よくある質問 – メール改行トラブル編
- 2014年7月29日
- by SendGrid
- Category: 機能・使い方
今回は、よくお問い合わせいただく内容のうち、メールの改行に関するトラブルとその対処方法についてご紹介します。
お問い合せ内容
送信したメールの改行が削除されてしまいます。何故でしょうか?どのように対処すればよいでしょうか?
考えられる原因
テキストメールのHTML変換機能(以下、HTML変換機能)が有効になっていることが原因として考えられます。この機能は、元のテキストメール(Content-typeがtext/plain)の本文をHTML変換してマルチパートメール(Content-typeがmultipart/alternative)の1パートとして追加します。その際、改行コードはHTMLの改行タグに変換されません。このため、メールクライアントでtext/htmlパートを確認すると、変換されたメールの改行が削除されているように見えます。
対処方法
2つの対処方法が考えられます。
- テキストメール形式で表示するtext/plainパートは元のメールのままですので、メールをテキスト
メール形式で表示する(text/plainパートを表示する)ようにします。この方法はクライアント側で対処する必要があるため、クライアント側に制限(テキストメール形式で表示する機能が無いなど)があった場合解決が困難です。
- HTML変換機能を利用しないHTML変換機能を利用しないようにします。詳細は以降で説明します。
HTML変換機能の適用条件
HTML変換機能は次の3つの条件をすべて満たした場合に働きます。各項目について詳しく見ていきます。
1. テキストメールを送信している
HTML変換機能の対象となるのは、テキストメールです。HTMLメール(Content-typeがtext/html)やマルチパートメールに対しては働かないため、テキストメールを使用しないことでHTML変換機能の利用を回避することができます。
2. HTML変換機能が有効になっている
アカウント作成直後はHTML変換機能が有効になっています。この機能はPlain Content設定をON(ACTIVE)にすることで停止することができます。
3. HTML変換機能に影響を与える設定が1つ以上有効になっている
HTML変換機能に影響を与える設定をすべて無効にすることでHTML変換機能の利用を回避することができます。これらの設定はHTMLを前提として動作するため、1つでも有効になっているとテキストメールをHTMLに変換しようと試みます。
HTML変換機能に影響を与える設定
- Legacy Email Template
- Open Tracking
- Click Tracking
HTML変換機能に影響を与えない設定
- Subscription Tracking
- BCC
- Bounce Purge
- Forward Bounce
- Footer
- Spam Checker
- Google Analytics
- Event Notification
- Forward Spam
- Address Whitelist
- SendGrid for New Relic
※ 設定はアップデートに伴い追加となる可能性があるため、ここに掲載されていない設定については、別途確認が必要です。
HTML変換機能は一見関係無さそうな複数の条件が関係するため、ハマりやすい機能のうちの1つです。ご参考にしていただければと思います。