配信停止のベストプラクティスと、SendGridの便利な機能
- 2023年1月31日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス 機能・使い方
この記事は Unsubscribe Email Best Practices and Email List Management の抄訳です。
メールの配信停止は、送信者 ─ 受信者間において極めて重要なやりとりです。受信者が配信停止しようとした時に、何かしらの行き違いや混乱が発生すると送信者のレピュテーションや到達率に悪影響を及ぼす可能性があります。
本記事では、配信停止に関する注意点だけでなく、配信停止しそうな人たちへアプローチする方法について紹介します。また、後半では SendGrid の配信停止管理機能についてもご紹介します。アカウントをお持ちの方はぜひお試しください。
配信停止のベストプラクティス
重要なのは、配信停止の仕組みが適切であるかということです。配信停止がわかりにくければ迷惑メール報告をされる可能性があり、それが原因で迷惑メールフォルダに振分けられるリスクが高まります。そしてそのリスクは、頻繁に開封/クリックをしてくれる受信者宛のメールにまで影響を及ぼしてしまう可能性があります。
配信停止の理由としてよくあるのは、「コンテンツに興味がない、興味が薄くなった」「メールが多すぎて疲れる」といったものです。
これからご紹介するポイントを押さえ、配信停止に関する行き違いや混乱を未然に防ぎましょう。
1. 簡単に配信停止できるようにする
配信停止の手順が簡単であればあるほど、受信者と送信者、双方にとってメリットがあります。配信停止のボタンやリンクをどこに置くか決める時、隠すように配置してはいけません。また、リンクがきちんと機能するか複数回チェックしましょう。リンクをフッタに配置するケースをよく見かけますが、どこに配置したとしても、見つけやすくわかりやすくする必要があります。
配信停止の手続きを簡単にするために、次のことにも気をつけましょう。
- ログインを必須にしない。
- 複数回のクリックが必要になると面倒に感じるので、シンプルに1クリックで完了させる。
- 配信停止リクエストを受け取ったら、すぐに配信をやめる。時間をあけるのはNG。
- 配信停止の意志確認をするためのメールを送信しない。(配信停止を希望している人に対して別のメールを送ると、不快に思われる)
そして、何より大切なのは配信停止ボタンをひと目で認識できるようにしておくことです。
2. 配信停止以外の選択肢を用意する
どのようなコンテンツに興味を持つかは、受信者によって異なります。配信頻度やコンテンツを受信者自身で設定できる Preference Center を用意しておけば、配信停止しようとしている人をつなぎとめられる可能性があります。
Preference Center の設置に加えて、次の項目もご検討ください。
- メールアドレスの変更方法を案内する。
- メール購読のかわりに、SNSのフォローを提案する。
どういったコンテンツが適しているかを調べるのは、簡単ではありません。しかし、上述した配信停止以外の選択肢を用意してユーザの反応を見つつテストを繰り返せば、エンゲージメントの指標が改善するはずです。
3. 再エンゲージメントキャンペーンを検討する
一度配信停止になった宛先は、法律的な義務の元、リストから除く必要があります。再エンゲージメントキャンペーンは、エンゲージメントしていない宛先に配信停止される前にアプローチできる素晴らしい方法です。
メール配信に関する指標を注意深く観察し、開封もクリックもしていないセグメントを見つけたら、再エンゲージメントキャンペーンを実施しましょう。キャンペーンでは「今後もメールを受け取りたいか」を質問し、 Preference Center の設定が更新されるなど受信の意志を示した宛先はリストに残します。意志が確認できなかったり開封されなかったりした宛先は、リストから削除しましょう。
SendGridの便利な機能
ここからは、 SendGrid で提供している配信停止管理の機能についてご紹介します。
SendGrid の配信停止管理機能では、次のことが実現できます。
- 配信停止リンクの差し込み
- 配信停止は1クリックで完了
- 配信停止された宛先へのメール送信リクエストは、 SendGrid 内部で自動的に破棄(手動で宛先リストから取り除く必要はありません)
- 配信停止リストのエクスポート
- 特定の宛先を、手動またはAPIで配信停止リストに追加
また、配信停止にするメールの範囲(全てのメール、もしくはメールの種類ごと)に応じて、2つの機能を使い分けられるようになっています。
全てのメールを配信停止にする
配信停止リンクをクリックした宛先は Global Unsubscribes リストに追加され、以降のメール送信リクエストは全てSendGrid内部で破棄(ドロップ)されます。
機能の使い方については下記をご覧ください。
- Subscription Tracking 機能
機能を ON にすると、Web API や SMTP で送信する全てのメールに配信停止リンクが追加されます。マーケティングキャンペーン機能で送信するメールには影響を与えません。 - タグで挿入
メール本文に <%asm_global_unsubscribe_raw_url%> というタグを入れると、送信時に配信停止リンクに置換してくれます。メールの送信方法によらずご利用いただけます。
メールの種類ごとに配信停止を管理する
例えば、キャンペーン案内と新商品入荷案内の2種類のメールを配信している場合、メールの種類ごとに配信停止を管理できます。不要なメールのみを配信停止にできるので、受信者の興味にあわせた配信停止管理が実現できます。機能について詳しくは、「受信者目線で配信停止を管理しよう!Unsubscribe GroupsとPreference Centerの概要」をご覧ください。
配信停止リンクをクリックした宛先については、 Group Unsubscribes リスト で確認できます。
機能の使い方は「はじめての配信停止リンク」をご確認ください。
さいごに
配信停止は、送信者にとっても受信者にとっても重要です。迷惑メール報告をされてからでは遅いので、わかりやすく簡単に配信停止できるようにしておきましょう。
利用中のメール配信サービスの配信停止機能が使いにくい、配信停止の宛先を手動で管理するのをやめたい、という方は、ぜひ SendGrid の導入をご検討ください!