエンゲージメントが高まる、専門サービス業であれば平日にエンゲージメントが高まるといった何らかの傾向があるはずです。自身の業界の傾向を知りましょう。

マーケティングメール

ニュースレターやセールのお知らせなど、マーケティングメールの送信日時を決める際に考慮すべき点をご紹介します。

  1. 週の半ばに送る
    火曜日、水曜日、木曜日に送信すると、開封率が高まる傾向にあります。これらの曜日は、月曜日や金曜日と比べてメールの量が少ないためだと考えられます。
  2. 午前・午後の早い時間帯に送る
    仕事の合間にメールをチェックする人が多いため、午前中(9~11時頃)か、午後の早い時間帯(13~15時頃)にメールを送るようにしましょう。
  3. 早朝や深夜は避ける
    早朝や深夜にメールを送ると、他のメールに埋もれてしまい、メールが見逃される可能性があります。
  4. 昼休みに送る
    多くの人は休憩中にメールをチェックするため、昼休み(12~13時)にメールを送るのも効果的です。

トランザクションメール

トランザクションメールの場合、送信日時はそれほど重要ではありません。なぜなら、トランザクションメールは何十万人もの受信者に一度に送信されるわけではなく、個々のユーザのアクションをきっかけに送られるものだからです。

何からテストすればいい?

シンプルに、送信時刻のA/Bテストから始めましょう。
最も影響の大きい要素を確認するため、最初は以下のようなことをテストするとよいでしょう。

  • 時間帯 – 昼間 vs 夕方
  • 送信日 – 平日 vs 週末
  • 特定の時間帯 – 始業時 vs 終業時 vs 昼食時

どの曜日、時間帯が一番効果的かを判断したら、メールが受信トレイの上部に表示されるように細かい調整をしましょう。

送るべきではない時刻

トランザクションメール以外のすべてのメールに言えることとして、正時ぴったりの送信や、毎時15分、30分、45分の送信は避けましょう。多くのマーケティング担当者はこれらの時間帯にメールを送っているため、インボックス・プロバイダ(ISP)にメールが集中し遅延してしまう可能性があります。午前11時ではなく10時55分に送信するようにスケジュールを組みましょう。

ISPによると、キャンペーンを送信する理想的な時間は、毎時7分、21分、36分といったキリの悪い時刻だそうです。非ピーク時に送信することで、配信速度が向上します。

送信時刻の戦略「日の出作戦」

もし、メール受信者が世界中に住んでいて、タイムゾーンごとの最適な送信時刻を見つける余力がない場合はどうすればよいでしょう?そんな時は、受信者の住む地域で太陽が昇る時刻、またはその前後に送信してみましょう。

日の出の時刻に合わせることで、メッセージが受信トレイの一番上に表示される確率が高くなります。また、すべてのタイムゾーンにまたがって受信者がいる場合、メールキャンペーンを38回に分けて送ることになるため、ISPの負担も軽減されます。
まずは、受信者がどこにいるのかを把握しておきましょう。

まとめ

最適なメール送信時刻を見つけることは、エンゲージメント率とコンバージョン率を向上させるために有効です。メールキャンペーンを送信するタイミングを決める際には、常に以下の点に留意してください。

  • 過去のデータをベンチマークにする
  • コンテンツの特性を考慮する
  • キリの良い時刻には送信しない
  • 繰り返しテストをする

また、送信時刻はメールマーケティングのごく一部であることを忘れないでください。いくら送信時刻を最適化しても、魅力的で価値のあるコンテンツを提供できなければ、受信者を惹きつけてメールを開封してもらうことはできません。

最適な送信時刻の見極め方はわかりましたか?
Twilio SendGridアカウントを作成して、早速メール送信をはじめましょう。SendGridの優れた配信力とレポート機能を利用すれば、送信日時をテストして最適化し、より効果的なメールマーケティングを実現できます。

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