迷惑メール度判定サービス「mail-tester」
今回は、「mail-tester」という迷惑メール度を判定してくれるテストサービスをご紹介します。(本記事の内容は2016年6月時点のものです)
概要
このサービスは様々な観点で送信メールのチェックを行い、10点満点で評価をしてくれます。また、評価項目毎に採点理由をわかりやすく表示してくれるため、改善ポイントが見えやすくなります。例えば、メールがどうしても迷惑メールボックスに入ってしまう場合など、送信されるメール自体に問題がないかチェックできます。主なチェック項目は次の通りです。
- SpamAssassinによる評価
- 各種認証設定の適用状況
- メールのフォーマット
- 主なブラックリストへの登録状況
- メール本文内のリンクの有効性
使い方
使い方はとても簡単です。メールのチェックを行うだけであれば、ユーザ登録も不要で無料で利用できます。
- 「www.mail-tester.com」にアクセスして、チェック用の宛先アドレスを確認します。
- 上で確認したチェック用の宛先アドレスに対象となるメールを送信します。今回はWhitelabel設定を行っていないアカウントでシンプルなテキストメールを送信してみました。
- メールを送信したら「THEN CHECK YOUR SCORE」ボタンを選択します。
- しばらくすると結果が表示されます。おおっと、だいぶ不穏な空気が漂っていますねー!でも、ご安心ください。各項目を選択すると詳細な採点理由と対策が表示されるので、表示に従って改善していきます。
- 今回は送信元IPアドレスの逆引きとSender IDの設定に問題があると判断されたようです。
- 送信元IPアドレスの逆引き設定はSendGridの「IP Whitelable」設定で行います。詳しい手順についてはチュートリアルをご覧ください。
- Sender IDはヘッダFromのドメインで認証するタイプの送信ドメイン認証です。SendGridの設定画面でSender IDを設定することはできませんが、Sender ID行の「+」部分を選択すると具体的な設定例が表示されるので、画面に従ってDNSにSPFレコードを設定します。
- DNSレコードの変更が反映されるのを待ち、再度メールを送信して画面を更新してみます。今度は満点がでました!
さいごに
届きやすいメールを送信するには様々なポイントに気をつける必要があります。mail-testerは各ポイントをわかりやすく解説してくれるので、とても便利なツールです。一度ご自身の設定に問題がないか確認してみてはいかがでしょうか。
注意点として、スコアが10点になっても迷惑メールボックスに入ってしまうことがあります。様々な原因が考えられますが、多くの場合、レピュテーションやエンゲージメントが関連していると考えられます。また、GmailやMicrosoftでは迷惑メールフォルダに分類されるのを防ぐための注意点を公開していますので併せてご確認ください。
これらの対策を行っても迷惑メールボックスに入ってしまう場合、サポートサイトよりお問い合せください。