課題認識と改善:メールの配信戦略
- 2016年10月7日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は Identify and (Then) Improve: An Email Delivery Strategy の抄訳です。
過去、多くの歴史的な技術革新において、課題を認識せずに行った改善はあまり意味をなさなかったでしょう。もちろん、チョコチップクッキーは例外で、誰かがチョコレートベースのデザート不足を解決する必要があったというわけではありません。それはさておき、大抵の場合、偉大な革新者ははじめに周囲を見渡して課題を認識し、それから行動を起こします。
SendGridのデリバリーチームも配信戦略のコンサルティングを行う際は日常的にこのアプローチをとっています。例えば、よくいただくお問い合わせの中に「私のメールがGmailの受信トレイに届きません」といったものがあります。仮にそんな問題を解決してくれるボタンがあったら我々も欲しいものですが(Gmailのベストプラクティスに従う送信者にしか使えないボタン)、メール配信は複雑なので、的はずれな改善を行っていないか確認するために、主に2つのポイントに焦点を当てます。
課題認識
メール配信に影響を与える要因は実にたくさんあります。こちらの記事によるとメールは「送信ボタンをクリックすれば届く」魔法のようにみえますが実際はこれとはだいぶ異なることを、経験豊富なマーケティング担当者は知っているでしょう。そして、期待通りにメールが配信されなかった場合、その原因を認識する必要があります。
- 短時間にメールを送りすぎたのでしょうか?
- 多くの受信者にとって興味をひかないメールを送ってしまったのでしょうか?
- 怪しいところから宛先アドレスを収集してしまったのでしょうか?
- 基本的なメールインフラのセットアップを怠っていたのでしょうか?
配信トラブルに遭遇した際はこういったご質問をよくいただきます。
「うまくいっていない」ことを認識するための良い方法は、「うまくいっていた」時と比較することです。
- 同じ、もしくは似たメールを送信した際の統計情報と比較する
- うまくいっていたときのデータを確認する
- 送信しはじめたばかりの場合、比較対象のデータはないので「どういったデータでどういった結果が出れば成功とするか」を決める
次に、分析を行います。二つのシナリオ(うまくいっていたシナリオとそうでないシナリオ)の間に存在すると考えられる違いを認識しましょう。そうすることで、きっと改善のアイデアがいくつか出てくることでしょう。
改善
では、違いを認識すれば、以前うまくいっていた(もしくは理想的だった)シナリオと比較して現在のシナリオを成功に導くことができるでしょうか?ものごとには元に戻せないものもあります。ビジネスは前に進み、1年前に行ったことと全く同じことを行うのは難しいでしょう。もしかすると、GmailやYahoo!でも受信トレイに入れてくれるような善良な送信者と同じやり方を見つけてくれる、素晴らしい技術革新を利用できるかもしれません。幸い、マーケティングオートメーション機能によりターゲティングをサポートしてくれるいくつかのツール(Marketo、Pardot、Net-Resultsなど)が利用できます。
この「課題認識と改善」に対する広範囲な研究のアプローチは誰でも実践することができ、メール配信の分野においては、結局のところ(我々の経験上は)次のような項目に落とし込むことができます。
- メールアドレスの収集方法
- メールの送信方法と送信のタイミング
- リストから削除する宛先の抽出方法とそのタイミング
適切なメールアドレスの収集方法の詳細については「How to Authentically Grow Your Email List」を参考にしてみてください。
Happy Sending!