CCとBCCを正しく使いこなそう

この記事は CC and BCC in Emails: How to Use Both Like a Pro の抄訳です。

メールの本文を苦心して書き上げたものの、送信ボタンを押す時になってCCとBCCどちらを使うべきか迷ったことはないでしょうか。CCとBCCは似たようなものだと感じられるかもしれませんが、誤った使い方をしないよう注意が必要です。

この記事で、メール送信の基本であるCCとBCCについて正しく理解しましょう！

CCとは？

CCとはカーボンコピー（Carbon Copy）の略です。
メールの主な宛先（TO）に加え、CCフィールドに指定した宛先にも同じメールを同時に送ることができます。CCに指定されている限り、その後のメールのやり取りも受け取れます。

CCの使いどころ

CCは、多数の相手への情報共有や、グループでの会話を円滑に進めたい場合によく使われます。情報共有が目的であるため、TOと違いCCで受け取った人は必ずしも返信する必要はありません。CCの利用に適したシーンと注意点を紹介します。

複数の関係者に情報共有する

プロジェクトの情報などを共有するには、個別にメールを送るのではなくCCを使って時間を節約しましょう。

TOとCCに含まれる受信者は、メールの閲覧の他に、全員への返信、そして送信者への個別返信が可能です。

進行中のメールスレッドに新しい参加者を追加する

メールでのやり取りが進むにつれて、新たな参加者を加えたくなることがあります。その場合は、返信メールのCCに宛先を追加してください。CCに追加された人は、スレッドの閲覧やTO、CCの宛先への返信が可能になります。

ただし、個人情報や機密情報の漏洩を防ぐため、スレッド内の情報や添付ファイルが閲覧されて問題ないものか十分に注意してください。

不必要な宛先をCCに入れない

情報提供は素晴らしいことですが、受信者の時間も尊重すべきです。むやみにCCの宛先を増やして、関連性が薄い人にまでメールを送るのはやめましょう。

BCCとは？

BCCとはブラインドカーボンコピー（Blind Carbon Copy）の略です。
TOやCCの宛先に加え、BCCフィールドに指定した宛先にも同じメールを同時に送ることができます。CCと似ていますが、誰がBCCに指定されているのかを受信者は知ることができないという特徴があります。

BCCで受け取った人は、それ以降の返信メールは受信できません。スレッドの閲覧や返信は、CCに追加された人のみが可能です。

BCCの使いどころ

一般的なBCCの使い方と注意点を紹介します。

機密性を保持しながら情報共有する

あるグループに情報を共有したいが、そのグループの名前やメールアドレスを他者に知られたくない場合は、BCCの利用が適しています。複数の宛先に個人向けメールを一斉配信する際にも使えますが、うっかりBCCではなくCCに指定することのないよう十分に注意してください。

また、知っている業者を紹介してほしいと同僚から依頼された場合など、誰かと誰かの関係を取り持ちたいが連絡先はまだ知らせたくないときにもBCCが有効です。両者の宛先をBCCに指定しておけば、連絡先をお互いが知ることはできません。話が進み、仲介された人が連絡先を明かしても構わないと思えば、紹介者を通じて連絡先を共有することができます。

いたずらに他者へ共有しない

受信者の知らないうちに、誰かが上司や人事担当者をBCCに追加していたという恐ろしい話を聞いたことはないでしょうか。BCCに追加された人は、それまでの会話を全て見ることができてしまいます。このようなBCCの使い方は、信頼を損なうだけでなく、コンプライアンスや法律的な問題にさらされる可能性もあります。

BCCの使用は、同意なく情報を共有していると解釈される危険性があることに注意してください。例えば、EU一般データ保護規則（GDPR）やカナダの個人情報保護及び電子文書法（PIPEDA）など、メールのプライバシーに関する法律に違反する可能性があります。

Twilio SendGridを活用して、メールマーケティングを安全かつ効率的に行いましょう

今回はCCとBCCの使いどころや注意点について紹介しました。

BCCを使った一斉配信については宛先数が少なければ手軽な方法なので、メールマーケティングでもしばしば使われます。しかし、誤ってBCCではなくTOやCCに追加してしまえば、重大な情報漏洩になるリスクもあります。

Twilio SendGridでは、大量の宛先に対してもセキュアなメールマーケティングを行うことができます。宛先ごとのカスタマイズや効果測定なども可能です。

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