なぜ迷惑メール扱いされてしまうのか?

なぜ迷惑メール扱いされてしまうのか?

この記事は Why Are My Emails Going To Spam? の抄訳です。

メールは相手の目に触れなければ意味がないため、送信者にとっては、受信トレイに届けることが最優先事項になります。

しかし、配信経験が豊富な人でも、受信トレイに届かない問題に直面することがあります。メールはコミュニケーションチャネルとして常に変化し、進化しており、送信者もそれについていく必要があります。メールを最大限に活用するためには、送信したメールがどのような経緯で、なぜ迷惑メールとして扱われてしまったのかを見極める必要があります。

迷惑メール扱いされる理由は様々で、送信者によっても状況は異なります。そのため、すべてのケースに該当する理由や万能な解決策はありません。本記事では、迷惑メールと誤解されやすい文言の修正方法からレピュテーション低下の改善まで、メールを受信トレイに届けるためのベストプラクティスをまとめました。

CAN-SPAM法

CAN-SPAM Act(Controlling the Assault of Non-Solicited Pornography and Marketing Act of 2003)は2000年代初頭に定められた米国の迷惑メール規制法です。宛先に未承諾でメールを送信することを規制し、広告メールの標準規約を定めています。CAN-SPAMは現在も有効であり、メールが受信トレイに届くまでに大きく関与しています。

CAN-SPAM法では、送信者が守らなければいけない以下の規則を定義しています。

  1. 偽りのある、あるいは誤解を招く恐れのあるヘッダ情報を使用しないこと
  2. 虚偽の件名を使用しないこと
  3. メールが広告であることを明示すること
  4. 差出人の所在地を受信者に明示すること
  5. メールの配信停止方法を受信者に明示すること
  6. 配信停止の依頼を受けたら、即時対応すること
  7. メールの作成や配信を委託するときも、その行動に責任を持つこと

米国の法律ではありますが、送信者の信頼性を高めるためのベストプラクティスでもあります。分かりやすく、正確な内容のメールを送信するよう心がけましょう。

レピュテーション

受信トレイへメールが届くかの重要な要素となるのが、送信者のレピュテーションです。レピュテーションは、メッセージを削除する頻度や、迷惑メール報告する頻度など、受信者がどのようにメールに反応しているか判断する基準になります。レピュテーションは、迷惑メール報告レポート、エンゲージメント、開封率、ブロック率などのいくつかの指標に依存します。送信レピュテーションについての詳細は、こちらの記事をご覧ください。

意外かも知れませんが、配信停止リンクやプリファレンスセンターを分かりにくくすると、レピュテーションの低下を招きます。受信者がメールを削除したり、迷惑メール報告したりする可能性が高くなってしまうためです。

配信停止リンクやプリファレンスセンターに簡単にアクセスできるリンクを用意することは、顧客体験の向上に繋がります。時には、受信者がメールをもう受け取りたくないと思うこともあるでしょう。でも、それで問題ありません。宛先リストには、あなたのメールに興味がある人だけが登録されている状態を維持するのは良いことなのです。

宛先リストのクリーニングとスパムトラップ

宛先リストのクリーニングが到達率に直結しているとは思えないかもしれませんが、クリーニングを実施すると到達率を本当に向上させることができます。スパムトラップを防ぎ、できるだけ高いエンゲージメントを確保するために、手動で宛先リストをクリーニングし、エンゲージメントを確認し続けましょう。

スパムトラップとは、ISPなどがスパマーを特定して捕まえるために使用するメールアドレスのことです。これらのアドレスに送信すると、配信の失敗やエンゲージメントの低下が発生し、送信者がメール収集のベストプラクティスに従っていないことが分かります。

宛先リストを定期的にメンテナンスすることで、重複したアドレスを削除したり、手動で入力したアドレスの間違いを修正したりすることができます。

また、受信者の予想より多くのメールが送られてくることで、迷惑メール報告されてしまうこともあります。オプトイン時に受信者が購読を希望するメールの種類を選択できるようにしましょう。SendGridの 2019 Email Benchmark and Engagement Studyでも、受信者の多くは購読するメールの種類をオプトイン時に選択したいと回答しています。最初から受信者の希望を尊重してメール送信することで、エンゲージメントが高くなり、スパムフォルダではなく受信トレイに届く可能性が高くなります。

受信トレイへ確実に届けるために最大限のことができたと感じたら、次はメールの内容を精査しましょう。

件名

件名について考えてみましょう。CAN-SPAM法では、送信者は受信者に誤解を与えないような件名を使用するよう定めています。しかし、これはあくまでも最低ラインに過ぎません。件名は、受信者をメールに引き付ける第一印象を与えられる唯一の手段です。メールを送るたびに、開封率やエンゲージメントを高め、受信者との関係を強化するチャンスが産まれているのです。

効果的な件名は科学ではなく芸術です。最高のメールの件名は、受信者の関心を引き寄せ、すぐにメールを読みたい気持ちにさせることができます。

一般的に、効果的な件名には以下のような特徴があります:

  • 短くて魅力的である:件名は短ければ短いほど良いです。簡潔であれば、件名が見切れず、受信者を引き込みます。
  • クリックベイトが使われていない:迷惑メールっぽいキーワードや本文と関連性が低い件名は、迷惑メール扱いされ、ブロック率が高くなります。CAN-SPAM法に則って、明解な言葉を使うようにしましょう。
  • 絵文字が控えめ:すべての件名に絵文字を使用したくなるかもしれませんが、一部の宛先では対応していないかもしれません。絵文字は控えめに、目的を持って使用しましょう。
  • 創造的である:メール送信のたびに、新しいアイデアを試してみるチャンスがあります。A/Bテストを行って何が受信者の心に響くかを確認し、必要に応じてセグメントすれば、最高の結果を得ることができます。

ベストプラクティスをご紹介しましたが、例外もあります。新しいフレーズを使って実験し、受信者が何に反応するかを判断しましょう。

送信したメールが迷惑メール報告されたときに最も重要なのは、落ち着いてパニックにならないようにすることです。送信側で少し調整すれば、すぐに受信トレイに届くようになります。

受信トレイに届けるための専門家のアドバイスが知りたい場合は、2020 Email Deliverability Guideをご覧ください。

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