メール配信トラブルが起きたら?
- 2014年6月17日
- by SendGrid
- Category: 機能・使い方
この記事は Tutorial: Effectively Using SendGrid’s Email Activity Tool の抄訳です。
送信したメールが相手に届かないときは、まず何が起きているかを把握して、適切に対処しましょう。
SendGridの Email Activity は、送信したメールの状況を把握するのに便利なツールです。これを使えばこんなことがすぐに分かります!
- Processed:メール送信リクエストの受付
- Delivered:受信側サーバによるメール受付
- Bounces:バウンス
- Deferred:遅延
- Drops:送信リクエストの破棄
- Spam Reports:迷惑メール報告
- Unsubscribes、Group Unsubscribes、Group Resubscribes:配信停止または配信停止の解除
- Opens:メールの開封
- Clicks:リンクのクリック
- Parse:Inbound Parse Webhookでのメール受信
※各項目の詳細はドキュメントをご参照ください。
今回は、この Email Activity の効果的な使い方についてご紹介します。
Email Activity を表示してみよう
まずはSendGridにログインし、ダッシュボードを開きましょう。次に、画面左部の「ACTIVITY」をクリックします。
送信したメールのアクティビティが表示されます。
なお、アクティビティの保存期間は7日間です。保存期間を過ぎたデータは参照できませんのでご注意ください。
Email Activity を使ってみよう
Email Activity では、送信したメールに関する様々な「イベント」がどのように発生したのかが分かります。
このケースでは、Dropが1つ、Bounceが1つ、Deliveredが4つ、合計6つのイベントが確認できます。
「TIME」の列に日付が表示されているので、いつ、どんなイベントが発生したのかを簡単に知ることができます。
この日時は、SETTINGS の Account Details で設定している TIME ZONE に依存します。
各行の右側にある「i」のマークをクリックすると、
イベントの詳細情報が表示されます。
中でもよく使うのは「Reason」です。
Deliveredイベントの場合は2行目にあると思いますが、メールが受信側のメールサーバに正常に受け付けられたことが表示されています。
SendGridなどのメールプロバイダをご利用いただいていると、たまにメールがバウンスすることがあると思います。なぜメールがバウンスしたのか?Email Activity を使えば、Bounceイベントの「i」をクリックするだけでその原因(Reason)を確認することができます。
例えば以下のBounceの場合、メールを届けようとした宛先が存在しなかったことが原因で発生したことが分かります。メールアドレスが古いものだったか、タイプミスの可能性が高いです。
Bounceが発生するケースをより詳しく知りたい方は、「なぜメールはバウンスするのですか?」をご参照ください。
メールがDrop(破棄)された場合は?
なぜメールがDropされてしまうのかが分からずに混乱したことがあるかもしれませんが、この場合も Email Activity で該当のDropイベントをクリックするだけでその原因を知ることができます。
例えば、配信停止を望んでいる宛先(=配信停止リンクをクリックした宛先)にメールを送ろうとした場合、SendGridではそのメールを配信することなく自動的にDropします。これはお客様のレピュテーションを守るための機能の1つです。この場合も「Reason」を見ればそのことを確認できます。
Dropが発生するケースをより詳しく知りたい方は、「メールがドロップしてしまったのですが、なぜでしょうか?どう対処すればいいですか?」をご参照ください。
メールが届くまでの時間は?
「メールの配信に時間がかかるんだけど」というお問合せをよくいただきます。こんなときも、Email Activity を使えば簡単に状況を確認できます。
SendGridにメール送信リクエストが来たときに発生するのが「Processed」イベントで、メールが受信側サーバに受け付けられたときに発生するのが「Delivered」イベントです。この2つのイベントをチェックすれば、配信までにかかった時間が分かります。
まず、検索ボックスに、配信状況を確認したいメールアドレスを入力し検索します。
次に、右上のボタンをクリックし、ProcessedとDelivered以外のチェックボックスをクリアしてください。
すると、対象メールアドレスのProcessedとDeliveredが表示されます。
履歴は時間の降順でソートされているので、最も新しいイベントが一番上に表示されます。
それぞれのイベントの「i」をクリックして確認してみましょう。
SMTP-IDは各メールに割り当てられたユニークな番号で、特定のメールにどのようなイベントが発生したのかを調べるのに役立ちます。この例の場合、12:32:33 のProcessedと 12:32:36 のDeliveredのSMTP-IDが一致しているので、12:32:33 に送信したメールが、12:32:36 に受信側サーバに受け付けられたことが分かります。
・12:32:33に発生したProcessedの詳細
・12:32:36に発生したDeliveredの詳細
もっと多くのデータを取得したり、お客様ご自身のシステム(統計、クリックトラッキング、配信停止など)にデータを転送したりするには、Event Webhook機能をご利用ください!
チュートリアル動画(英語) もありますので、実際の操作をご覧になりたい方はこちらもご参照ください。