配信到達性を上げる “パーミッションリマインダー”
- 2014年3月28日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は Permission Reminders: How They Can Affect Your Email Deliverability の抄訳です。
私のアドレス、どうやって入手したの?
(人の記憶は完全ではありません。)
誰でもうっかり物忘れをすることがあります。車をどこに停めたか?家の鍵、しめたっけ?先週末は何をしていたっけ?…こういった物忘れは、メールの受信ボックスでも起こります。
あるサービスに登録して確認メールを受け取っても、登録したことを忘れてしまうことがあります。登録のきっかけは無料のサービスやクーポンだったり、何かに共感したためだったりと様々です。しかし確認メールが届いてから時間が経つにつれて、自分で登録したことは忘れられ、メールアドレスをどうやって入手したのだろうと疑いを持たれるようになってしまいます。こうしたメールでの物忘れに ”パーミッションリマインダー” が効果を発揮します。
パーミッションリマインダーとは?
パーミッションリマインダーとは、メールが届く根拠を示す一文で、メールが一方的に送りつけられたものではない(迷惑メールではない)ことを受信者に伝えるものです。
たいていはメッセージの冒頭にあり、「このメールは●●ビール工房の月例会メンバーに登録した方にお送りしています」といった感じで書かれています。これにより、メールの受信者は自分自身がアドレスを登録したことと、メールの受信を希望したことを忘れずに済みます。
パーミッションリマインダーを使用する大きな利点は、メールの配信到達性を上げる要因になる、ということです。配信到達性は受信者に迷惑メール報告されると悪化してしまいますが、パーミッションリマインダーがあると報告される可能性を格段に下げることができます。
パーミッションリマインダー作成のポイント
パーミッションリマインダーの作成には、いくつかのポイントがあります。まず受信者がメールを受信するようになった経緯(どこで、何に対して登録したのか)を明示しましょう。「顧客に対して送っています」「興味のある方に送っています」「●●と関係のある方に送っています」といった曖昧な記述は、受信者に疑いを持たれる原因となるので避けましょう。いい例としては次のような感じになります。
- 私どものレストランでお食事をされ、メルマガに登録された方にお送りしています。
- ウェブサイトで特売情報の受信を希望された方にお送りしています。
- ラジオの視聴者で、お住まいの地域のボランティア活動のお知らせ受信を希望された方にお送りしています。
情報が詳しければ詳しいほど、受信者からの信用も高くなります。
パーミッションリマインダーは配信停止用のリンクを入れたり、アドレス帳に登録してもらうようにお願いするのにも使えます。
配信停止用のリンクが見つけやすい位置にあると、迷惑メール報告される可能性が低くなります。ウェブサイトの片隅にある配信停止リンクを探しまわるより、簡単に見つかる迷惑メール報告ボタンを押しますよね?そうならないためにも、パーミッションリマインダーと配信停止用のリンクはメールの一番はじめ(もっとも見つけやすい場所)に載せるようにしましょう。
また、受信者のアドレス帳に登録してもらうことも、メールが迷惑メール扱いされるのを防ぐのに有効です。メッセージの最初に書いてあれば、対応してもらえる可能性も高くなります。
まとめ
もしメールにパーミッションリマインダーをつけていないのであれば、配信到達性を上げる機会を逃しています。物忘れと迷惑メール報告に対抗するためにも、ぜひパーミッションリマインダーを活用しましょう。詳細なパーミッションリマインダーを送る事で、忘れられずに済むだけでなく、受信者との関係も継続することができます!
配信到達性について、さらに詳しくは、Email Deliverability Guide – メールを確実に届けるためにもご覧ください。