IPウォームアップの5つのポイント
- 2014年10月7日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は 5 IP Warm Up Tips That Will Get You To The Inbox の抄訳です。
メールを送る前にIPウォームアップを実施することの重要性やそのやり方など、これまで何度もお伝えしてきましたが、そろそろ実践してみませんか?
- How to Warm Up an IP Address: Getting Started With a New IP Address
- How to Warm Up an IP Address: How Much and When?
- 4 Questions To Ask Your ESP When Warming Up Your IP
IPウォームアップなんて早く済ませたいと思うかもしれませんが、石の上にも三年です。レピュテーションを高めるのにかかる時間よりも、下手をして低くなってしまったレピュテーションを回復させる方がもっとコストがかかります。幸先の良いスタートを切るために、これからご紹介する5つのコツをおさえておきましょう。
1) 最初は慎重に
落ちてしまったレピュテーションを回復させるのは非常に大変です。時には、大量のメールを送る必要に迫られる場合もあるかもしれませんが、レピュテーションが落ちるとどうなってしまうのかを考えましょう。大抵の場合、メールは届きにくくなりますし、レピュテーションを回復させるのには時間がかかるということにも注意してください。レピュテーションは30日ごとに更新されるため、回復には4週間かそれ以上かかり、そしてその間のメールはブロックされてしまいます。
2) IPアドレスのローテーションはしない
沢山のIPアドレスは必要ありません。沢山のIPアドレスを使い分けて送信していて、ISPがそのことに気づいた場合、それらのIPアドレス範囲全体がブロックされてしまうでしょう。適切にIPアドレスをウォームアップし、ベストプラクティスを実践していれば、1つのIPアドレスで1日に何百万ものメールを送信することができます。
こんなケースが実際にありました。
ある取引サイトではHotmailにブロックされていたのですが、その原因が分かりませんでした。SendGrid導入前は、1日に数千〜数百万のメールを送信するのに17ものIPアドレスを使っていました。
なぜこんなに沢山必要だったのか?それは、メールの到達率を上げるために、それらのIPアドレスの中で最もレピュテーションの高いものを選んで使っていたからです。このプロセスは snowshoeing(スノーシュースパム) と呼ばれており、ボットネットの可能性があるとしてISPからは危険視される行為です。また、ISPはレピュテーションを判定するのにIPアドレスを使いますが、同時に送信ドメインもチェックしています。この問題を解決するために、SendGridは全てのメールストリームを2つのIPアドレスに移し、送信スケジュールを調整しました。IPウォームアップは15日で完了し、全てのメールを最高の到達率で届けることができるようになりました!
3) データから学ぶ
たとえメールの送信が失敗したとしても、それはメールプログラムを最適化するチャンスです。ISPはあなたがすぐにその問題に対応してくれることを期待しています。メール業界は狭く、情報がすぐに広がるため、正しい行いをすることが物事を順調に進めてくれるでしょう。
4) マーケティングメールはより慎重に
マーケティングメールに関してはより一層注意し、慎重に進めてください。トランザクションメールはISPから「望まれたメール」と見なされるため、一般的には少し大目に見られます。マーケティングメール用とトランザクションメール用の2つのIPアドレスを持つことをオススメしているのも、このためです。
5) ベストプラクティスに従うこと
エンゲージメントの監視、メールのパーソナライズ化、およびIPウォームアップで使われていないメールアドレスの削除をしていくことが、メールの到達率を最大化する鍵となります。こちらのガイドもご確認ください。
まとめ
正しいツールと情報があれば、メールを確実に受信ボックスに届けることができます。IPアドレスをウォームアップすることは、健全なメールプログラムを作成するためには欠かせない要素です。SendGridは皆様が無事にIPウォームアップを終えられるように、情報提供等のお手伝いをしてまいります。
IPウォームアップについて、より詳しくはこちらをご覧ください。