パーソナライズメールを作成するためのヒント

パーソナライズメールを作成するためのヒント

この記事はHow To Create Customized And Contextual Email Campaignsの抄訳です。

メールマーケターにとって、受信者1人1人にあわせたパーソナライズメールを配信することは究極の目標です。目標を達成するには、受信者の興味や関心事、日頃の行動や予定、時間の使い方などをよく理解する必要があります。

マーケティング、特にメールマーケティングは、長年「セグメンテーション」に向かって発展してきました。パーソナライゼーションは現在様々な分野で活用されており、直近の行動や好みなどに基づいたユーザ体験の提供がスタンダードになってきていることをマーケターの皆さんは把握しておいたほうが良いでしょう。

とはいえ、どのようにすれば受信者1人1人に有意義な情報を提供し続けられるのでしょうか?本記事では、受信者の過去の行動や考え、特徴に基づいて、よりパーソナルなメールを届けるためのヒントをご紹介します。受信者と良好な関係を築くことができれば、より高いエンゲージメントとROIも得られるはずです。

適切なタイミングでカスタマイズしたコンテンツを提供する

メール配信を計画する際の1番の目標は、価値あるコンテンツの作成です。しかし、そのコンテンツを「いつ」送信するのかも重要です。配信のタイミングを検討するために、全受信者の行動を個人レベルでトラッキングし続けましょう。

例えば、お気に入りのアーティストをトラッキングできるアプリを提供しているBandsintownでは、特定のアーティストの特定の地域でのコンサート開催情報をユーザへ通知しチケットを購入できるようにしています。Bandsintownからの連絡手段はプッシュ通知やSMSがありますが、メインの手段としてメールを積極的に活用しており、毎月の配信数は5,000万通にものぼっています。

サインアップの際、トラッキングしたい好きなアーティストを選択すると、コンサート開催2ヶ月前にBandsintownからチケット購入案内のメールを受け取ることができます。

また、Bandsintownは、トラッキングしているアーティストだけでなく、同系統のアーティストの情報も提供してくれます。チケットを購入する際の傾向や好みに基づいて、適切なタイミングでユーザごとに異なるメールを配信しているのです。

SendGrid社の2017 Email Benchmark Report(英語)によると、エンターテイメント/イベント業界でのモバイル利用率は 67% となっており、前年比で6ポイント上昇しています。こういった情報を知っていれば、レスポンシブ対応のレイアウト、簡潔なコピー、明確なCTAを活用し、よりパーソナライズしたメールを送信することが可能です。

また、その時期ならではのコンテンツや前後関係を考慮したコンテンツも提供しましょう。これはどんな業界でも重要です。例えば、小売業やEコマースでは様々な変数(天候など)をトラッキングし、梅雨入りや猛暑日が連続する予報が出た地域に対して、部屋干し用洗剤や扇風機などのセール情報を案内する、といったことです。

もっとメールマーケティングに関するヒントが知りたい!という方は、是非104 Email Marketing Myths, Experiments, And Inspiration(英語)をダウンロードしてご覧ください。

メールにアプリのような役割を持たせ、ユーザ自身に選択してもらう

アプリを提供していると仮定して考えてみてください。アプリをダウンロードしてもらうより、メールアドレスを登録してもらう方がはるかに簡単だと思いませんか?もしリソースがあるのであれば、メールにアプリのような役割を持たせてみてはいかがでしょうか。

かつてはリソースが豊富でも現実離れしたアイデアだったものが、今や小さなチームであっても実現できるものになっています。優秀なデザイナーであれば、CSS3を活用してメール内にショッピングカートのようなものを構築できるのです。

その機能を利用したメールはアプリのような役割を担い、メールをスクロールするという何気ない行動を、クリックさせたり詳細を表示させたりしてブランドへのエンゲージメントを高める行動へと変化させます。ユーザの行動を引き出すための戦略やデザインをマーケティング担当者が考え出さなくても、ユーザ自身がその行動を取ってくれるのです。

従来までは、JavaScriptを使ってメール内での情報をやりとりしようとしていたことを考えると、上述の機能がいかに飛躍的な進歩かがわかるでしょう。エンジニアやデザイナーにこの機能を組み込めるかどうか、是非相談してみてください。

今すぐ洗練されたコンテンツを提供しようと躍起にならなくとも、小さな試みを積み重ねればやがて大きな差別化へとつながります。例えば、アニメーションやGIFをいれてみたり、セグメンテーション戦略に購入パターンや業界などの変数も組み込む、といった方法もあります。

様々な業界で働くメールエキスパート達の経験や知見に興味があれば、The Experts Guide To Email Marketing(英語)をご覧ください!

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