IPアドレスはいくつ必要か?

IPアドレスはいくつ必要か?

この記事は IP Allocation: How many IPs Do I Need? の抄訳です。

「IPアドレスはいくつ必要ですか?」というご質問をよくいただきますが、それは一概には言えません。今回の記事では、IPアドレス数を決めるために何を考慮すべきかを簡単にご紹介します。特に、連休のメールシーズンは留意が必要です。以降の内容をもとに、必要なIPアドレス数を検討してみてください。

メールの送信通数

一般的には、必要なIPアドレス数はメールの送信通数と直接関係します。一日あたりの送信通数が多いほど、より多くのIPアドレスが必要となります。
その理由は、インボックスプロバイダがIPアドレス1つあたりのコネクション数に制限を設けているためです。また、コネクション1つあたりに送信可能な通数にも制限があります。より多くのIPアドレスを使用することによって、必要なコネクションを確立し、速やかにメールを送信することができます。

インボックスプロバイダ

インボックスプロバイダによって、コネクション数の制限やコネクション1つあたりの送信通数の制限が異なることを知っておくことも大切です。例えばGmailのような、強力なインフラを持つインボックスプロバイダであれば、極めて多くのメールを短い期間内に扱うことができます。
一方で、orange.fr, wanadoo.fr, t-online.deといったドメインについては、メールの送信に長い時間がかかります。もし宛先リストにこれらのドメインが多く含まれるのであれば、gmail.comが多数を占める場合より、多くのIPアドレスを用いるべきかもしれません。

レピュテーション

レピュテーションもまた、そのプロバイダ宛てのメールをどれだけ送信できるかに影響します。レピュテーションの高い送信者は、多くの迷惑メール報告を受けていたり、エンゲージメントが低かったりする送信者に比べて、より少ないIPアドレスでメールを送信することができます。

メールの種類

メールの種類も考慮すべき事項の一つです。一般的には、トランザクションメールを送る場合より、マーケティングメールを送る場合の方が、多くのIPアドレスを用いることになります。これは、トランザクションメールを送信するタイミングが一日の中で分散しているのに対して、マーケティングメールは一斉配信されるためです。メールの一斉配信では、コネクションの確立と送信処理にかかる時間がボトルネックになります。効率よくメールを送信するには、より多くのIPアドレスが必要となります。

ご紹介した内容から、「IPアドレスはいくつ必要ですか?」という質問への回答は1つではなく、様々な要素に依存するということがわかるかと思います。ただし、ほとんどのケースでは、今回の記事とSendGrid’s IP warmup and IP allocation guideの情報から、必要なIPアドレス数の見立てが可能でしょう。

参考記事

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