Reverse DNS(IPアドレス逆引き設定)の設定方法
複数ドメインからメール送信する場合は、それぞれのドメインが1つ以上の固定IPアドレスと紐付くように、Reverse DNSを設定してください。
Reverse DNSは、送信元IPアドレスの逆引き結果を独自ドメインにする機能です。 一般的にSPFレコードにはIPアドレスを含みますが、Reverse DNSを設定してもSPFやDKIMのレコードを変更する必要はありません。
Reverse DNSは、親アカウントでのみ設定でき、サブユーザでは設定できません。親アカウントは、サブユーザに対して固定IPアドレスを割り当てることができます。
Reverse DNS設定では、一つの固定IPアドレスに対して紐付けられるドメインは一つだけです。一方で、一つのドメインに対して複数のReverse DNSを設定する(=一つのドメインに対して複数の固定IPアドレスを紐付ける)ことは可能です。これにより、複数のIPアドレスからのメールを送信することができるようになります。
Reverse DNSの設定
IPアドレス(IP ADDRESSES)
「IP ADDRESSES」列にて、有効な固定IPアドレスのリストからReverse DNS未設定のものを選択できます。
「USER ASSIGNED」列にて、固定IPアドレスがどのサブユーザに適用されているか確認できます。また「RDNS」列にて、逆引き結果を確認できます。Reverse DNSを有効化(Validate)したあとの逆引き結果は、設定した独自ドメインのサブドメインになります。
サブドメイン(SUBDOMAIN)
Reverse DNSを設定するドメインの前に、サブドメインを付けます。
SendGridは設定されたサブドメインの下に、さらにo1
といった連番付きのサブドメインを付加します。
ドメイン(DOMAIN)
メールのレピュテーションの評価対象となるルートドメインです。Reverse DNS設定は、FROMアドレスのドメインに一致するものが適用されます。FROMアドレスをnewsletteexampexample@example.comとする場合は、example.comというドメインについての設定が必要です。
ドメインの追加
「Get Started(※初めて設定する場合)」または「Set up Reverse DNS(※設定を追加する場合)」のボタンを選択すると、新しいドメインの設定を追加することができます。
デフォルト設定
Reverse DNSにはデフォルト設定はありません。固定IPアドレスが一つしかないならば、常にその固定IPアドレスからメール送信されます。
Reverse DNS設定の作成
Reverse DNSの情報を入力し「Save」ボタンを選択すると、SendGrid内のDNS情報が更新されます。これには最大60秒かかります。
その後、登録すべきDNSのAレコードが表示されます。このレコードを、独自ドメインのレジストラ(お名前.comなど)に追加してください。
Reverse DNSの有効化(Validate)
レジストラに登録したAレコードについて各DNSサーバのキャッシュが更新され、SendGrid上で有効化(Validate)されるまで、Reverse DNSは機能しません。
DNSレコードを変更したら、対応するReverse DNS設定を検証する必要があります。
- Sender Authenticationの画面に戻ります。
- 追加したReverse DNS設定のIP ADDRESSをクリックします。
- 遷移先の画面でValidateをクリックします。
適切に設定され、DNSサーバのキャッシュが更新されているならば、SendGridは設定を有効化(Validate)します。
Reverse DNSの確認
Reverse DNSの状態は、Sender AuthenticationのReverse DNSのセクションで確認することができます。各設定の詳細を確認するためには、参照したい設定のIP ADDRESSをクリックします。
遷移先の詳細確認ページでは、設定時に入力した全情報、設定が有効かどうか、必要な全DNSレコードを確認することができます。
固定IPアドレスの追加
固定IPアドレスを追加する際は、一緒にReverse DNSも設定することをお勧めします。
Reverse DNS設定の削除
一度Reverse DNS設定を削除すると、元に戻すことはできません。
Reverse DNSの詳細確認ページに「Delete」ボタンがあります。ボタンをクリックし、確認メッセージの「Confirm」ボタンを押すと、そのReverse DNS設定は削除されます。
API
11個以上のIPアドレスを利用する場合
SPFレコードには文字数制限があるため、特定のIPアドレスを11個以上含めることはできません。
固定IPアドレスを11個以上お持ちの場合、自動で生成されるSPFレコードは、SendGridから送信されうる全てのIPアドレス範囲を含むようになります。もしセキュリティのため、自身の固定IPアドレスだけを含むようにしたい場合は、include機構を利用した複数のSPFレコードを手動で作成してください。