新機能「SendGrid Engagement Quality API」のご紹介

新機能「SendGrid Engagement Quality API」のご紹介

この記事は Introducing the SendGrid Engagement Quality Metric の抄訳です。

メールが受信トレイに届くかどうかは、日々の配信の質に大きく左右されます。配信の質を把握するには、メールの専門知識に加えて配信状況の徹底的な調査が不可欠であり、そう簡単にできることではありません。Twilio SendGridでは、送信者が配信の質を的確に素早く把握して改善点を見出せるよう、SendGrid Engagement Quality(SEQ)という数値指標を開発しました。このスコアはSendGridのWeb APIで確認することができます。

SEQは、メールの配信状況に基づき、送信者のレピュテーションの状態を1から5の5段階で判定します。この数値は、エンゲージメントの新しさ、開封率、バウンス率、バウンスの分類、迷惑メール報告率の5つの指標を総合的に評価して算出されます。メール配信の質を向上させるために何が必要かが一目で分かるように、評価の観点や具体的な算出方法には何度も改善を重ねました。

SEQ APIを使ってメール配信の質を把握し、5つの指標のうちどれが低いかを見ることで、改善策の検討に役立ててください。次のセクションから、5つの指標をそれぞれ解説していきます。

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5つの指標

1. エンゲージメントの新しさ(Engagement recency)

この指標は、過去30日間に送信した宛先のうち、過去90日間にメールにエンゲージ(開封、クリック)したものの割合を表します。

2. 開封率の高さ(Unique open rate)

受信者がメールを開封したかどうかを確認できる「開封トラッキング」は、長年にわたりメール配信の質を測定するための基盤になっています。この指標は、過去7日間と30日間の開封率から算出されます。Appleのメールプライバシー保護機能により、Appleに対する開封トラッキングの信頼性は低下しましたが、SEQではこの影響を除外しています。また、フィードバックループを持つインボックス・プロバイダと持たないものを考慮に入れています。

3. バウンス率の低さ(Bounce rate)

バウンス率が高い送信者は、メールアドレスの収集と保守を適切に行っていない傾向があります。バウンス率が高いと送信者のレピュテーションが低下し、メール配信に悪影響が及ぶ可能性があります。この指標の算出には、7日間および30日間のバウンス率を利用しています。

4. バウンスの分類(Bounce classification)

この指標は、送信処理されたメールのうち、レピュテーションもしくはコンテンツが原因でバウンスした数の少なさが評価されます。SendGridでは、バウンスの原因をレピュテーションやコンテンツを含めた7つのカテゴリに分類しており、Event Webhookのパラメータとして取得することもできます。

5. 迷惑メール報告率の低さ(Spam rate)

Microsoft等の一部のインボックス・プロバイダは、迷惑メール報告をした受信者の情報をSendGridにフィードバックします。プロバイダがすべての迷惑メール報告をフィードバックするわけではありません。しかし、たとえ数が少なくても、迷惑メール報告はメール配信に支障をきたす主要な要因の一つであるため、SEQでも重要な指標として計測しています。

この指標は、直近7日間における、開封数に対する迷惑メール報告数の少なさを評価します。インボックス・プロバイダによってフィードバックループを持つものと持たないものがあること、迷惑メールフォルダ内にあるメールは再度迷惑メール報告できないこと、迷惑メール報告するためには通常そのメールを開く必要があること等が考慮されています。

SEQを改善する方法

先に述べた5つの指標のスコアを比較して、とくに低い指標から優先的に改善していきましょう。受信者のポジティブな反応を増やす戦略策定のガイドラインとして、SEQを利用してください。

ここからは、各指標を改善するためのヒントを見ていきます。

1. エンゲージメントの新しさ(Engagement recency)

このスコアが低い場合、直近30日間に、エンゲージしない宛先に多くのメールを送っていたということを意味します。このスコアを向上させる方法としては、Sunset Policyの策定が有効です。直近でエンゲージした人々に焦点を当てて送信することが、ポジティブな評価とエンゲージメントのさらなる増加につながります。

2. 開封率の高さ(Unique open rate)

このスコアが低い場合、頻繁に送信しすぎて受信者がメールを開封することをためらっているか、まったく見ていないかのどちらかでしょう。Sunset Policyを利用して、開封することがわかっている受信者にフォーカスすることが、開封率のスコア向上にも有効です。6ヶ月以上エンゲージメントのない宛先に、マーケティングメールを送信し続けることはおすすめできません。

3. バウンス率の低さ(Bounce rate)

このスコアが低い場合、配信不可能なアドレスにたくさん送信していることを示しています。メールがバウンスする理由はさまざまなので、詳細な情報はインボックス・プロバイダからのレスポンスを見るようにしましょう。このスコアを高めるには、ダブルオプトイン等で確実にメールアドレスのバリデーションを行うことが重要です。ダブルオプトインでは、登録されたメールアドレスに対し、本当にメールを受け取りたいかを確認するメールを送信し、メールに配置したリンクをクリックしてもらいます。これにより、メールアドレスの入力ミス等のエラーを排除し、受信者にとってのブランド体験を向上させることができます。

4. バウンスの分類(Bounce classification)

このスコアが低い場合、インボックス・プロバイダがあなたのメール配信にネガティブな要素が多いと判断して、メールの受け入れをためらっていることを示しています。この場合も、バウンス時のレスポンスを確認して、詳細な理由を明らかにすることをお勧めします。例えばレピュテーションに関連した理由でバウンスが発生している場合、メールの送信を減らしてメールの購読を希望している人のみに送信を集中させる必要があるでしょう。

5. 迷惑メール報告率の低さ(Spam rate)

このスコアが低い場合、迷惑メール報告が多く発生していることを示しています。迷惑メール報告される理由としては、受信者がメールが届く理由を理解していない、興味のないコンテンツが頻繁に送信されている等が挙げられます。受信者に望まれるメールを送ることを心がけましょう。このスコアを改善する際は、直近で最も多く迷惑メール報告を引き起こしたキャンペーンに着目してください。宛先リストの収集方法は妥当だったか、送信した宛先に最後にコンタクトを取ったのはいつだったか、メールのコンテンツは受信者にとって役立つものだったか等を確認しましょう。

まとめ

SEQを使うと、メール配信の質を把握し、改善点を見つけることができます。受信者が好む内容や頻度でメール配信を行って、受信者のポジティブな反応を増やし、ネガティブな反応をできるだけ少なくしましょう。メール到達率の向上にSEQをぜひお役立てください。

なお、メールの配信能力に関しては、送信者認証IPウォームアップ等、SEQの5つの指標以外の要因も考慮する必要があることは忘れないでください。SEQのみにとらわれず、これらの要因と併せて考えましょう。

また、SEQは、アカウントのOpen Tracking機能が有効になっており、過去30日間に少なくとも1,000件のメールを送信している場合にのみ算出できることに注意してください。

SEQの詳しい説明やAPIの利用方法はドキュメントを参照してください。

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