全メールの配信停止をまとめて管理する
受信者が簡単に配信停止できるよう、メール本文に配信停止リンクを追加することができます。受信者が配信停止リンクをクリックすると、そのメールアドレスがSendGridの配信停止リストに登録され、以降同じ宛先にメールを送信してもSendGrid側で破棄して送信されません。
本チュートリアルでは、配信停止の管理方法として最もシンプルな「全メールの配信停止をまとめて管理する方法」をご紹介します。この方法ではSubscription Tracking機能を利用します。より高度な「メールの種類ごとに配信停止を管理する方法」についてはこちらを参照してください。
Subscription Trackingの設定
Subscription Trackingの「HTML Unsubscribe Content」「Plain Text Unsubscribe Content」「SendGrid Landing Page HTML」では、2022年6月時点で、日本語を設定すると文字化けする問題が確認されています。Subscription Trackingを使用する場合は、日本語を使用しないか、またはReplacement Tagの使用を推奨します。
配信停止グループ(Unsubscribe Groups)を指定した場合、Subscription Trackingは無効となりますのでご注意ください。
まず、Webポータルのメニューから「Settings > Tracking」を選択します。
次に、Tracking設定一覧にある「Subscription Tracking」リンクまたはペンアイコンを選択して設定変更します。
Subscription Trackingにはいくつかの設定項目がありますが、今回はよく利用される項目のみ設定していきます。その他の詳細についてはユーザマニュアルを参照してください。
「HTML Unsubscribe Content」はHTMLメールの本文に挿入する配信停止リンクの案内文設定です。リンク対象の文字列を「<%」と「%>」で囲うことで、対象文字列に配信停止リンクを設定できます。
「Plain Text Unsubscribe Content」はテキストメールの本文に挿入する配信停止リンクの案内文設定です。「<% %>」という特殊タグが配信停止リンクに置換されます。
「SendGrid Landing Page HTML」は、受信者が配信停止リンクをクリックした際に表示されるランディングページのコンテンツ設定です。ランディングページには画像などを埋め込むこともできます。
設定が完了したら、「Setting State」を「ENABLED」に切り替え、「Save」を選択します。
メール本文へのReplacement Tagの埋め込み
ここで指定する「Replacement Tag」をメール本文内の任意の場所に埋め込むと、タグがメール送信時に配信停止リンクに置換されます。
Replacement Tagを埋め込まなかった場合は、自動的に配信停止リンクがメールの末尾に配置されます。内容は「HTML Unsubscribe Content」、「Plain Text Unsubscribe Content」で設定した値です。
- テキストメールに埋め込む場合
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- HTMLメールに埋め込む場合
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Subscription Trackingで設定するReplacement Tag以外にも、SendGridには様々な配信停止タグが用意されています。 詳細は「配信停止タグがリンクやURLに置換されません。どうすればよいですか?」をご確認ください。
メール送信と配信停止の管理
Subscription Tracking設定が完了したらメールを送信します。メール本文の末尾に配信停止リンクの案内文が自動的に挿入されます。
リンクをクリックすると受信者にはランディングページが表示されます。
配信停止リンクがクリックされると、宛先アドレスが配信停止リスト(Global Unsubscribes)に登録され、以降同じ宛先に送信するとSendGrid側でメールを破棄して送信しません。配信停止リストは「Suppressions > Global Unsubscribes」で確認できます。
受信者から再購読の依頼があった場合、Global Unsubscribesリストからアドレスを削除すると再び送信できるようになります。アドレスを削除するには、対象のアドレスを選択して、「Delete 1(選択数) Selected Global Unsubscribe(s)」を選択します。