ユーザの望むメールを送るために

wanted

この記事は Great Expectations: Setting User Expectations Before Pressing “Send” の抄訳です。

善良な送信者になるために気をつけるべきこと」では善良な送信者とは何か、善良であることがなぜブランドイメージを良くすることにつながるのか、ということを説明しました。それに関連して、本記事ではユーザがどんなメールを期待しているかを明確にすることの重要性について掘り下げて考えてみたいと思います。
前述の記事でもご紹介したとおり、善良な送信者になるためには、

適切な

  • コンテンツ
  • 対象
  • タイミング
  • 頻度

で送る必要があります。これが実現できれば、メール配信に関して問題は発生しにくくなりますが、ではこれら4つの基準を満たすにはどうすればよいのでしょうか。

オプトインを採用することで「適切な対象」は満たすことができます。また、開封のタイミングをトラッキングすることで「適切なタイミング」も見えてきます。
残りの2項目については、サインアップ時にどんなメールを期待しているかをはっきりさせることにより満たすことが可能です。

スパム報告や苦情に繋がりやすい大きな原因として、思っていたのと違うメールが届くということがあげられます。これは単純に訪れたことのないWebサイトからのメールという意味ではなく、1通しか来ないと思っていたのに週に3通もニュースレターが届くようなケースも該当します。あるいは、お得情報を受け取りたかっただけなのに新製品情報や更新情報を受け取ってしまうということもあるでしょう。重要なのはたとえメールを受け取ると同意した場合であっても、予期しない、望まれないメールを送ることで台無しになってしまうことがあるということです。

最低限以下の様なメッセージを付けてサインアップ時にどんなメールを受け取ることになるのか確認出来るようにしておきましょう。

sign up example

このフォームからサインアップしたユーザは毎週のニュースレターが届くことをハッキリと理解しているはずです。約束通りニュースレターだけを送るようにしましょう。

できればサインアップのタイミングで受け取りたい内容や頻度についても確認をしておきましょう。全てのユーザが同じ内容、同じ頻度でメールを受け取りたいとは限りません。ユーザ自身が選択できるようにしましょう。これはpreference centerの基本的な考え方です。

Welcomeメールをうまく活用するという方法もあります。「ご登録ありがとうございます。example.comの会員の皆様には、日々のお得情報、また新機能や新製品紹介のための毎週のニュースレターをお届けします」というシンプルな内容を書いておくだけでも十分です。

通常、サインアップ直後はエンゲージメントが高いので、そのタイミングできちんと彼らがどんなメールを受け取りたいのか確認をしておきましょう。Welcomeメールにpreference centerのリンクを付けておくというのも有効です。

まとめ

望まれないメールを送らないようにするために、以下に気をつけましょう。

  • サインアップ時に、今後どんなメールを受け取ることになるのか明確に伝える
  • その約束は必ず守ること。同意を得ていない内容のメールは送らない
  • preference centerなどを使い、内容や頻度を選択できるようにする

参考:
善良な送信者になるために気をつけるべきこと

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