SMTPのはじめかた(自作 VS. サービス利用)

SMTPのはじめかた(自作 VS. サービス利用)

この記事は How to Create a Free SMTP Server (Plus Tips on Buying vs. DIY-ing) の抄訳です。

SMTPサーバはメール送信にかかせない仕組みですが、自分で構築するべきか、それともSMTPリレーサービスを契約するべきか、自分のビジネスにあったソリューションを見つけるのは困難です。

この記事では、SMTPサーバを準備する際に考慮すべきことやTwilio SendGridでSMTPサーバを無料でセットアップする方法について説明します。

SMTPサーバ導入の基礎知識

SMTPサーバは、メールの送信元と宛先の間でメールの送受信を行うためのアプリケーションです。メッセージを送信すると、SMTPサーバはどのサーバにメッセージを中継させるかを判断します。その後、受信者側のプロバイダがメールのコンテンツをダウンロードし、受信トレイに届けます。

SMTPサーバの導入には、自作するか、SMTPリレーサービスを契約するかの選択肢があります。

Windows 10、macOS、LinuxでシンプルなSMTPサーバを構築することもできますが、これらは拡張が難しく到達率が低い場合が多いため、通常はテスト目的でしか使われません。自作する場合、Postfixのようなソフトウェアを利用する方法もあります。

しかし、時間と労力をかけて自作する価値はあるのでしょうか?

SMTPサーバを自作するべき?

結婚式の飾り付けや自宅のリノベーションをDIYするかどうか決める時と同様に、SMTPサーバの自作にも大きなメリットとデメリットがあります。時間と労力を費やす価値があるかどうかは、コスト、スケーラビリティ、およびサポートの観点から判断しましょう。

判断材料として、SMTPサーバを自作することのメリットとデメリットをまとめました。

自作のメリット、デメリット

メリット:

  • システムや設定を細かく制御できる
  • 送信を監視し、到達率向上のための調整を行える
  • 独自の認証プロトコルを設定できる

デメリット:

  • メールの到達状況は刻々と変化するため、常にサーバをメンテナンスしなければいけない
  • メンテンナンスやトラブルでシステムが長時間停止し、ビジネスに悪影響を与える恐れがある
  • 認証設定がうまくいかない場合でも、専門家によるサポートは受けられない

費用、時間

SMTPリレーサービスを契約する場合、導入時のコストが自作するよりも高くなる可能性がありますが、SMTPサーバは構築すれば終わりではなく、維持し続けるのにも工数がかかります。 サーバをフルタイムで管理し、ハードウェアやソフトウェアを更新したり、トラブルシューティングを行ったりする必要があるのです。

SMTPサーバは、構築して終わりというものではありません

メールサービスプロバイダ(ESP)であるTwilio SendGridは99.99パーセントのアップタイムを提供していますが、これを達成するまで何年もかけて微調整を続けてきました。自作する場合、前述のとおり、プログラムの調整や拡張に伴ってシステムを停止せざるを得ないことがあります。メールの停止が企業に与えるコストは膨大なものになるため、自作するのかサービスを利用するのか検討する際には、その点を考慮しましょう。

スケーラビリティ

一度に数百通規模のメール送信ができればよく、数千~数万通を送れるようサーバを拡張する必要がない場合は、自作するのが良いでしょう。
一方、メールプログラムを成長させて、今後数十~数百万人もの顧客に定期的に送信したい場合は、自作したサーバを拡張させるのはとても大変です。Twilio SendGridは、1日に58億通のメールをたやすく送信できるようになるまでに何年もの時間を費やしてきました。

Twilio SendGridは、1日に58億通ものメールを送信することができます

また、メールプログラムが成長してくると、到達率だけではなく、今度はメールが受信者にどう扱われているかを把握したいと思うはずです。Twilio SendGridでは配信メトリクスを把握することができます。

サポート

Twilio SendGridには、メールプログラムで問題に直面した際、サポートチームに頼れるというメリットがあります。

一方、自作したSMTPサーバのプログラムで何か問題が発生した場合は、社内開発者やメール有識者などを頼りつつ自力で解決するしかありません。

サーバの拡張を必要としない中小企業の場合は自分で構築する方が適しているように思えますが、その場合でもサーバの管理や保守をする人員は必要です。つまり、総合的に見れば、ほとんどの企業にとってSMTPサービスを利用するほうが適していると言えます。 信頼性やコストパフォーマンスが高く、作業工数も減らせるので、ビジネスを成長させることに注力できるのです。

SMTPサーバを自作するかサービスを利用するかを決める際には、こちらのガイドもご覧ください。

Twilio SendGridのSMTPサーバを使う方法

それぞれの調達方法によるメリットとデメリットが理解できたところで、次はTwilio SendGridでSMTPサーバの設定を行う方法を紹介します。

1. Telnetでテスト送信する
  1. X-SMTPAPIヘッダの使い方に慣れるため、まずはTelnetでテストメールを送信してみましょう。
  2. テスト送信には、以下の準備が必要です。
  3. 準備が整ったら、ターミナルを開いてこちらの手順を参考に送信してみましょう。
2. Twilio SendGridを自社サービスと連携させる
  1. SMTPサーバの設定にSendGridのSMTP接続情報を設定しましょう。
    • ポートは587が推奨です。ポート25では送信ができないサーバもあります。詳細はこちらの記事をご覧ください。
3. X-SMTPAPIヘッダを使ってメールを作成する
  1. 件名や宛先、スケジュール設定など、具体的な内容を作成しましょう。X-SMTPAPIヘッダを使うと簡単にメールをカスタマイズできます。 例えば、置換タグを使用してコンテンツをパーソナライズすることが可能です。
  2. 送信エラーになる場合はこちらを参考にしてください。
  3. X-SMTPAPIヘッダによるカスタマイズについては、ドキュメントをご覧ください。

さぁ、やってみよう

無料でSMTPサーバを作成する準備はできましたか?Twilio SendGridを使えば、自社システムと簡単に連携し、サーバ管理の心配をすることなくメール送信ができます。Twilio SendGridの無料アカウントはこちらから作成できます。

<参考>

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