概要

サプレッションと配信停止の違い

配信停止(Unsubscribe)は、メールの購読を解除するという受信者のアクションです。 一般的にはメール内の配信停止リンクをクリックすることで完了します。

サプレッション(Suppression)は、受信者がメールを購読解除した、もしくはその宛先へのメール送信が受信側のメールサーバやプロバイダに拒否された際の、送信者のアクションです。

これは重要な違いです。受信者から見ると、SendGridユーザであるあなたが送信者になります。 受信者の行為なのか、SendGridがあなたの代わりにした行為なのかを明確に区別するために、このような違いを設けています。

サプレッションリストの宛先にメールを送信した場合でも、メール送信通数としてカウントされます。

配信停止の管理

配信停止の管理は、メールの配信到達性を最大限高めるためのキーとなる要素です。 受信者がメールの購読を解除したいと思った時に、そのことを"迷惑メール報告"ボタンを使わずに簡単に伝えることができれば、レピュテーションを下げずに済みます。

SendGridには、以下の配信停止方法があります。

Subscription Trackingを有効にした状態でSendGridからメールを送信すると、全てのメールのフッタに配信停止用メッセージが挿入されます。 配信停止メッセージ内のリンクをクリックすると、その宛先はGlobal Unsubscribe Listに追加され、このリストから削除しない限り、その宛先へのメールは以降すべて送信されません。 このリストは、UI/APIから手動で追加・削除することができます。

このSubscription Trackingの設定には、いくつかのオプションがあります。 例えば、Replacement Tagを使って配信停止メッセージの挿入場所を変更したり、配信停止メッセージの内容やランディングページをカスタマイズすることができます。

サプレッションの種類

サプレッションリストにメールを送信しようとした場合、SendGridによって自動的にメールがDrop(破棄)されます。 その種類には様々なものがありますが、不要なメールの送信を防ぎ、お客様のレピュテーションを可能な限り高く保持するための措置です。

Blocks - 宛先メールアドレス以外の問題により、受信側メールサーバに受信を拒否された宛先のリストです。 メッセージ自体や送信元IPアドレスに起因している可能性があります。 Blockはメッセージ固有の問題なので、この宛先へのメールは今度も送信できます(自動的な破棄はされません)。

Bounces - 宛先メールアドレスに問題があり、受信側メールサーバに受信を拒否された(もしくはメールがSendGridに送り返された)宛先のリストです。

Invalid - 存在しないメールアドレスのリストです。

Spam Reports - "迷惑メール報告"した宛先のリストです。

Global Unsubscribes - 配信停止した宛先のリストです。

Group Unsubscribes - 特定の配信停止グループに対し、配信停止リクエストをした宛先のリストです。