必読! 2019 Email Benchmark and Engagement Study を活用しよう
- 2020年2月27日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス メールマーケティング
この記事は Announcing the 2019 Email Benchmark and Engagement Study の抄訳です。
Twilio SendGridでは2016年よりGlobal Email Benchmark Reportの公開を続けており、とうとう2019年版(※英語)が公開されました!
2019年版の調査内容は、今までに比べ非常にインパクトがあり有益な内容です。Twilio SendGridは、毎月600億通以上のメールを送信しており、80,000人以上の送信者から集めたエンゲージメントデータを社内のデータサイエンティストに共有しています。今回はさらに、受信者がメールとどのように関わっているのかを調査すべく、送信者データに加え、受信者のエンゲージメント調査も実施しました。
本レポートでは、総開封率、総クリック率、CTOR(Click to Open Rate)、毎月の送信数など、メールエンゲージメントの平均値が報告されていますが、2019年のベンチマークは2018年の結果とはかなり異なっており、2017年までの傾向に逆戻りしています。
Global Email Engagement Benchmarks for 2019
総開封率 | 総クリック率 | CTOR | 月の平均送信通数 | |
---|---|---|---|---|
2019 | 14.5% | 1.6% | 10.9% | 8.3 |
2018 | 18.0% | 2.0% | 11.1% | 7.0 |
2017 | 14.6% | 1.7% | 11.6% | 8.1 |
2016 | 14.2% | 1.9% | 13.6% | 9.8 |
このデータは、今まで繰り返し発信してきた、”受信トレイのメッセージ数が増えると、各メッセージへの関心が薄れてしまう”という事実を裏付けています。上の表によると、1か月の送信通数の平均値が2019年には8.3通に増加しました。しかし、それが原因で開封率、クリック率、CTORが低下したと考えられます。
多くのメールを送信している上位25か国で使われているメールプロバイダーやデバイスなど、より汎用的なベンチマークは、こちらからダウンロードできますよ。
受信者のエンゲージメントデータからわかること
送信者にとって、エンゲージメントのベンチマークを把握しておくことは重要ですが、それと同じくらい、受信者について理解しておくことも重要です。2019年、定性的な民族誌学調査と定量的なオンライン調査を実施しました。どちらの調査も米国(U.S.)と英国(U.K.)で実施し、以下のような、受信者のエンゲージメントに関する質問に回答してもらいました。
- 今後も関わろうと思うのはどのようなメールですか?
- 受け取ったメールの開封やクリックに影響を与える要素は何ですか?
- メールの数について不満を感じるのはどんな時ですか?
- 受信者にとって記憶に残るメールとはどのようなものですか?
受信者の回答から好まれるメールを学ぶことで、送信者は開封される確率の高いメールを送信することができます。この調査から以下のことがわかりました。
メールはなくてはならないもの
メールは重要なだけではなく、受信者と企業間において必要不可欠なコミュニケーションチャネルです。メールの確認は、出社時のルーチンの1つになっており、確認しないと気が済まないという人さえいました。
英国、米国ともに、すべての世代において、調査対象者の84%が少なくとも1日に1度はメールをチェックしており、また、大多数が1日のうちに何度もメールをチェックしています。
受信者は適度なコンテンツを望んでいる
この調査で多かったのは、メール内のコンテンツは適量が望ましい、という意見です。理想的なコンテンツの量について質問したところ、多すぎず少なすぎないものが良い、という意見が大多数を占めました。受信者は、画像だらけのメールやテキストがびっしり並んだメールは望んでいません。
また、調査対象者の96%が、数行の文章や数段落で構成されたコンテンツが理想だと回答しました。内容の無いメールや、4段落以上を希望する受信者はほとんどいませんでした。
レスポンシブなメールを送信しよう
受信者は、メールがデバイス上で読みやすく表示されることを望んでいます。スマートフォン、タブレット、PC、いずれの場合でも、メールが正しく表示され快適に読めるよう、レスポンシブなメールを送信しましょう。
調査対象者の66%が、すべてのデバイスでメールを適切に表示できることが必要だと回答しました。米国ではこの割合は70%にまで達し、英国では63%に下がりました。
受信者はメールの受信設定をしたい
多くの場合、企業は、配信停止という選択肢しか用意していません。しかし、残念ながら受信者が求めているのは配信停止だけではありません。
調査対象者全体の60%が、メールアドレス登録時に配信メールの種類を選びたいと回答しました。さらに24%は、メールアドレス登録直後に、配信メールの種類を選びたいと感じています。
その他
2019 Email Benchmark and Engagement Studyの完全版には、他にもメールプログラムの改善に役立つ情報が満載です。上記で掲載したチャートに加え、米国と英国の調査対象者がメールに関する質問に回答した内容が世代別にまとまっています。完全版には、以下のようなことも掲載されていますよ。
- 適切な画像の数
- 適切な送信頻度
- メール内のリンクをクリックしたくなる要素
- イライラさせられるメール体験
2019 Email Benchmark and Engagement Studyは、受信者が50以上のアンケートに回答した結果も含んでおり、メールの送信担当者にとっては必読です!