【まとめ】メールアドレスを収集するための6つの方法〜利点とリスク〜
- 2016年10月14日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は You Forgot to Say Please: A Simple Guide to Email Address Collection Methodology の抄訳です。
宛先リストは、マーケターにとって「メールというマーケティングチャネルを利用する際に欠かせないもの」であり、送信者と受信者の関係が信頼性と透明性に基づいていることが最も重要になります。関係を構築するためのプロセスは、購読申込をする段階、つまりメールアドレスを収集する段階から始まります。
メールアドレスをどのように収集するかは、宛先リストの質を左右するだけでなく到達率にも影響を及ぼします。本記事では、6つの収集方法と、それぞれの利点とリスクもあわせてご紹介します。
1.シングルオプトイン(Single Opt-in)
この方法では、メールアドレスの入力やチェックボックスの選択など、1ステップで購読申込が完了します。シングルオプトインはメールアドレスの入力ミスや虚偽のメールアドレスの入力を防止する手立てがなく、送信者にとって危険です。到達率とレピュテーションに対するリスクとしては、バウンスの大量発生だけでなくスパムトラップによるブラックリストへの掲載もあります。
2.コンファームドオプトイン(Confirmed Opt-in)
この方法では、購読申し込みをするとウェルカムメールなどが送信されます。これにより受信者の購読希望を確認でき、気が変わってサインアップしたくなくなった受信者の確認もできます。よって、マーケティングメールの宛先リストから外れたいと思っている人をいち早く知ることが可能となり、また、メールアドレスの存在確認も可能です。さらに、スパムトラップの可能性があるメールアドレス(入力ミスや古いアドレス)に早い段階で気づくこともできます。
3.プレセレクテッドオプトイン(Pre-Selected Opt-in)
この方法は、メールアドレスを入力した際(ECサイトでの購入手続きなど)にプロモーショナルメールの購読チェックボックスが既に選択されているというものです。チェックをはずさなければユーザはメールの受信に同意したことになります。しかしながら、購読に同意したことに気づかないユーザもいるため、共同登録(5.参照)と同様のリスクを孕んでいます。チェックボックスに気づかなかったユーザがメールを受け取った場合、迷惑メール報告されるリスクが高く、レピュテーションと企業イメージの低下につながります。
4.確認付きのプレセレクテッドオプトイン(Pre-Selected Opt-in With Confirmation)
この方法では、プレセレクテッドのチェックを全く外さなかった受信者に購読意志を確認するためのメールを送信します。プレセレクテッドオプトインとは異なり、確認メールによって意図せずチェックを残してしまった受信者を減らすことができるので、迷惑メール報告されるリスクを低減できます。
5.共同登録(Co-registration)
この方法では、「第三者からのメールを受信することに同意する」という選択肢を(場合によっては強制的に)提供します。共同登録はリスクが非常に高いので、メール収集の際に共同登録を示す明確な記載があったり購読を許可しない選択が可能だったりする場合に限り、多少の旨味があるといえます。共同登録のチェックボックスをそのままにしたことを忘れている受信者がメールを受信したら、混乱するでしょう。実際問題、購読した覚えのないメールを受け取った場合、いとも簡単に迷惑メール報告され到達率の問題を引き起こすため、共同登録は十分注意して採用するべきです。
6.ダブルオプトイン(Double Opt-in)
この方法は、購読の承諾を得るのに最も適した方法です。なぜなら、メールアドレスの入力に続く「2つ目の行動」として、メールアドレスの所有者に購読の承諾を要求するからです。2つ目の行動には、購読確認用のリンクをCTAにする(URLをブラウザにPOSTする)、などがよくあります。この方法を採用すると、送信者は購読申込み者がサービスやブランドからのメールを受け取りたがっていると確信でき、また、受信者と送信者の関係を良い状態で始めることができます。そのため、メールアドレスを収集するのに理想的な方法だと言えます。
さいごに
本記事でご紹介したとおり、どのメールアドレス収集方法を採用するかによって受信者が受ける印象は変わってきます。メールチャネル戦略の準備段階で手を抜くと最終的にはレピュテーションや到達率に影響が及んでしまうため、それぞれの収集方法を注意深く比較することが重要です。多くのメールサービスプロバイダは、プロモーショナルメールを受信者の反応によって評価しているため、受信者の反応の早さがより重要になってきます。
なお、エンゲージメントの高い宛先リストを作成するためのヒントをHow To Authentically Grow Your Email List(英語)でご紹介しています。ぜひご活用ください!