メールマーケティングで注目したい4つの指標
- 2017年8月4日
- by SendGrid
- Category: メールマーケティング
この記事は 4 Important Email Marketing Metrics To Monitor の抄訳です。
メールプログラムを評価する際に、メールマーケティング担当者が追跡できるデータは豊富にありますが、数字より言葉を好む人にとってはこういったデータを追跡するのはやり過ぎだと思われることがよくあります。例えば私の場合、コンテンツや全体的な戦略を立てる際の指針となるデータが欲しいと思っていますが、監視している指標の妥当性をどうすれば判断できるでしょうか?
こうした指標は業界や製品、メールプログラムに設定したゴールなどに依存して変化するため、どこでも適用できる「公式」のようなものは存在しません。到達率や開封率のような指標は、取っ掛かりとしては良いものですが、メールプログラムの健全性の一部を表しているに過ぎません。しかし、以下に示すメールマーケティング指標については、たとえどのような業界であっても十分注意を払って追跡するようにしてください。
1. クリック率
完全とまではいかないにせよクリック率は極めて重要です。クリック率はメール内のリンクをクリックした(つまり、行動を喚起するものに反応した)受信者の数を表します。この指標はコンテンツの質や全体的な戦略をよく表現しています。
クリック率が想定よりも低いなら、メールコンテンツや受信者の行動を促すCTAなどを改善できないかじっくり考えてみましょう。私は、デザインツール InVision からのメールが気に入っています。その理由は、クリエイティブで、独特で、魅力的なCTAを含んでいるということに尽きます。ちなみに、私のお気に入りメールはこれです。
クリック率が向上するCTAを作る方法について知りたい方は、こちらをご覧ください。
2. コンバージョン率
コンバージョンはクリックを発展させたものです。コンバージョンの過程で、受信者はリンクをクリックするだけでなく、何らかの情報を提供し、マーケティングファネル(見込み客が顧客になるまでの遷移過程)をもう一段階進みます。コンバージョンはメールで提案している内容によって様々ですが、例えば以下のようなものが挙げられます。
- フォームに入力する
- ホワイトペーパーや電子書籍をダウンロードする
- 割引コードやクーポンをダウンロードする
キャンペーンの効果測定のためにコンバージョンは必ず測定すべきです。メールサービスプロバイダ(ESP)によっては、標準ではコンバージョンを測定する機能を提供していないかもしれませんが、代わりにCRMを利用してコンバージョン率を追跡することも可能です。CRMツールを利用していなくても、受信者をランディングページに誘導しているのであれば、Google アナリティクスのような無料のツールを用いて測定することができるでしょう。
3. 顧客になった見込み客
例えば、良質で魅力的なコンテンツの、ターゲットを絞ったメールキャンペーンを作り上げたとしましょう。その次は、誰が購入してくれたのかを忘れずにチェックしてください。フリーミアム版の製品やサービスの場合、同様に顧客としてカウントしても良いでしょう。
見込み客が顧客になる割合を追跡するのにイケてるCRMは必要ありません。(近頃は、あらゆる会社規模に応じた自動CRMがありますが)
購読者が顧客になる過程で通らなければならない、御社との接点についてよく考えてみましょう。各接点で付加価値を提供し続けることができれば、顧客になってもらえる可能性が高くなるでしょう。
4. 宛先リストの成長
最後に、宛先リストこそが最も重要な指標です。エンゲージメントの高い宛先で満たされた健全かつ成長している宛先リストがない限り、今までご紹介してきた指標は無意味です。そのために、宛先リストの成長を監視することが重要です。
併せて、購読解除したユーザも追跡しましょう。キャンペーン後にいきなり購読解除数が増えたことはありませんか。そんな時は受信者がメールに疲れてしまっているのかもしれません。
宛先リストが加わってからがメールプログラムの本当のスタートです。また、宛先リストのおかげで開封率の重要性が明らかになります。数ヶ月もの間メールを開封していないユーザは宛先リストから必ず削除しましょう。これはどんなメールプログラムでも避けられないことであり、経験豊富なメールマーケティング担当者もよく経験していることです。宛先リストを成長させる戦略についてはSendGrid社が提供する「How to Grow Your Email List」をご確認ください。
メールに関する指標は何であれメールプログラム改善の役に立つので、本稿に書かれていないからといって、今チェックしている指標の監視をやめる必要はありません。首尾一貫した監視システムの維持を心がけ、メールプログラムがどのように機能しているのかを知るために必要な指標を追加してみてください。