マーケティングメールの最適な送信時刻とは?

適切な時間に送信して、マーケティングメールへのエンゲージメントを高めよう

この記事は The Best Time to Send Your Email Campaign の抄訳です。

メールキャンペーンを送るにあたって、最適な送信時刻や曜日を見極めることは必要不可欠です。なぜなら、質の高いコンテンツを適切なタイミングで受信トレイに届けることで、エンゲージメント率とコンバージョン率を向上させることができるからです。

「メールキャンペーンを送るなら必ずこの時刻が良い」などという答えはありませんが、何度もテストして、自社にとって最適な時間帯を見つけることは可能です。
より多くの受信者に読んでもらえるように、送信時刻を調整してみましょう。

はじめに:押さえておきたいベンチマークとデータ

何から始めればいいのでしょうか?
まずは、送信時刻とエンゲージメント率に関して、これまでに送ったメールのデータを見てみましょう。

Twilio SendGridにおけるホリデーシーズンの送信データの場合、ある年のブラックフライデーとサイバーマンデーでは、送信時刻のピークは午前7時、開封のピークは午前8時から9時でした。
一方、翌年のメモリアルデーの際は、送信時刻のピークは同じく午前7時でしたが、開封時間には大きなばらつきがあり、受信者がメールを最も開封しやすいといえる統計的に有意な時間帯を見つけることができませんでした。

ホリデーシーズン以外では、HubSpotの公開データから以下のことがわかっています。

  • 火曜日は一般的に開封率が若干高くなる。
  • 午前11時に送信すると、開封率が高くなる。
  • 週の後半から週末にかけては、開封率が下がる傾向がある。

このように、すべてのデータで結果が常に一致するわけではありません。
テストをする際は、まず初めに火曜日の午前7時または午前11時に送信すると調整しやすいでしょう。繰り返しになりますが、最適な送信時刻を決定する最善の方法は、統計的に有意な結果が得られるまでテストし続けることです。

コンテンツなどによって変わる最適な送信時刻

例えば、仕事で使うソフトウェアを購入しようとしている人は、週末に製品を購入したり関連する情報に興味を持ったりすることはほとんどないでしょう。

一方で、B2Cブランドとしてメールを送るのであれば、週末に送るメールは最もコンバージョン率が高く、魅力的なキャンペーンになるかもしれません。オンラインショッピングの大半は土曜日の朝にソファでコーヒーを飲みながら行われることでしょう。私も利用したいキャンペーンを見つけるために受信トレイの中を探すことがよくあります。

何をテストすればいい?

シンプルに、送信時刻のA/Bテストから始めましょう。
最も影響の大きい要素を確認するため、最初は以下のようなことをテストするとよいでしょう。

  • 時間帯 – 昼間 vs 夕方
  • 送信日 – 平日 vs 週末
  • 特定の時間帯 – 始業時 vs 終業時 vs 昼食時

どの曜日、時間帯が一番効果的かを判断したら、メールが受信トレイの上部に表示されるように細かい調整をしましょう。

送るべきではない時刻

正時ぴったりの送信や、毎時15分、30分、45分の送信は避けましょう。多くのマーケティング担当者はこれらの時間帯にメールを送っているため、インボックスプロバイダ(ISP)にメールが集中し遅延してしまう可能性があります。午前11時ではなく10時55分に送信するようにスケジュールを組みましょう。

ISPによると、キャンペーンを送信する理想的な時間は、毎時7分、21分、36分といったキリの悪い時刻だそうです。非ピーク時に送信することで、配信速度が向上します。

送信時刻の戦略「日の出作戦」

もし、メール受信者が世界中に住んでいて、タイムゾーンごとの最適な送信時刻を見つける余力がない場合はどうすればよいでしょう?そんな時は、受信者の住む地域で太陽が昇る時刻、またはその前後に送信してみましょう。

日の出の時刻に合わせることで、メッセージが受信トレイの一番上に表示される確率が高くなります。また、すべてのタイムゾーンにまたがって受信者がいる場合、メールキャンペーンを38回に分けて送ることになるため、ISPの負担も軽減されます。
まずは、受信者がどこにいるのかを把握しておきましょう。

トランザクションメールの場合、送信時刻はそれほど重要ではありません。なぜなら、トランザクションメールは何十万人もの受信者に一度に送信されるわけではなく、個々のユーザのアクションをきっかけに送られるものだからです。マーケティングメールとトランザクションメールの違いについて詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

最適なメール送信時刻を見つけることは、エンゲージメント率とコンバージョン率を向上させるために有効です。メールキャンペーンを送信するタイミングを決める際には、常に以下の点に留意してください。

  • 過去のデータをベンチマークにする。
  • コンテンツの特性を考慮する。
  • キリの良い時刻には送信しない。
  • 繰り返しテストをする。

また、送信時刻はメールマーケティングのごく一部であることを忘れないでください。いくら送信時刻を最適化しても、魅力的で価値のあるコンテンツを提供できなければ、受信者を惹きつけてメールを開封してもらうことはできません。

メール送信時刻に絶対的な正解はありません。恐れずにいろいろと試してみましょう。
メールマーケティングの最適化に関する詳しい情報は、Twilio SendGridの30 Email Marketing Best Practices and Tips for 2022をご覧ください。

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