受信者目線で配信停止を管理しよう!Unsubscribe GroupsとPreference Centerの概要

メール配信に関わる方ならもちろんご存知だと思いますが、過去にオプトインをとっていたとしても、「もうメールは受け取りたくない」と言われた宛先への配信はNGです。配信停止の対応は特電法でも定められており、受信者からのリクエストがあれば速やかに対応する必要があります。
配信停止方法の案内がメールになかったり、リクエストを受けたのにも関わらず配信を続けた場合、法律違反になるだけでなく、受信者に不快感を与えることとなりエンゲージメントやブランドイメージの低下にもつながります。

配信停止は、受信者にとって簡単でわかりやすいことが大切です。
ポイントは次の通りです。

ワンクリックで完了
不要なメールを配信停止にしたいのにその方法がわかりにくかったり、メールへの返信やアカウントへのログインなどが必要だったりすると面倒ですよね。そのような場合、受信者はより簡単な解決方法として、迷惑メール報告(Gmailではワンクリックで報告可能)をしてしまう可能性があります。これを避けるため、リンクをクリックするだけで配信停止できるようにしましょう。

興味/関心にあわせた管理
毎日のように届く販促目的のメールは要らないけど、他のメールは受け取りたい、と思うことはありませんか?全部ひとまとめにするのではなく、受信者の興味にあわせて配信停止を管理できるようにしましょう。

SendGridが提供している配信停止管理の機能では、ワンクリックで配信停止が完了します。本記事では、受信者の興味/関心にあわせた管理を実現できる機能、Unsubscribe Groups(配信停止グループ)とPreference Center(受信者による購読管理)をご紹介します。

Unsubscribe Groups(配信停止グループ)

メールの種類ごとに配信停止を管理できる機能です。

例えば、キャンペーン案内と新商品入荷案内の2種類のメールを配信している場合、種類ごとに専用の配信停止グループを作成しておくと、そのグループ単位で配信停止が管理されます。

以下、図でご説明します。
キャンペーン案内のメールを配信する際は、キャンペーン案内用の配信停止グループを指定してメールを送信します。受信者がメール内の配信停止リンクをクリックすると、その宛先はキャンペーン案内用の配信停止グループに追加されます。

配信停止グループへの追加図1 配信停止グループへの追加

以降、その宛先に対するキャンペーン案内の送信リクエストはSendGrid内部で自動で破棄(ドロップ)され、キャンペーン案内メールがこの宛先に届くことはありません。

配信停止グループへの送信リクエスト図2 配信停止グループへの送信リクエスト

配信停止グループを活用し、キャンペーン案内と新商品入荷案内の2種類のメールを配信する場合を考えてみましょう。

キャンペーン案内を配信停止した abc@example.com には新商品入荷案内のみが配信され、新商品入荷案内を配信停止した def@example.com にはキャンペーン案内のみが配信されます。配信停止を一切していない ghi@example.com には両方のメールが配信されます。

複数の配信停止グループを利用した場合図3 複数の配信停止グループを利用した場合

配信停止した宛先へのメール送信リクエストはSendGridが自動で破棄するため、宛先リストを「キャンペーン案内用」「新商品入荷案内用」のように分ける必要はありません。

機能の利用方法については下記をご確認ください。

Preference Center(受信者による購読管理)

受信するメールを受信者自身が設定できる機能をPreference Centerといいます。
Preference Centerでは、配信停止だけでなく購読の開始もできます。また、配信しているメールの一覧が確認できるので、どんなメールを配信しているか受信者に知ってもらう機会にもなります。気になるメールがあれば購読を開始してくれるかもしれません。

SendGridのPreference Centerには配信停止グループが表示されるようになっており、受信者は配信停止グループの単位で受信設定を変更できます。

PreferenceCenter

OPT OUT(配信停止)をYESにするとその配信停止グループに受信者のメールアドレスが追加され、以降、その配信停止グループのメールはSendGridによって自動的に破棄されます。NOにすると再度メールを受け取れるようになります。受信者がメールの要不要を判断しやすいよう、配信停止グループの説明欄にコンテンツの概要や配信頻度を記載しておきましょう。

機能の利用方法については下記をご確認ください。

さいごに

配信停止に対応すると、当然宛先数が減ります。せっかく集めた宛先が減ってしまうのは残念ですが、配信停止リクエストは受信者からの大切なメッセージです。

購読しているメールから受信者の興味を知ることができますし、配信停止リクエストが多いようであればコンテンツや配信頻度の見直しを検討することができます。また、受信者が希望しているメールのみを配信するということは、開封/クリックされやすくなるため、エンゲージメントの向上にも繋がります。

さあ、受信者目線で配信停止管理を始めましょう!

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