Return-Pathとは何か?

Return-Pathとは何か?

この記事は What is Return-Path? の抄訳です。

ビジネスの成功にはメールによるコミュニケーションが欠かせません。しかし、メールプログラムを活用してコンバージョンを高めるには、ただ送信して満足するのではなく受信ボックスに届けることが大切です。

では、メールが届かなかった場合に何が起こるのでしょうか?バウンスしたメールはどこに行って、どのように処理されるのでしょうか?

Return-Pathに通知されます。

Return-Pathはメールヘッダの一部で、バウンスしたメールをどこでどのように扱うべきかを表します。通常、Return-Pathには差出人のFromアドレスとは別のSMTP通信用のアドレスが利用され、バウンスメールを収集・処理する目的に特化して使われます。

メールプログラムを運用する際は、適切なReturn-Pathの仕組みを準備しましょう。この仕組みによって、送信者の受信ボックスを「配達不能」の通知メールであふれさせずに、正常なメールとバウンスメールを分けて管理することができます。また、到達率やレピュテーション(送信者の信頼性)の維持にも一役買っています。

なぜReturn-Pathが重要なのか

大量配信する場合はReturn-Pathが特に重要です。例えば、会社からのプロモーションを宛先リスト全体に一斉配信することを考えてみます。すべてのメールが届くのが一番ですが、現実には様々な理由でバウンスするでしょう。

宛先リストのサイズやキャンペーンの内容によっては、数十~数百ものバウンスメッセージが返る可能性もあります。これらのメッセージがすべて送信者に返って来ると、あっという間に受信ボックスがあふれてしまいます。Return-Pathを指定しておけば、これらのメッセージを各人の受信ボックスとは分けて管理できます。

またもう一つの役割として、送信者の身元を明らかにする(つまり、スパムメールでないことを証明する)ことで、到達率やレピュテーションにも良い影響を与えます。Return-Pathは受信側サーバやインボックスプロバイダによるメールフィルタでも参照されますが、正しいReturn-Pathはメールや送信者自身の正当性を示してくれるので、結果的にはレピュテーションが向上します。

Return-Pathはどのように働くか

Return-Pathはメールが届かなかった場合のバウンスメールの戻り先を指示します。

メールを受け取った受信側サーバやインボックスプロバイダは、受信ボックスに届ける前に、送信者の身元やレピュテーションをチェックします。

ここでメールを届けるか否かを判断するには、DMARCとReturn-Pathが一緒に使われます。DMARCは、送信者のドメインとReturn-Pathのドメインが整合するかを検証する認証方式で、この検証に成功すると、フィルタをパスして受信ボックスにメールが届くでしょう。

ところで、バウンスメールには、ハードバウンスとソフトバウンスの2種類があるのを知っていますか?ハードバウンスは、宛先アドレスのフォーマットの誤りや誤字など恒久的な問題が原因で発生します。一方でソフトバウンスは、ファイルサイズや添付ファイルの不備、受信ボックスがいっぱいになっているなど、一時的な問題が原因で発生します。

ハードバウンスが返った場合、まずは宛先アドレスに誤字がないかを確認してください。もし間違っていなければ、そのアドレスは宛先リストから除くべきです。ハードバウンスしたアドレスを残しておくとレピュテーションが低下し、長い目で見れば到達率にも悪影響を及ぼします。

ソフトバウンスであれば、もう少し対処の余地があります。ソフトバウンスしたアドレスを将来のキャンペーン送信用に残しておいても構いませんが、送信結果を注視する必要があります。バウンスが続くようであれば宛先リストから除いた方がよいでしょう。

SendGridでのReturn-Pathの利用方法

Twilio SendGridでメール送信すると、自動的にReturn-Pathが設定されます。この仕組みによって、送信者と受信者の両方を保護するとともに、メールの到達率を向上させます。また、Return-PathはDomain Authenticationの機能によりカスタマイズすることも可能です。

Domain Authenticationの「Advanced Settings(高度な設定)」を開くと「Use custom return path」の設定項目があり、Return-Pathのサブドメインを任意の文字列に変えることができます。ここでは、Twilio SendGridがランダムに生成したサブドメインと異なる文字列を指定してください。

Return-Pathの整備は、メールプログラムの成功や到達率の向上のために不可欠です。その他のベストプラクティスはブログをご覧ください。

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