送信前の確認テストの方法と実例 ─ ミスのないメールを送信しよう

ミスのないメールを送信しよう

この記事は Email Testing Walkthrough and Examples: Send Flawless Emails Every Time の抄訳です。

悲惨な失敗を防ぐために時間を戻してほしいと考えたことはありますか?間の悪い発言や最悪な旅行先、送信前の確認を怠ったメールなど、悔やむような失敗は誰もが経験することです。

文章、メール、ツイート、写真、ブログ、ビデオ、Slackなど、何十億ものデジタルメッセージが毎日送信されています。ビデオの録画設定を間違えたら編集すれば良い。ツイートに誤字脱字があれば消せば良い。しかし、送信したメールのリンクが壊れていたら?きっとパニックに陥るでしょう。

ミスがあったメールを元に戻したり取り消したりすることはできません。既に数百、数千、数百万の受信者に配信されています。恐ろしいですね。そのため、送信前には繰り返しテストをすることが非常に重要です。

画像やレイアウトの読み込み不可、迷惑メールフィルタでの検出、リンク切れなど、数々のリスクがあります。テストは「やったほうがいいもの」ではなく「やらなければいけないもの」なのです。

本記事では、メールの送信前テストのベストプラクティスと、そのテストをルーチン化する方法をご紹介します。(テスト項目についてはこちらをご参照ください)

送信前の確認テストとは?

文字通り、送信ボタンを押す前にメールをテストしてミスがないことを確認するものです。誤字脱字や表記ゆれなどは二重にチェックする必要がありますが、さらに入念に確認すべき重要な項目があります。

  • Image and Format Rendering
  • 画像とデザインの表示
  • Spam Testing
  • 迷惑メール判定テスト
  • Link Validation
  • リンク切れしていないか

それぞれの項目については、後ほど詳しくご説明します。

Why test emails?

上図をご覧ください。テストを実施することのメリットは、ミスの回避だけではありません。テスト(Email Testing)によってクオリティが上がったメールは、素晴らしい顧客体験(Good Customer Experience)を提供し、それが、開封率やクリック率の向上(Higher Engagement Metrics)に寄与します。エンゲージメントの高い受信者は送信者のレピュテーションを向上(Better Sending Reputation)させ、その結果到達率の向上(Higher Likelihood of Delivery)にも繋がります。つまり、メールが多くの人に受信されることになるので、1番目のテスト(Email Testing)の必要性に帰結するのです。

テストに失敗するとどうなるのでしょうか?いくつかの例を見てみましょう。

画像はどこへ?

画像はどこへ?

何がおかしいかわかりますか?このメールは本来、夏のセールについての綺麗な画像がたくさん表示されるはずでした。しかし、ご覧の通り画像がハイパーリンクテキストに置き換わっています。もしこのメールが受信ボックスに届いたらどのように感じるでしょうか。おそらく、読むのをやめて次のメールに移動したり、恐ろしいことに迷惑メールとして報告されたりするかもしれません。

レイアウト崩れ

レイアウト崩れ

次は、SendGrid社のメールをご紹介します。意図したレイアウトは右側のメールですが、送信前のテストでOutlookではレイアウトが崩れ左のように表示されてしまうことがわかりました。調べたところmax-widthの指定忘れが原因でした。指定してから再度テストすると、見事、Outlookでも意図したレイアウトで表示されました。送信前にチェックしたおかげで、Outlookを利用している受信者にも、無事、綺麗なレイアウトのメールを送ることができました。

悲劇のリンク切れ

悲劇のリンク切れ

リンク切れは顧客体験を台無しにします。特に、製品を購入しようと思ってWebサイトへ遷移した際に起きると最悪です。メール内のリンク切れは、受信者を恐ろしい404のエラーにアクセスさせることになります。顧客からの信頼を損ない、メールのROIも低下してしまいます。

恥ずかしいミスを防ぐための3つのテスト

時間を遡ってミスを防ぐことはできませんが、そもそも衝撃的なミスを避けるためのポイントがあります。送信前に、必ず下記3つのポイントを確認してください。

1. 画像とレイアウトの表示確認

デスクトップ、タブレット、モバイルなどのデバイス、および様々なメールクライアントの組み合わせを考えると、受信環境のパターンは数千におよぶ可能性があります。したがって、意図通りに表示されないというトラブルは必ず発生すると心構えをしておきましょう。そして、メール送信の計画段階から、編集や修正のための十分な時間を確保することが大切です。

受信ボックスでの顧客体験を良いものにするために、優先順位を決めてそれに則りましょう。もし、GIF動画がGmailでは意図通りに表示され、Outlookでは表示されない、という状況であれば、どちらを優先すべきか判断できますか?GmailとOutlookで同じメッセージが伝わるでしょうか?レイアウトはシンプルなものから始めて、問題なさそうであれば少しずつ複雑にしていく方法がベストです。一度にたくさん新しい要素を加えてはいけません。新しい要素を加える時はテストをしましょう。問題なければさらに新しい要素を加え、またテストをしましょう。少しずつ進めるとレイアウトが崩れる原因を特定できるので、最初からやり直す必要がなくなります。

メールサービスが提供する分析機能を利用し、受信者について確認しましょう。受信者によく利用されているメールクライアントはなんでしょうか?モバイルデバイスでYahoo!(以降、全て米国Yahoo!のこと)やApple Mailを見たときに綺麗に表示されるよう、レイアウトの調整に時間をかける必要はありますか?AOLで綺麗に表示されるよう時間をかけたとして、宛先リストの中にAOLを利用している人はどれだけいますか?受信環境を考慮することで時間を有効に活用でき、さらに、受信者の顧客体験も改善することができます。

表示確認テストの方法

どのような方法で確認していますか?Gmail、Yahoo!、AOLなどでアカウントを作成し、メールを配信して確認するという方法ですか?受信ボックスを提供しているサービスを調べ、すべてのメールクライアントについて同じことを繰り返すのは大変です。さらに、表示が崩れたときに原因を見つけて修正したとしても、すべての受信ボックスで綺麗に表示されるまでテストを繰り返すことも大変です。SendGridのウェビナーで調査したところ、参加者の41%がこの方法で表示確認テストをすると答えていました。

この方法で確認している人は、すばらしく勤勉な人でしょう。しかし、そんな大変なことはそろそろ終わりにしませんか?もっと簡単な方法があるのです。

ツールを利用すれば、簡単に表示確認テストが可能です。Email on AcidLitmus などのツールがあり、様々な受信環境でメールがどのように表示されるのかをダッシュボード上から確認できます。メールアカウントを作成する必要はありません。

2. 迷惑メールのテスト

迷惑メールフォルダを開いたことはありますか?開いてみると、受信ボックスプロバイダが振り分けた膨大な数のメールに感心するでしょう。GmailやYahoo!などでは、迷惑だったり悪意があったりするメッセージを振り分けるための強力なアルゴリズムが動いています。

迷惑メールフィルタは強力で、即座に迷惑メールであるかを識別し、識別したメールを必ずブロックします。受信者自身が送信した会員登録のメールでさえ、フィルタを通過できずに迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があります。サービスに必要なメールのうち、約15%は受信ボックスに届くことはありません

迷惑メールフィルタを通過できるかは、運ではありません。希望者へきちんとメールを届けるための具体的な方法をご紹介します。

  • 「無料」など、迷惑メールでよく使われる単語は使わないようにしましょう。
  • 文章と画像の比率を適切に保ちましょう。文章の比率を画像よりも少し多くするとよいです。60:40または70:30の比率にして、迷惑メールであると判定されないようにします。
  • ドメインレピュテーションを確認しましょう。メールが正当で質が高ければ、受信ボックスはその送信元ドメインを信頼する可能性が高くなります。ドメインがブラックリストに載っているかどうかも確認してください。記載されている場合は、受信ボックスからの信頼を獲得することは困難です。ブラックリストに登録されるのを防ぐ、およびブラックリストから削除してもらう方法については、「ブラックリストの基礎知識と対処法」をご参照ください。
  • 信頼できるURLにリンクさせましょう。リンクが機能しているか、リンク先のサイトが信頼できるかを確認してください。受信ボックスプロバイダはリンクのドメインが正当であり、リンク先のページが安全で信頼できることを期待しています。そうでない場合、迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクがあります。

上記の対応をしただけでは、迷惑メールフォルダに振り分けられない保証はありません。しかし、受信ボックスプロバイダが迷惑メール判定をする際の参考にはなるでしょう。

迷惑メールテストを実施しよう

受信者にメールを届けたい気持ちとは裏腹に、迷惑メールのフラグがつく可能性を全て排除するのは困難です。できることを全てやってもなお不安な場合は、迷惑メールテストという素晴らしいソリューションがあります。

迷惑メールテストは実際の送信前に試すもので、メールを迷惑メールフィルタに送信しスコアをつけてもらうものです。多くのフィルタでは実際のスコアを教えてくれますが、中にはフィルタを通過したかどうかだけの結果を返すものもあります。これは全て送信前に確認できるので、事前に問題を把握し適切な対処をしてから自信を持って送信できます。

3. リンクの妥当性

最後に、リンクについてご説明します。事前に確認しなかった場合、リンク自体が壊れていたり、意図しない場所へのリンクになっていたり、ということになりかねません。これらは全て、迷惑メール判定されるリスクを高めます。

不適切なリンクは必ず顧客体験の低下に繋がります。

不正なリンクがメールに紛れ込むのを防ぐために、細心の注意を払って全てのリンク(テキスト内のリンク、画像、ボタンなど)をダブルチェックしてください。

また、リンク先の各ドメインがブラックリストに載っていないかも確認しましょう。ブラックリストは、迷惑メール送信業者として知られているドメインを特定し公開しているサードパーティのサービスです。もし、メール内にブラックリストに掲載されているドメインのリンクがあれば、迷惑メールフィルタによっては迷惑メール送信者と関連があると判断します。

送信前のテストは必ず実施しよう

テストを避けて通ることはできません。テストを実施することで、メールの品質と信憑性を確保し、ブランドのアイデンティティを構築します。ツールを使うか、昔ながらの方法で実施するかに関わらず、きちんとテストできていないメールを送ってはいけません。テストをして、メールマーケティングから「たぶん大丈夫だろう」という憶測を排除し、自信をもって送信しましょう。

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