ダークモードでメールの到達率を向上させよう
- 2022年10月18日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス メールマーケティング
この記事は How Dark Mode for Email Can Boost Your Deliverability の抄訳です。
ダークモードがデジタル界でブームになっています。あらゆるアプリ、ブラウザ、デバイスに浸透しており、受信トレイも例外ではありません。
昨年、Gmail、Outlook、iOSメールなどがダークモードのサポートを発表しました。受信トレイにおけるダークモードがより一般的になることは必至です。ダークモードを利用しているユーザは非常に多く、この新しい環境でもメールがきれいに表示されるようにすることが重要になってきます。
ダークモードは、ユーザ体験に影響を与えるだけでなく(これは非常に重要なことです)、到達率にも直接の影響を及ぼします。
2022 Email Deliverability Guideでも詳しく説明していますが、送信者のレピュテーション(結局のところ到達率)にとって最も重要なのは、受信者のエンゲージメントです。ダークモードへの最適化(または最適化できていないこと)が受信者のエンゲージメントに影響を与えるということは、到達率にも影響があると考えるべきです。
とはいえ、配信をコントロールするのはあなたです。以下では、メールのダークモードについての理解を深め、いくつかの対策を行うことで到達率を向上させる方法を紹介します。
ダークモードとは?
メールにとってのダークモードとは、その名のとおり受信トレイ全体がダークモードになるということです。
配色には、暗い背景色と明るい色の文字やアイコンが使用されています。ダークなデザインは、読みやすさに不可欠なコントラストを維持しつつ、画面から放出される光を軽減します。ダークモードの効果はまだ検証中ですが、以下のように信じられているため、多くの人に利用されています。
- デバイスの省エネ
- 目の疲れの緩和
- まぶしさの軽減
ダークモードで到達率を上げるには?
ダークモードを有効にしている受信者に対し、ダークモードに最適化されていないメールが届くと、次のようなことが起こる場合があります。
- 受信トレイによっては、自動的にダークモードに対応するようメールを調整することがあります。その結果、メールが読みづらくなったり、色が反転することがあります。
- ダークモードが有効になっているにもかかわらず、通常形式でメールが表示されてしまい、ユーザエクスペリエンスが低下します。 夜ベッドに横になってメールを読んでいる時に、最適化されていないメールからの明るい光を突然顔に浴びせられることを想像してみてください。
受信者はこのようなネガティブな経験に対してどのような反応をするでしょうか。
- メッセージを迷惑メールとしてマークする
- 配信停止する
- 今後この送信者からのメールを開封しない
- 開封せず削除する
あなたのメールが届くかどうかは、このような受信者のエンゲージメントと強く結びついています。プロバイダが上記のような反応を検知すると、今後のメールを迷惑メールフォルダに振り分けたり、完全にブロックすることがあります。
しかし、ダークモードに適したメールをデザインし、開封やクリックなどへと導くことができれば、あなたのレピュテーションは高まります。受信トレイのプロバイダがこのようなポジティブなエンゲージメントを検知すれば、あなたのメッセージが必要とされていると判断され、受信トレイに届く可能性が高まるのです。
ダークモードでメールを最適化する4つのヒント
ダークモードが到達率にどのような影響を与えるかを理解したところで、早速対策を行いましょう。以下の4つのヒントは、ダークモード対応のメールを最適化するのに役立ちます。
1. メールのデザインをテストしよう
ダークモードに対応するための大幅な変更を行う前に、まずは現在のメールをライトモード、ダークモード両方の設定で表示してみてください。既に両方のモードでメールが適切に表示されているかもしれません。ただし、プロバイダによってダークモードの表示方法は異なるため、クライアント、デバイス、ブラウザを変えて様々な受信トレイで試す必要があります。
ミスのないメールを送信する方法は、この記事を参考にしてください。
2. 透過性のある画像を使用する
透過画像を使用すれば、画像の背景色をデザインと一致させることができます。透過画像の背景は白ではなく透き通っているため、どのような環境であってもデザインの背景色と一致します。これにより、メールの画像が黒い背景の上に白い箱のように浮いてしまうのを防ぐことができます。透過画像ファイルの背景は、薄いグレーと白のチェッカーボード(市松模様)になっているので、簡単に見分けることができます。
3. ロゴの最適化
ロゴに透過画像を使用していてロゴが黒の場合、黒のフォントの輪郭に白の線を追加して読みやすくする必要があります。 そうしないと、ロゴがほとんど(または完全に)消えてしまう可能性があります。
4. プレーンテキストメールで試す
これは問題を「解決」するものではありませんが、別のメールアプローチを試す良い機会です。マーケティングメールでもトランザクションメールでも、HTMLを多用したものよりプレーンテキストメールの方が効果的な場合があります。
ダークモードを使用している場合、テキストメールは暗い背景に明るいテキストで表示されるだけのシンプルなものになります。
到達率に影響を与えるのはダークモードだけではありません
到達率を決定する要素はたくさんあり、ダークモードはその1つにすぎません。
到達率を向上させるためのより詳細な情報は、2022 Deliverability Guideをダウンロードして確認してください。 最新のアップデートやベストプラクティス、専門家チームによるアドバイスが満載です。 より多くのメッセージを受信トレイに届けたい方にとって、必須リソースとなることでしょう。