まず最初にすることシリーズ:メール送信後にするべきこと
- 2018年11月6日
- by SendGrid
- Category: 機能・使い方
「メール送信までにするべきこと」や、「アカウントをセキュアに利用するためにするべきこと」でご紹介したような事前準備をしっかりしてメールを送信したら、メール送信の任務は完了!と思っていませんか?メールの送信状況を確認したり、次回以降の送信に備えて宛先リストやコンテンツを見直すなど、送信後のケアも必要です。
そこで今回は、メール送信後にするべきことをご紹介します。
メールの送信状況を確認する
メールを送信したからといって、必ず相手にメールが届くとは限りません。送信したメールが意図した通り届いているか、届いていない場合は原因を確認するため、以下でご紹介するような機能でメールの送信状況を確認するようにしましょう。
配信トラブル時にはActivity画面で原因を確認する
Activity画面で、送信したメールに起きたイベントを確認することができます。確認できるイベントは以下の通りです。
- Processed: SendGridに対するメール送信リクエストの受付
- Delivered: 宛先サーバによるメール受付
- Bounces: 恒久的な配信エラー(ハードバウンス)
- Deferred: 一時的な配信エラー(ソフトバウンス)
- Blocks: ソフトバウンスしたためSendGrid側で再送を試みたが、一定時間経っても宛先サーバが受け付けなかった
- Drops: 送信リクエストの破棄(バウンスリストや配信停止リストに掲載されていた、など)
- Spam Reports: 受信者からの迷惑メール報告
- Unsubscribes、Group Unsubscribes、Group Resubscribes: 配信停止または配信停止の解除
- Opens: HTMLメールの開封
- Clicks: リンクのクリック
- Parse: Inbound Parse Webhookでのメール受信
これらのイベントの発生状況により、宛先サーバにメールが届いているのか、届いていない場合はどこに原因があるのかを調べることが可能です。届いていない場合は詳細な原因も表示することができます。また、トラッキング設定をしている場合は、相手がメールを開封したか、リンクをクリックしたかについても表示されます。
Activity画面の使い方や、メールが届いていない場合の原因の調べ方についてはチュートリアルをご覧ください。
Activity画面は事前の準備なく利用できる便利な機能ですが、以下のような制限事項があります。
- 表示されるイベントの保存期間は7日間で、この期間を過ぎたデータは参照できない
- 保存期間内であっても1度に表示できる件数に制限がある
- Activity画面に表示されるデータのダウンロードができない
このような制限を回避するためには、次でご紹介するEvent Webhook機能を利用します。
Event Webhook機能でメールのイベントデータを蓄積しておく
Event Webhook機能とは、イベントデータをあらかじめ指定したURLにPOSTする機能です。POST先でデータを蓄積しておくことで、Activity画面の制限事項を回避してイベントデータを活用することが可能です。
Event Webhookの詳細や具体的な利用手順は下記をご参照ください。
イベントデータを元に宛先リストやコンテンツを見直す
Activity画面やEvent Webhookで確認できるイベントデータから、送信したメールの開封や、リンクのクリックの発生を知ることができます。これらのデータを元に宛先リストやメールの内容を見直しましょう。
一定期間メールが開封されない宛先の削除
何度かメールを送っても全く開封されない(Openイベントが発生しない)状況が一定期間以上続く場合、その宛先はメールの受信を望んでいません。「メール送信までにするべきこと」でもご紹介したとおり、このような宛先はリストから削除するようにしましょう。詳しくは「エンゲージメントやリストクリーニングに重要なSunset Policyを作成しよう」をご覧ください。
サプレッションリストに登録されている宛先の削除
SendGridでは以下のような「送信すべきではない宛先」を自動的にサプレッションリストに登録します。
- ハードバウンスした宛先
- 迷惑メール報告した宛先
- 配信停止を希望した宛先
- 不正なフォーマットの宛先や存在しないドメインの宛先
サプレッションリストに登録された宛先には、次回以降メールを送信しない(SendGridでメールを破棄する)仕組みになっています。そのため、宛先リストから削除しなくても到達率やレピュテーションに悪影響を及ぼすことはありません。しかし、実際にメールは送信されなくても、送信リクエスト数のカウント対象となります。送信リクエスト数を減らし、利用料金を抑えたい場合は、サプレッションリストに登録されている宛先も、宛先リストから削除するようにしましょう。
クリック率が低い場合のコンテンツの見直し
開封率に比べてリンクのクリック率が低い(Clickイベントの発生率が低い)場合、コンテンツが宛先の興味を引き付けられなかった可能性があります。内容が宛先の関心に沿ったものになっているかや、デザインなどを見直しましょう。
まとめ
ご紹介したような対策をとることで、メールが届かないトラブルへの対応や、次回以降のメール送信をよりスムーズに行うことができます。送信後のケアも忘れずに行うようにしましょう。