V3 Mail Send API概要
事前準備としてDomain Authenticationの設定が必須です。送信元に指定するドメインで設定を完了させていない場合はメールを送信できません。設定方法はこちらをご覧ください。
SendGridはアプリケーションとv3の連携を簡単にするため7つのプログラミング言語向けのライブラリを提供しています。C#, Go, Java, NodeJS, PHP, Python, Ruby。
Request
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Response
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- cURLリクエストを利用する
- 7つのプログラミング言語向けライブラリを利用する
認証
1
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Authorizationヘッダを含めて認証する必要があります。このヘッダには、Bearer認証タイプと必要なパーミッションが割り当てられたAPIキーを含めなければいけません。詳細についてはこちらを参照してください。
制限事項
- 送信可能なメールのサイズは添付ファイルを含め30MB以内です。
- 指定可能な宛先数は1,000件以内です。これには、
to,cc,bccパラメータで指定したものを含み、personalizations配列を超えてカウントされます。 - custom argumentsの最大長は10,000バイトです。
fromフィールドはUnicodeエンコードをサポートしていません。- personalizations内の
to.name,cc.name,bcc.nameは次の文字を含めることはできません:;,, - 事前に送信元に指定するドメインまたはメールアドレスでDomain AuthenticationもしくはSingle Sender Veriificationを設定しておく必要があります。設定していない場合、メールを送信できません。
バリデーション
v3メール送信エンドポイントに要求を送信すると、メール送信前にJSONペイロードのバリデーションが行われます。 エラーがあった場合、SendGridはエラーを特定し、要求内のエラーを可能な限り返します。詳細についてはエラーページを参照してください。要求ボディパラメータ
/v3/mail/sendに対するすべての要求には、メールコンテンツとメタデータを含むJSON形式のボディを指定する必要があります。これには、宛先アドレス、送信元アドレス、メールの件名などが含まれます。
| JSONパラメータ | 型 | 必須 | 制限 | 詳細 | |
|---|---|---|---|---|---|
| personalizations | オブジェクト配列 | Yes | 最低1, 最大1000 | ||
| メッセージおよびそのメタデータの配列です。personalizations内の各オブジェクトはエンベロープと考えることができます。すなわち、そのメッセージの受信者やメッセージの扱いが定義されます。詳細については、Personalizationsドキュメントを参照してください。personalizationsのパラメータはメッセージレベルの同じ名前のパラメータの値より優先されます。 | |||||
| to | email オブジェクト配列 | Yes | 最低1 | ||
| 宛先の配列です。この配列の各emailオブジェクトには宛先の表示名を含めることができ、宛先のメールアドレスは常に必須です。 | |||||
| string | Yes | ||||
| 宛先のメールアドレス | |||||
| name | string | No | |||
宛先の表示名。;, ,を含んではいけません。 |
|||||
| cc | emailオブジェクト配列 | No | |||
| メールのCcを受け取る宛先の配列です。この配列の各emailオブジェクトには宛先の表示名を含めることができ、宛先のメールアドレスは常に必須です。 | |||||
| string | Yes | ||||
| 宛先のメールアドレス | |||||
| name | string | No | |||
宛先の表示名。;, ,を含んではいけません。 |
|||||
| bcc | email オブジェクト配列 | No | |||
| メールのBccを受け取る宛先の配列です。この配列の各emailオブジェクトには宛先の表示名を含めることができ、宛先のメールアドレスは常に必須です。 | |||||
| string | Yes | ||||
| 宛先のメールアドレス | |||||
| name | string | No | |||
宛先の表示名。;, ,を含んではいけません。 |
|||||
| subject | string | No | |||
| メールの件名 | |||||
| headers | オブジェクト | No | |||
| メールをハンドリングするためのオブジェクト(拡張ヘッダ)です。 | |||||
| substitutions | オブジェクト | No | personalizationオブジェクトあたり最大100、または10Kバイト | ||
"置換タグ":"値"形式のオブジェクトです。それぞれstringである必要があります。これらのsubstitutionsはメールのコンテンツに加えて、subject と reply-to パラメータに適用されます。personalizationオブジェクトあたり最大100個のsubstitutionを含めることができます。また、substitutionsの合計サイズはpersonalizationあたり10,000バイトを超えてはいけません。 |
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| custom_args | オブジェクト | No | 10,000 bytesを超えないこと | ||
| カスタム引数は送信メールとイベントデータ(ActivityおよびEvent Webhookで確認可能)を紐付けることができます。各Personalizationで固有の値を設定可能です。カスタム引数の値は、メール本文中に含まれることはありません。また、substitutionsを利用してカスタム引数の値を置換することはできません。 カスタム引数のサイズは10,000バイトを超えてはいけません。 | |||||
| send_at | integer | No | 秒(ミリ秒ではありません) | ||
| SendGridから送信される時刻を表すUNIXタイムスタンプです。送信時刻に柔軟性を持たせられる場合、オフピークタイムでの送信をお勧めします。多くのメールは毎時0分もしくは30分に送信されるようスケジュールされます。例えば10:53といった形でこの時刻を避けることで遅延を回避することができる可能性があります。 | |||||
| from | オブジェクト | Yes | Unicodeエンコードされた文字を含まないこと | ||
送信元のメールアドレスと表示名を含むemailオブジェクトです。fromフィールドではUnicodeエンコードはサポートされていません。. |
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| string | Yes | ||||
| 送信元のメールアドレス | |||||
| name | string | No | |||
| 送信元の表示名 | |||||
| reply_to | オブジェクト | No | |||
| 返信先のメールアドレスと表示名を含むemailオブジェクトです。 | |||||
| string | Yes | ||||
| 返信先のメールアドレス | |||||
| name | string | No | |||
| 返信先の表示名 | |||||
| subject | string | Yes | |||
メールの件名。この値はpersonalizations[x].subjectによって上書かれます. |
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| content | オブジェクト配列 | Yes* | 最低1* | ||
メールの本文を含む配列です。複数のMIMEタイプの本文を含めることができますが、最低1つは指定する必要があります。複数のMIMEタイプを含めるには、配列に対してtypeとvalueパラメータから構成されるオブジェクトを追加します。この場合、text/plain→text/htmlの順で配列の最初に含める必要があります。text/plainもしくはtext/htmlいずれかのMIMEタイプを含める場合、それらはcontent配列の最初に含めなくてはいけません。*トランザクショナルテンプレートを使用してリクエストにtemplate_IDを指定している場合はコンテンツは必須ではありません。 |
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| type | string | Yes | 最低1 | ||
| メールに追加する本文のMIMEタイプです。例えば、text/plainやtext/htmlなど | |||||
| value | string | Yes | 最低1 | ||
| MIMEタイプに対応した実際の本文です。 | |||||
| attachments | オブジェクト配列 | No | |||
| 添付ファイルのオブジェクト配列 | |||||
| content | string | Yes | |||
| 添付ファイルのコンテンツをBase64エンコードしたもの | |||||
| type | string | No | |||
| 添付するコンテンツのMIMEタイプ。例えば、application/pdfやimage/jpegなど | |||||
| filename | string | Yes | |||
| 添付ファイルのファイル名 | |||||
| disposition | string | No | |||
| 添付ファイルの表示方法を指定します。例えば、 "inline" を指定すると自動的に本文内に表示されますが、 "attachment" を指定すると添付ファイルを表示するために何らかのアクション(例えば、ファイルを開く、ダウンロードする、など)が必要になります。 初期値は "attachment" です。"attachment" または "inline" が指定可能です。 | |||||
| content_id | string | No | |||
添付ファイルを特定するためのユニークIDです。これはdispositionが"inline"指定され、かつ添付ファイルが画像の場合に使用されます。これにより、メール本文内でのファイルの表示位置を指定できます。例: <img src="cid:ii_139db99fdb5c3704"></img> |
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| template_id | string | No | |||
| テンプレートIDを指定します。本文(textおよびhtml)と件名を含むテンプレートを使用する場合、personalizationsレベルおよびメッセージレベルで、それら(本文や件名)を指定する必要がなくなります。 | |||||
| sections | カスタムオブジェクト | No | |||
| key/valueペアのオブジェクトで、substitutionタグを使用してメールに挿入する大きなコンテンツブロックを定義します。 | |||||
| headers | カスタムオブジェクト | No | |||
| ヘッダ名と値をkey/valueペアとして含むオブジェクトです。Unicode文字は、適切にエンコードする必要があります。次の予約済みヘッダを含めることはできません: x-sg-id, x-sg-eid, received, dkim-signature, Content-Type, Content-Transfer-Encoding, To, From, Subject, Reply-To, CC, BCC | |||||
| categories | string配列 | No | 最大255 | ||
| このメッセージのカテゴリ名の配列です。各カテゴリ名は255文字を超えることはできません。1リクエストあたり10カテゴリを超えて指定することはできません。 | |||||
| custom_args | カスタムオブジェクト | No | |||
| カスタム引数は送信メールとイベントデータ(ActivityおよびEvent Webhookで確認可能)を紐付けることができます。カスタム引数の値は、メール本文中に含まれることはありません。また、substitutionsを利用してカスタム引数の値を置換することはできません。 このカスタム引数はリクエスト内の全てのメールに適用されます。ただし、personalization内のカスタム引数に同じキーが指定されていた場合、このカスタム引数ではなく、personalization内の値が適用されます。カスタム引数の合計サイズは、10,000バイトを超えてはいけません。 | |||||
| send_at | integer | No | |||
| SendGridから送信される時刻を表すUNIXタイムスタンプです。リクエスト時にメール送信する場合、このパラメータは指定不要です。 | |||||
| batch_id | string | No | |||
このIDは、スケジュール送信においてメールの束(複数の宛先への同じメールの送信)がお互いに関連することを表します。送信リクエストにbatch_idを含めることで、その送信リクエストをメールの束に含めることができ、すべての束をキャンセルまたは一時停止することができるようになりす。詳細については、Cancel Scheduled Sendsを参照してください。 |
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| asm | オブジェクト | No | |||
| 配信停止の扱いを指定するオブジェクト | |||||
| group_id | integer | Yes | |||
| このメールに紐付ける配信停止グループ Global Unsubscribe、Group Unsubscribe、購読管理ページのいずれの機能を使用する場合でも指定が必要です。 |
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| groups_to_display | integer配列 | No | 最大25 | ||
| 購読グループの選択ページに表示する配信停止グループの配列 | |||||
| ip_pool_name | string | No | 最低2, 最大64 | ||
| このメールの送信元となるIPプール | |||||
| mail_settings | オブジェクト | No | |||
| メールの扱いを指定するメール設定 | |||||
| bcc | オブジェクト | No | |||
mail_settings.bccに指定したアドレスはpersonalizations配列の最初に定義される形でブラインドカーボンコピー(Bcc)を受信します。 |
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| enable | boolean | No | trueまたはfalse | ||
| 設定が有効か否かを表します。 | |||||
| string | No | ||||
| Bccを受け取るメールアドレス | |||||
| bypass_list_management | オブジェクト | No | |||
| すべての配信停止グループとサプレッションリストを無視してメールの送信を試みる設定です。この設定は本当に必要な場合に限り応急的に使用するようにしてください。例: 障害発生通知やパスワードリセット通知など | |||||
| enable | boolean | No | trueまたはfalse | ||
| 設定が有効か否かを表します。 | |||||
| footer | オブジェクト | No | |||
| すべてのメールの末尾に追加するフッタ設定です。 | |||||
| enable | boolean | No | trueまたはfalse | ||
| 設定が有効か否かを表します。 | |||||
| text | string | No | |||
| フッタのPlainテキストコンテンツ | |||||
| html | string | No | |||
| フッタのHTMLコンテンツ | |||||
| sandbox_mode | オブジェクト | No | |||
| 要求のボディパラメータの内容や形式が正しいことを確認するための設定です。詳細についてはClassroomを参照してください。 | |||||
| enable | boolean | No | trueまたはfalse | ||
| 設定が有効か否かを表します。 | |||||
| spam_check | オブジェクト | No | |||
| メールコンテンツの迷惑メール判定を行います。 | |||||
| enable | boolean | No | trueまたはfalse | ||
| 設定が有効か否かを表します。 | |||||
| threshold | integer | No | 最大10 | ||
| メールコンテンツを迷惑メールとみなすしきい値で、1〜10の範囲で指定します。10は最も厳しい設定で、より迷惑メールと判定されやすくなりますす。 | |||||
| post_to_url | string | No | |||
迷惑メールレポートの送信先URLです。post_to_urlパラメータはhttp://またはhttps://で始まる文字列である必要があります。 |
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| tracking_settings | オブジェクト | No | |||
| 受信者とメールの相互作用をトラッキングするための設定です。 | |||||
| click_tracking | オブジェクト | No | |||
| メール本文内のリンクのクリックトラッキング設定です。 | |||||
| enable | boolean | No | trueまたはfalse | ||
| 設定が有効か否かを表します。 | |||||
| enable_text | boolean | No | trueまたはfalse | ||
| テキストパート内のリンクをトラッキング対象とするか否かの設定です。 | |||||
| open_tracking | オブジェクト | No | |||
| メールの開封トラッキング設定です。設定を有効化するとHTMLパートに小さな画像が自動的に埋め込まれ、この画像にアクセスされるとメールが開封されたことを検知できます。 | |||||
| enable | boolean | No | trueまたはfalse | ||
| 設定が有効か否かを表します。 | |||||
| substitution_tag | string | No | |||
| メール本文の任意の場所に画像を埋め込むための置換タグです。ここで指定したタグが開封トラッキング用画像に置換されます。 | |||||
| subscription_tracking | オブジェクト | No | |||
| メールのテキストパートおよびHTMLパートの末尾に配信停止用リンクを埋め込むための設定です。リンクの位置を指定する場合は、substitution_tagを使用してください。 | |||||
| enable | boolean | No | trueまたはfalse | ||
| 設定が有効か否かを表します。 | |||||
| text | string | No | |||
テキストパートに追加する配信停止リンクを含む文字列です。<% %>タグを使用してリンクの挿入位置を指定できます。 |
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| html | string | No | |||
HTMLパートに追加する配信停止リンクを含む文字列です。<% 任意の文字列 %>タグを使用してリンクの挿入位置を指定できます。 |
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| substitution_tag | string | No | |||
配信停止リンクに置換されるタグです。例:[unsubscribe_url]。 このパラメータが使用された場合、textおよびhtmlパラメータ両方が置換対象となります。リンクのURLは置換タグの位置にそのまま配置されます。 |
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| ganalytics | オブジェクト | No | |||
| Google Analyticsでトラッキングを行うための設定です。 | |||||
| enable | boolean | No | trueまたはfalse | ||
| 設定が有効か否かを表します。 | |||||
| utm_source | string | No | |||
| キャンペーンのソース (例: Google, SomeDomain.com, Marketing Email) | |||||
| utm_medium | string | No | |||
| キャンペーンのメディア (例: Email) | |||||
| utm_term | string | No | |||
| キャンペーンのキーワード(検索広告キーワード) | |||||
| utm_content | string | No | |||
| キャンペーンのコンテンツ(広告との区別用) | |||||
| utm_campaign | string | No | |||
| キャンペーン名 (商品名など) | |||||
応答例
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Event Webhookを利用している場合、イベントの重複を取り除くためにX-Message-IDを利用して識別することをお勧めします。