送信レピュテーションを確認する5つの方法

送信レピュテーションを確認する5つの方法

この記事は 5 Ways to Check Your Sending Reputation の抄訳です。

送信レピュテーションを高く保つことはとても重要です。レピュテーション、つまりメールボックスプロバイダがメールをどう判断するかは、購読者のメールへの反応で決まります。

もし、送信したメッセージが大量に迷惑メール判定された場合、レピュテーションは低下し、その後のメールは受信トレイに届きにくくなり、逆に、受信者がメールに興味を持ってくれれば、受信トレイに届きやすくなるでしょう。残念ながら、レピュテーションの算出方法はブラックスボックスであり、すべてのメールボックスプロバイダで統一された基準やスコアは存在しません。しかし、レピュテーションのモニタリングや把握に役立つサードパーティのツールやヒントがいくつか存在しています。

送信レピュテーションを確認できる5つのツール

以下で紹介するツールは異なるデータソースを元にスコアを算出しています。スコアを確認すれば配信の健全性をすべて把握できるというわけではありませんが、他のデータと組み合わせることで、レピュテーションの問題点を特定するのに役立ちます。

1. SenderScore.org

Sender Score はクレジットスコア(クレジットカードの信用偏差値)のようなもので、レピュテーションの尺度の1つです。スコアは0〜100で算出され、値が高いほどレピュテーションは良好で到達率も高いということを意味しています。スコアは30日間の平均値で算出され、自身のIPアドレスが他と比べてどうなのか?といったことが分かります。このサービスはValidityによって提供されています。

2. BarracudaCentral

Barracuda Networks社では、IPレピュテーションとドメインレピュテーションの両方を提供しています。これには、同社のBarracuda Reputation Systemが使われています。

3. TrustedSource

McAfee社のTrustedSourceは、特定ドメインのメールレピュテーションやWebレピュテーションだけでなく、DNSやメールサーバの情報なども提供しています。また、ドメインの履歴、有効性、関連性といった情報も確認できます。

4. Google Postmaster Tools

GoogleのPostmaster Toolsは、Gmailへの配信に関するデータを確認できます。提供データには、IPレピュテーション、ドメインレピュテーション、Gmailの配信エラーなどが含まれています。

5. Microsoft SNDS

GoogleのPostmaster Tools同様、Microsftには Smart Network Data Services (SNDS)というサービスがあります。SNDSは、IPレピュテーション、スパムトラップへの配信数、迷惑メール報告率などのデータを提供しています。

Google Postmaster ToolsとMicrosoft SNDSを使えば、大手プロバイダにおけるレピュテーションを日々確認することができます。他のプロバイダがあなたのメールをどう評価するかには関係ありませんが、これら2つでレピュテーションに問題がある場合、他でも同様に問題になることは間違いありません。

レピュテーションは、メール配信の健全性を表す一つの指標

これらのレピュテーション確認サイトはとても役立つものですが、このスコアだけでメール配信システム全体の健全性を判断することはできません。例えば、SenderScoreは98や99と高いのに、メール配信に問題を抱えているという送信者は珍しくないのです。

サイトで高いスコアを獲得したからと言って、スロットリングや、迷惑メールフォルダへの振り分けや、ブロックなどの問題を完全に防げるわけではないということを知っておいてください。

ご紹介したツールのスコアに加え、以下の事実やヒントを読んでみてください。レピュテーションがメールボックスプロバイダにどう評価されているか、より深く理解できます。

配信結果を時間をかけて観察し、傾向を掴む

レピュテーションは時間と共に変化します。

配信結果の推移は、レピュテーションの変化を理解する上で非常に重要です。開封率の低下や迷惑メール報告率の増加はレピュテーションの低下に大きく影響します。

逆に、時間の経過とともに到達率や開封率が改善していれば、レピュテーションが改善しているものと考えられます。メールボックスプロバイダによってレピュテーションの基準は少しずつ異なるので、これらの変化を見逃さないようにしましょう。

定期的にIPアドレスとドメインがブラックリストに登録されていないかチェックする

迷惑メール報告、スパムトラップやハニーポットへの送信などネガティブなサインが余りにも多い場合、IPアドレスかドメイン、もしくは両方がブラックリストに登録されてしまうかもしれません。すべてのブラックリストが到達率に大きな影響を与えるわけではありませんが、ブラックリストへの掲載が増えているということはレピュテーションが低下しているということを示しています。ブラックリストに登録されているかどうかをチェックできる無料ツールがあるので、チェックしてみてください。

自分にメッセージを送る

自分自身を受信者としてメールを送ってみるのは、悪くないアイディアです。

複数のメールボックスプロバイダにアドレスを持っている場合は、すべてにメールを送ってみましょう。1つのアドレスへの送信結果で、メールボックスプロバイダのメールの扱いを特定することはできません。しかし、受信トレイや迷惑メールフォルダへの振り分けがどう変化するかを観察し、他のデータと組み合わせて考えると、レピュテーション低下の兆候を見付けやすくなります。積極的に自分自身のアドレスで受信してみるようにしましょう。もし迷惑メールフォルダに入ってしまった場合は、受信トレイに戻すことをお忘れなく。

まとめ

送信レピュテーションはコントロールすることができます。ご紹介したツールやヒントをうまく活用すれば、宛先のメールボックスプロバイダがあなたのメールをどのような目で見ているかを、より正確に把握できるでしょう。これらのデータは「望まれるメールと見なされているのか」のシグナルです。そのため、先回りして対応できれば、それだけ良い結果が得られます。

送信レピュテーションや到達率についてお悩みであれば、SendGridをチェックしてください。API経由でのメール送信、メールマーケティング、共有IPアドレス、固定IPアドレスなど、お客様のニーズに合わせて提供しています。無料トライアルもあるので、ぜひお気軽にお試しください。

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