2兆通達成までの道のり

2兆通達成までの道のり

この記事は 2 Trillion Emails and Counting の抄訳です。

SendGridのミッションは、世界で最も信頼できるコミュニケーションプラットフォームを提供することです。それを達成すべく取り組む中で、2019年2月に新たなマイルストーンを達成することができました。

それはSendGridが処理したメールの通数が、通算2兆通に達したということです。

1兆通に到達した時と比べると成長スピードも大きく加速しました。

  • 1兆通の到達までに要した日数:2,956日
  • そこから2兆通に到達するまでに要した日数:682日

このような成長を実現できたことは非常に誇れることではありますが、その道のりは簡単ではなく、特に、SendGridのようなハイトランザクション、スループットのサービスを実現するためには、スケーラビリティが非常に重要でした。

成長にそなえた体制の構築

わずか2年前は、ブラックフライデーやサイバーマンデーのような送信量がピークを迎えるタイミングはものすごい緊張感で、余裕を持って対応できているとは言えない状況でした。しかし、改善のための取り組みを継続することで、今では、1日の送信通数が10億を上回る場合であっても問題なく処理することが可能です。実際、2018年1月6日以来、送信通数が10億通を下回っておらず増加を続けています。

それでは、1日の送信量がどのような変遷をたどったのか振り返ってみましょう。

  • 1日あたりの送信量が20億通を初めて超えたのは、2017年のサイバーマンデーでした。とんでもない1日になることが想定されていたので、しっかりと計画し、モニタリングも大幅に増強しました。
  • 最近の大きな出来事は、2018年5月25日のGDPR施行日です。この日の送信通数も20億を超えました。上述のサイバーマンデーとの違いは、それほど大規模になることを想定できていなかっため、通常通りのオペレーションでのぞんだということです。にも関わらず、史上最大数の送信数を問題なく処理することができたのです。
  • 現在では当たり前のようにその規模を処理することが可能で、2019年2月の間には20億通を超えた日が3日ありました。

この成長を支えたものは何か?

それは、「より多くのトラフィックをより高い信頼性で処理する」という目標に向かって、献身的に、集中的に取り組んだことです。SendGridのエンジニアリングチームでは、目標の実現のために、ソフトウェア/ハードウェアの両面から継続的なアップデートを続け、独自の開発・テスト手法を確立しました。

最初の1兆通を達成した頃と、現在を比べると以下のような違いがあります。

  • メール配送のための平均処理時間は短くなっている
  • メールの到達率は向上している
  • システム全体の稼働率は向上している

また、これらを実現しながらも、正当なメールのみが宛先に配送されるよう迷惑メールを排除する仕組みも構築しました。これも簡単なことではありませんでした。

今後の展望

次のマイルストーンである累積通数3兆通はもうすぐそこまで来ています。
1日あたりの処理通数30億通超えに向かい、ただ性能の評価だけに取り組むのではなく、お客様がより効果的にEメールの配信に取り組むことができるような新機能も追加していきます。

何より大きいのが、今後の成長に向けてTwilioチームと一緒に取組むことができるということです。SendGridの今後にご期待ください!

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