「サブユーザ機能」の概要と基本操作
- 2019年1月22日
- by SendGrid
- Category: 機能・使い方
今回はSendGridの「サブユーザ機能」のご紹介です。サブユーザを使わなくてもメールは送れますが、使うととっても便利な(運用上欠かせない)機能なので、ぜひご活用ください!
サブユーザ機能とは?
簡単にいうと、「子アカウント」を作成することができる機能です。
作成した子アカウント(=サブユーザ)の環境は互いに独立しており、例えば以下のような設定やデータをサブユーザごとに持つ形になります。
- SendGridへの認証情報
- 各種設定(トラッキングのON/OFFなど)
- 送信ログ(Activity、Event WebhookのPOST先)
- 統計情報(Stats)
- サプレッションリスト(バウンスリストや配信停止リストなど)
- メールテンプレート
- Teammate など
メールの配信設定だけでなく、ログなどもすべて独立しているため、
- テスト用と本番用
- トランザクションメール用とマーケティングメール用
- サービスごと
- Fromメールアドレスごと
など、適切にサブユーザを使い分けることで、管理や運用をシンプルにすることができます。
参考
サブユーザを使うのと、複数のアカウントを利用するのとでは、どのような違いがありますか?
Teammate(チームメイト)とサブユーザ機能にはどのような違いがありますか?
利用条件
Pro以上のプランで利用できます。
おすすめポイント
各サブユーザが送信したメールの通数はすべて合算され、一括して親アカウントに請求されます。通数にもよりますが、複数のアカウントを作成するよりも利用料を抑えることができます。
他にも、
- 必要に応じてすぐに環境を追加/削除する
- サブユーザごとに送信可能通数に上限を設ける
- サブユーザごとに異なる送信元IPアドレスを使用する(後述)
といったことが可能です。
基本操作
サブユーザを作成する
親アカウントでダッシュボードにログインし、Settings > Subuser Management から作成します。各設定項目の詳細についてはこちらのドキュメントをご確認ください。
ここで指定したIPアドレスが、そのサブユーザでメールを送信する際の「送信元IPアドレス」となります。事前に固定IPアドレスを追加しておけば、サブユーザごとに異なる送信元IPアドレスを使用することができます。
送信元IPアドレスをコントロールする必要がある場合は、メール配信には親アカウントは一切使用せず、すべてサブユーザから送信するような構成にしておくのがおすすめです。
なお、親アカウントの設定がサブユーザに引き継がれる、といったことはありません。必要に応じて各サブユーザにログインし、サブユーザごとに設定を変更してください。
作成したサブユーザでログインする
親アカウントの場合はマイページにログインして登録情報の変更やプランの変更などができますが、サブユーザはマイページにはアクセスできません。https://app.sendgrid.com/login から直接ダッシュボードにログインしてください。
サブユーザでメールを送信する
サブユーザのメール送信には、サブユーザにログインした状態で作成したAPIキーを使用します。メールの送信方法は親アカウントの場合と同じです。認証情報を上述のものに差し替えてください。
Domain Authenticationの設定方法は、「サブユーザの独自ドメイン利用(Sender Authentication)を設定する方法について教えてください」をご参照ください。
親アカウントから、サブユーザごとの配信状況を確認する
Stats > Subuser Stats から、サブユーザのStatsを確認することができます。複数のサブユーザの配信状況を比較する場合は、Stats > Subuser Comparison をご利用ください。
親アカウントからサブユーザの設定を確認・変更する
設定変更のためにわざわざサブユーザでログインし直すのが面倒!という場合は、親アカウントからサブユーザを操作することもできます。
まずは親アカウントでマイページにログインし、ダッシュボードを開きます。
左上に表示されているロゴ部分をクリックし、プルダウンメニューから“Switch User”をクリックします。
サブユーザの一覧が表示されるので、切り替えたいサブユーザを1つ選択してください。
上部に “You’re currently logged in as [サブユーザ名]” というメッセージが表示されれば、指定したサブユーザでログインしたのと同じ状態になっています。このまま当該サブユーザの設定を確認/変更してください。
おわりに
サブユーザを使えば、既存の環境に影響を与えることなく、迅速かつ安全に開発やテストを進めることができます。また、環境を分けておけば何かあった時の影響範囲を最小限にとどめることができ、その後の原因究明もスムーズです。ぜひご活用ください。