トラブルシューティング
- Sender Authentication設定を有効化できない
- ドメインのレジストラがわからない
- 複数のドメインのDomain Authenticationを設定したい
- Sender Authentication設定の優先順位
Sender Authentication設定を有効化できない
レジストラにCNAME, TEXT, MXの各レコードを登録した後、SendGridのダッシュボードでSender Authentication設定を有効化(Validate)する必要があります。有効化できない場合は、次の手順を試してみてください。
DNSレコードのキャッシュが更新されない
DNSサーバによってはCNAME, TXT, MXの各レコードの変更が反映されるまでに最大48時間かかる場合があります。反映されるまで待ちましょう。
DNSレコードのドメインが自動的に変換される
レジストラによっては、DNSレコードの末尾にトップレベルドメインを自動的に付加するものがあります。例えば、CNAMEレコードに“email.domain.com”のドメインを登録した場合、自動的に“email.domain.com.domain.com”に変換されるようなケースです。
このケースでは、CNAMEレコードにサブドメイン(“email”)のみ登録すると、正しいドメイン”email.domain.com”に変換されます。DNSレコードを追加する際は既存のレコードの規則に従ってください。
Error validating domain: Expected TXT record at… というエラーが表示される
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このエラーはTXTレコードが分割されてしまったことを意味します。このエラーが表示される場合は、以下のように1組のダブルクォートの中にレコードをまとめます。
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DNSレコードが重複している
レジストラによっては、重複するDNSレコードを自動的に除去しないものもあります。Sender Authentication設定が有効化(Validate)できない場合は、既存のMXレコードやTXTレコードとの重複がないかを確認してください。
レジストラでアンダースコアが使えない
Sender Authentication設定でSendGridが生成するDNSレコードにはアンダースコアを含みますが、ご利用のレジストラによっては、ゾーンファイルでアンダースコアを使えない場合があります。
ドメインの移管が可能な場合は、アンダースコアを利用できるレジストラへの移管を検討してください。
また、TXTレコードでアンダースコアが使える場合は、Automated Securityを無効化する方法もあります。詳しくはAutomated Securityの利用を参照してください。
登録したDNSレコードに誤りがある
登録したDNSレコードを参照する手順は以下の通りです。登録内容に誤りがないかを確認しましょう。
DigコマンドでDNSレコードを確認する
DNSレコードの登録内容を確認するには、UnixのDIG
コマンドを使います。このコマンドはMacのターミナルでも利用可能です。
以下の表で、Domain Authentication, Link Branding, Reverse DNSで登録するレコードの確認方法をそれぞれ示します。ANSWERが空の場合は、レコードが存在しないか、レコードが反映されていないことを意味します。
例:
Domain Authentication
Automated Security ON
コマンド | タイプ | ANSWER |
---|---|---|
dig cname sub.domain.com | CNAME | u123456.wl.sendgrid.net |
dig cname s1._domainkey.sub.domain.com | CNAME | s1.domainkey.u123456.wl.sendgrid.net |
dig cname s2._domainkey.domain.com | CNAME | s2.domainkey.u123456.wl.sendgrid.net |
Automated Security OFF
コマンド | タイプ | ANSWER |
---|---|---|
dig mx sub.domain.com | MX | mx.sendgrid.net |
dig txt m1._domainkey.sub.domain.com | TXT | k=rsa; t=s; p=MIGfMA0GC… |
dig txt sub.domainkey.domain.com | TXT | v=spf1 include:sendgrid.net ~all |
Link Branding
コマンド | タイプ | ANSWER |
---|---|---|
dig cname links.domain.com | CNAME | sendgrid.net |
dig cname 123456.domain.com | CNAME | sendgrid.net |
IPs
コマンド | タイプ | ANSWER |
---|---|---|
dig a o1.default.domain.com | A | 12.34.56.78 (SendGridのアカウントに割り当てられた固定IPアドレス) |
また、MxToolboxが提供するDNSLookupのツールを利用することもできます。確認したいレコードを入力してエンターキーを押してください。
DNSレコードが反映されているにも関わらずSender Authentication設定を有効化(Validate)できない場合は、サポートまでご連絡ください。
ドメインのレジストラがわからない
ドメインを管理するレジストラが不明な場合は、以下のコマンドで確認します。
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複数のドメインのSender Authenticationを設定したい
1つのSendGridアカウントで複数のドメインのSender Authenticatoinを設定することも可能です。SendGridは、Fromアドレスのドメインと一致する有効なSender Authentication設定を適用します。Fromアドレスのドメインと一致するSender Authentication設定が存在しない場合は、あらかじめ選択したデフォルト設定を使用します。
Sender Authentication設定の優先順位
Sender Authentication設定で、sendgrid.net
の代わりに独自ドメインが優先的に適用される仕組みを簡単にご紹介します。
送信するメールに適用できる有効(Verified)なSender Authentication設定がない場合は、sendgrid.net
のSender Authentication設定が使用されます。
SendGridが、送信するメールにどのSender Authenticaion設定を適用するかは、次の優先順位に従います。
- Fromアドレスのドメインと一致する有効なSender Authentication設定
- デフォルトの有効なSender Authentication設定
有効なSender Authentication設定が存在しない場合、sendgrid.netが適用されます。
サブユーザの場合は、次の優先順位に従います。
- サブユーザの有効なSender Authentication設定のうち、Fromアドレスのドメインと一致するもの
- サブユーザの有効なデフォルトのSender Authentication設定
- 親アカウントから割り当てられた有効なSender Authentication設定
サブユーザに有効なSender Authentication設定が存在しない場合、sendgrid.netが適用されます。