一斉送信する前に実行したい3つのテスト
- 2019年8月27日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス メールマーケティング
この記事は Email Testing: Spam, Links, and Rendering Tips の抄訳です。
マーケティングメールを一斉送信する前に、みなさんはどんなテストをしていますか?今回のブログでは、様々なチェック項目がある中、ぜひ確認しておきたい3点をご紹介します。
- 迷惑メールフォルダに振り分けられてしまう可能性
- メール本文にリンク切れがないかどうか
- 様々なブラウザやデバイスにおけるメールの表示確認
SendGridでは画面からテストメールの送信が可能です。マーケティングキャンペーン機能のデザインエディタかコードエディタのsettingsタブで「Test Your Email」ボタンを探してみましょう。
SendGridを利用するかどうかに関わらず、送信する前には毎回同じテストを行いましょう。このあと紹介するポイントをおさえつつテストを自動化することで、より迅速にメールを送信できるようになるでしょう。
迷惑メールに関するテスト
正当なメールが迷惑メールフォルダに入ってしまうのは大きな問題です。しかし、残念ながら、どういう条件を満たしていれば迷惑メールであるかという決まったルールはなく、迷惑メール自体の定義も、メールサービス(例えばGmail, Hotmail)やブラックリストを管理する組織(Spamhausなど)ごとに微妙に異なります。もちろん、未承諾に送られてくるものが迷惑メールであるという定義は世界共通ですが。
どんなに苦労して作ったメールでも、迷惑メールフォルダに入ってしまうと相手は読んでくれません。
メールの大多数が迷惑メールだった初期の頃に比べると、メールは大きく進化しました。それでも、Spam Lawsによると今でもメール全体の45%は迷惑メール(正当ではないメール)が送られているそうです。こうした状況なので、迷惑メールと判定されないかどうかをテストすることは重要なのです。
これさえ実施すれば迷惑メールフォルダに入らない、というこつはありません。迷惑メールフォルダ入りを避けるには、以下のルールは必ず守ってください。
- 宛先リストはオプトインを取った宛先をもとに作られていること
- 反応のない宛先は定期的に宛先リストから削除すること
- 受信者と常にエンゲージできる価値の高いコンテンツを提供すること
マーケティングキャンペーン機能で迷惑メールのテストをする方法
多くのメールサービスプロバイダ(Email Service Provider, ESP)では、キャンペーンメールの配信後、どの程度が迷惑メールになったのか把握できる測定値を提供してくれます。では、配信前に迷惑メールとなるかどうかを知るにはどうすれば良いのでしょうか?エンゲージメントのベストプラクティスを学んでいくと、迷惑メールになる要素は前述の3点以外にもあることがわかります。迷惑メールになる可能性を事前にチェックするツールとしてmail-testerやGlock Appsなどを含めて色々なものがあるので、これらを使って確認してください。
迷惑メールにならないためのヒントについてはこちらのブログも参考にしてください。迷惑メールと判断される要因の1つである送信レピュテーションについてはこちらをご覧ください。
リンクに関するテスト
迷惑メールの原因になりそうな点を解決したら、次はメールの内容に関するテストに移りましょう。まず最初にメール本文の内容をチェックしてください。そして、メールに埋め込んだリンクがすべて正しいサイトにアクセスでき、リンクが壊れていないことを確認してください。
リンクが壊れる原因には様々なものがありますが、その多くはメールとは無関係です。リダイレクトの設定誤りかもしれないですし、リンク先のページが削除されたり、他のURLに変更されたりした可能性もあります。理由そのものが問題なのではなく、送信したメールがきっかけとなって、リンクが壊れていることに気が付くことが問題なのです。
リンクの他にチェックするべきことについては、SendGridのマーケティング担当が書いた記事もぜひ読んでみてください。
メールの表示に関するテスト
最後はメールの表示テストですが、これは非常にやっかいです。
すべてのデバイスで100%問題ない表示を実現する難易度は高く、不可能だと言っても過言ではありません。
ある特定のブラウザやデバイスにおける表示の問題を修正すると、別の環境で表示が崩れることがあります。実際に、Outlook 2012で表示が崩れる問題を修正したところ、今度はGmailで表示が崩れたということがありました。
受信者が使用しているブラウザやデバイスをリストアップして、優先順位をつければ、問題を解決するためのベストな判断ができるでしょう。
メールの表示をテストできるツールは色々ありますが、おススメなのはEmail on AcidとLitmusです。ぜひ試してみてください。
さいごに
キャンペーンメールの送信は神経がすり減る仕事です。今回紹介した「迷惑メールテスト」「リンクテスト」「表示テスト」を毎回必ず実施し、キャンペーンを成功に導きましょう。
キャンペーンの準備のためにできることは他にもたくさんあります。SendGridチームが実践している内容を知りたい方はこちらのブログをぜひご覧ください。