GmailのDMARC設定が変更されます

この記事は Gmail DMARC Update 2016 の抄訳です。

Gmail

©Ingvar Bjork/123RF.COM

Eメールの動向にお詳しい方であれば、GmailのDMARC設定が変更になることを耳にされているかもしれません。この変更は、ほとんどの送信者にとって影響はないのですが、一部の方はメールが届かないという深刻な状況になる可能性があるため対応が必要になります。いずれにしても、どういった変更がされ、Eメールエコシステムに対しどんな影響があるのかを理解することは非常に価値のあることなので、以下の内容にぜひ目を通してみてください。

注:もしDMARCについてご存じない場合は、こちらの記事をご確認ください。

何が変更になるのか?

2016年6月、GmailはDMARCポリシーを p=”none” から p=”reject” に変更します。この変更により何が変わるかというと、Fromアドレスにgmail.comを使用する場合、必ずGmailのインフラストラクチャから送信されなければならない、ということになります。

自分にとって影響があるか?

もしgmail.comをFromアドレスとして使用している場合は、6月までに対応が必要になります。対応しない場合それらのメールは無条件にフィルタリングされたり、ブロックされたりする可能性があります。

自身が所有・管理するドメインからメールを送信する場合は何も心配する必要はありませんが、ユーザが自分のメールアドレスを使って送信することが可能なアプリケーションやWebサイトを提供している場合は注意が必要です。例えば、あるユーザが友人に対してあなたのプラットフォームを利用してメッセージを送るときに、ユーザの個人的なアドレスを使用するということは十分に考えられます。もしそのアドレスがgmail.comのアドレスであった場合、そのメッセージは6月以降届くことはありません。
対処法としては、メールアドレス単独で送るのではなく、以下のように表示名をつけてあなたのドメインから送信するというのが有効です。

exampleuser@gmail.com と送るのではなく、
”Example User” <message@yourdomain.com> と送信します。

こうすることで、受信者には誰からのメッセージかというのも分かるようになり、GmailのDMARCポリシーに反することもなくなります。もちろん、message@yourdomain.comは受信可能な状態にしておく必要があります。

アクションプラン

gmail.comのような外部ドメインのアドレスからメールを送信するというのは案外よくあることです。ご自身のメールストリームをよく確認し、もしgmail.comをFromアドレスとして利用している場合は上記のような対応を6月までにしておきましょう。

参考:

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