メール: あらゆる世代で必要不可欠なチャネル

メール: あらゆる世代で必要不可欠なチャネル

この記事は Email: An Essential Channel Across Generations の抄訳です。

メールマーケティングのベストプラクティスはさまざまな事象に起因して確実に進化しています。メール利用者の世代交代もその一つです。ミレニアル世代やZ世代が成長し、自身が消費活動に参加するようになれば、キャンペーンの重要性や有効性を維持するためにメールマーケティングの戦略もそれに応じて変えていかなければならないでしょう。

SendGridのThe Future of Digital Communication(以下、報告書)は、数千人を対象としてX世代(37歳から52歳)、ミレニアル世代(20歳から36歳)、Z世代(19歳以下)に分類し、メールの利用方法、行動様式、コミュニケーションチャネルとしてのメールの捉え方を調査したものです。

本記事では、マーケティングチャネルとしてメールがうまく行くケースを説明すると共に、世代によってメールに対する認識やメールの利用法がどのように異なるかを議論します。これらのTipsをご自身のメールプログラムのパーソナリゼーションや、最終的には、収益の改善にお役に立ていただければ光栄です。

メールのユースケース

メールは他のコミュニケーションチャネルとは違い、公私に拘らずあらゆる目的に利用されるものです。ここではいくつかのユースケースを挙げ、調査対象者がどのようにメールを利用していたかを紹介します。

メールはデジタルIDであり、多くの製品やサービスに登録するために必要になります。最近メールアドレス無しで何かサービスに登録したことがありますか?報告書によると3世代全てにおいて「企業から消費者にコンタクトを取る手段として、メールが圧倒的な支持を集めています。」

メールはまだ業務に不可欠なものです。報告書によると「メールは仕事のやりとり、ことに文書を共有したり、会議の予定を決めたり、一般的な連絡を取ったりする際の主要な手段です。

メールはソートや検索が可能で、メッセージングプラットフォームやソーシャルメディアにはない方法で管理することができます。「メールだったら転送できるし、簡単に検索できるし、整理もできます。メールは必要ですよ。」

Z世代では主に、私的なやり取りをしたり企業からのメッセージを受け取ったりすることにメールを利用しています。

しかしながら報告書では、まだ未成年であるZ世代が社会人の仲間入りをしてメールを業務に利用し始めると、この傾向も変化すると予想しています。

このデータを見れば企業やブランドが顧客にコンタクトを取る上でメールが本質的に重要なツールなのだということがお分かりいただけたかと思います。では、メールの利用方法や認識に関する世代間ギャップを掘り下げると一体何が見えてくるのでしょうか。

メールにおける世代間ギャップ

本報告書はあらゆる企業、特にB2C企業に朗報となります。報告書によると「若い世代は上の世代と比べ、どんな種類のメールよりもB2Cメールに比較的高い価値を見出しています。」

B2C企業のメールマーケターにとって、これは何を意味するのでしょうか。それは、メールが顧客にリーチしエンゲージメントを高める不可欠な手段であり、その傾向は今後も続くであろうということです。つまり、メールはマーケティングの土台に据えるべきものなのです。

Z世代をターゲットにしたB2C企業の方は、メールプログラムの最適化に役立つ以下のベストプラクティスを忘れないでください。

  • 年齢や世代で宛先リストをセグメント化し、広告メールを受信することに抵抗の少ない若い世代への送信頻度を増やしてみてください。ただし、注意深く指標を監視し、エンゲージメントが下ったら送信頻度を落としてください。
  • 相補的にソーシャルメディアを利用してください。ソーシャルメディアをプロモーションの最重要戦略にしてはいけません。若い世代は企業からのコミュニケーションやプロモーションをメールで受信したいと思っているのですから、彼らの望むようにしてください。
  • 長期トレンドを考えてください。ある調査対象者は報告書で、Z世代は上の世代に比べて次の年にはメールの流量が増加するとより強く確信している、と言っています。中長期的なキャンペーンの立案をする時には、このことを忘れないでください。

世代を越えた共通点

企業のメッセージをどのように受け取りたいかという点と、今も変わらずメールは健在であるという点には、世代間ギャップがありません。どの世代であっても、企業からのメッセージはメールで受け取りたい、という明確な好みが現れています。

Z世代のある男性は「メールは時間を食うし面白くないけれど、メールの目的って楽しむことじゃないと思うんだよね。」と言っていました。

なるほど、メールは一番楽しいコミュニケーション手段ではないかもしれません。しかし報告書の結果は我々の推測が正しいことを示しています。つまり、メールは効果的な手段であり、よく利用されていて、喜ばれるコミュニケーションチャネルの一つであるという推測です。ぜひ報告書の全文を読んでみてください。メールプログラムの成長に役立つ他の考察やトレンドも掲載していますのでお見逃しなく。

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