メール配信トラブルが起きたら?

この記事は Tutorial: Effectively Using SendGrid’s Email Activity Tool の抄訳です。

送信したメールが相手に届かないときは、まず何が起きているかを把握して、適切に対処しましょう。

Twilio SendGridのActivityでは、送信したメールの状況を細かく把握することができます!

  • Processed:メール送信リクエストの受付
  • Delivered:受信側サーバによるメール受付
  • Bounces:バウンス
  • Blocks:ブロック
  • Deferred:遅延
  • Drops:送信リクエストの破棄
  • Spam Reports:迷惑メール報告
  • Unsubscribes、Group Unsubscribes、Group Resubscribes:配信停止または配信停止の解除
  • Opens:メールの開封
  • Clicks:リンクのクリック

※各項目の詳細はドキュメントをご参照ください。

今回は、Activityの基本的な使い方についてご紹介します。

Activity を表示してみよう

まずはSendGridにログインし、ダッシュボードに遷移しましょう。画面左部の「Activity」をクリックしてActivity画面に遷移します。
ダッシュボード

画面中央の「Show All Activity」をクリックしましょう。
Activity Feedの画面

送信したメールの一覧が表示されます。
Activity Feedの一覧

Activity を使ってみよう

Activityでは、メールごとにどんなイベントが発生したのかを確認できます。
発生したイベントの確認

「LAST EVENT RECEIVED」には、そのメールで最後にイベントが発生した日時が表示されます。このケースでは、2024/6/19 AM10:39にイベントが発生したことが分かります。
イベントの発生日時

Timezone

各行をクリックすると、
詳細を確認する方法

当該メールの詳細情報(Email Information)が表示されます。
詳細情報の表示

「Details」では、送信元メールアドレスや件名などを確認できます。
「Details」で表示される内容

「Event History」では、イベントの発生履歴を確認できます。
以下のケースでは、Processedイベントが発生した後にDeliveredイベント、Openedイベントが発生しており、メールが宛先サーバに正常に受け付けられた後、受信者が3回開封したことがわかります。
「Event History」で確認できる内容

日々メールを送信していると、メールが宛先に届かないケースにも遭遇すると思います。Activityを使えば、イベント名をクリックするだけで不達の原因を確認することができます。
イベント名をクリックするだけで不達の原因の確認が可能

例えば以下の例では、宛先が存在しなかったことが原因でバウンスが発生したことが分かります。メールアドレスが古いものだった、タイプミスがあったなどの可能性が考えられます。
バウンスした原因

バウンスが発生するケースを詳しく知りたい方は、「なぜメールはバウンスするのですか?」をご参照ください。

メールがDrop(破棄)された場合は?

なぜメールがDropされてしまうのか分からず混乱したことがあるかもしれません。この場合も当該メールのDropイベントをクリックするだけでその原因を知ることができます。

例えば、配信停止を望んだ宛先(=配信停止リンクをクリックした宛先)にメールを送ろうとした場合、SendGridではそのメールを配信することなく自動的にDropします。これは送信者のレピュテーションを守るための機能の一つです。
なぜメールがDropされてしまうのか?原因を確認

Dropが発生するケースを詳しく知りたい方は、「メールがドロップしてしまったのですが、なぜでしょうか?どう対処すればいいですか?」をご参照ください。

メールが届くまでの時間は?

Activityを使って、メールの配信にどれくらい時間がかかったのかを調べることもできます。

SendGridがメール送信リクエストを受け付けたときに発生するのが「Processed」イベントで、メールが宛先サーバに受け付けられたときに発生するのが「Delivered」イベントです。これらのイベントの発生時刻をチェックすれば、配信までにかかった時間が分かります。

目的のメールをクリックし「Event History」でProcessedとDeliveredが発生した時刻をそれぞれ確認します。
以下の例の場合、AM11:05にSendGridがメール送信リクエストを受理し、1分以内に受信サーバに届いたことが分かります。
メールが届くまでの時間を確認

さいごに

Activityで表示できるイベントデータの保存期間はプランによって異なりますが、「Additional Email Activity History」オプションをお申し込みいただくことで保存期間を30日間に延長することができます。

より長い期間のデータを蓄積したり、お客様ご自身のシステムにデータを転送したりするには、Event Webhook機能をご利用ください!

Activityの説明動画も公開していますので、実際の操作をご覧になりたい方はぜひご参照ください。

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