Web APIとは

Web APIとは

「API」とは何かご存じですか?
APIは、今日のアプリやサービスが機能するために欠かせないものであり、実は私たちの身近なところにもあふれています。

APIとは何か、どんな時に利用されるのか…本記事では、APIの概要や、Web技術を使ったAPIであるWeb APIについて簡単にご紹介します。

「API」という単語の意味

「API」はApplication Programming Interfaceの略で、アプリケーションやソフトウェア(プログラム)のインターフェースを指します。
「インターフェース」とは、異なる要素と要素のやりとりを橋渡しする存在で、ある機能を動作させるためのいわば仲介者のことです。代表的なものにユーザインターフェース(UI)があり、利用者(ユーザ)と機器・ソフト等の仲介をしています。

ここまでの説明ではピンとこないかもしれません。
身近な例として、ここではテレビリモコンを使って説明します。

人間がテレビのチャンネルを変えたい時、リモコンが無いと困りますよね。テレビに対して具体的にどのような指令を出せばチャンネルが変わるのか、人間にはわからないからです。

人間がテレビのチャンネルを変えたい時、リモコンが無いと困ります

ここで活躍するのが、テレビと人間のインターフェースであるテレビリモコンです。リモコンのボタンを押せば、人間の代わりにリモコンがテレビに伝わる形式で指令を出してくれるため、チャンネルを変えることができます。

テレビと人間のインターフェースであるテレビリモコンがあれば、チャンネルを変えることができます

テレビリモコンは人とテレビを仲介するものですが、APIはアプリケーションとアプリケーションを仲介するものと考えてください。

APIはアプリケーションとアプリケーションを仲介するもの

Web APIとは

APIのうち、HTTPなどのWeb技術を使って、ネットワーク経由でアプリケーション間の仲介をするものをWeb APIといいます。
以下に、実際に使われているWeb APIの例をご紹介します。

LINE Messaging API

LINE株式会社が提供しているWeb APIです。ボットからユーザへの通知や、ボットとユーザでのメッセージのやり取りが行え、例えば公式アカウントからのメッセージ送信などで広く利用されています。

ボットからユーザへの通知や、ボットとユーザでのメッセージのやり取りが行えます

Web APIでできること

上記の例のほか、Web APIには様々な種類があります。Web APIで実現できることは以下のようにまとめられます。

  • アプリケーションが持つデータの取得
  • アプリケーションが持つデータの操作や更新
  • アプリケーションの機能の実行

予め決められたフォーマットで情報をやりとりすることでアプリケーション間の連携や相互運用がスムーズになり、データの取得や機能の操作が効率的に実施できるようになります。特に、公開されたAPIでは、サービス内の機能を外部のアプリケーションから利用できるようになり、データの自動取得が容易になるなど作業の効率化を実現できるほか、自身のアプリケーションの機能を手軽に拡張できます。

公開されたAPIの一例として、Twilio SendGridのメール送信APIがあります。これは、必要な情報(宛先メールアドレスやメール本文など)をAPI経由でSendGridサービスに渡すことで、メール送信を可能にするものです。
例えば、自社サービスに新規会員登録したユーザ宛に確認メールを送る機能を作成するとします。機能を1から実装することも可能ですが、自社メールサーバの設置など数多くの準備が必要です。しかしメール送信APIを利用すれば、一般的なWeb APIの仕組みを応用するだけで簡単にメール送信機能を追加/利用できます。

メール送信APIを利用すれば簡単にメール送信機能を追加/利用できます

おわりに

APIはアプリケーションやプログラム同士が相互に連携するうえで必要不可欠な存在です。普段目にすることは少ないためイメージしづらいですが、ごく身近な存在であることをご理解いただけたでしょうか。

SendGridでは、メール送信API以外にも様々なAPIを公開しています。
こちらで紹介していますので、ぜひご一読ください。

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