レピュテーションを保つために、確認すべき主なブラックリスト
- 2015年8月18日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は Blacklisted? Check These 7 Popular Blacklists To Keep Your Reputation Intact の抄訳です。
以前、レピュテーションを確認する8つの方法をご紹介したことがありますが、レピュテーションを高く保つためにはブラックリスト(別名ブロックリスト)に登録されていないかを確認するのも重要です。
IPアドレスやドメインがブラックリストに登録されると、メールがブロックされ、受信ボックスに入らなくなってしまいます。ブラックリスト入りしてしまった時にアラートを出してくれるメールプロバイダもありますが、迅速に対応する必要があるため、ご自身で確認した方が良いでしょう。また、正当なメール送信者であっても、ごくわずかな迷惑メール報告が原因でブラックリストに登録されてしまうことがあるので注意が必要です。
主なブラックリスト
ブラックリストには色々な種類がありますが、まずはこれらのリストに登録されていないか確認してみると良いでしょう。
- Barracuda Reputation Block List(BRBL)
無料のDNSブラックリスト(DNSBL)。迷惑メールの送信元IPアドレスのリストです。 - Invaluement
アンチスパムDNSBL。未承諾メールや従来の方法では検出できないものをブロックするためのリストです。 - MXToolBox
ドメインやIPアドレスがブラックリストに登録されていないか、DNSの設定はどうなっているか、といったことを確認できるサービスです。 - MultiRBL
無料のブラックリスト検索サービス。IPアドレス(IPv4/IPv6)やドメイン名で、複数のブラックリストを一括検索できます。 - Spamcop
SpamCop Blocking List(SCBL)。Spamcopのユーザから迷惑メールの送信元として報告されたIPアドレスのリストです。 - Spamhaus
Spamhausプロジェクトでは、迷惑メール業者の特定およびアンチスパム保護活動の一環として、いくつかのDNSBLを管理しています。これらのリストからの解除を希望する場合、blocklist removal centerから申請します。 - SURBL
大抵のDNSBLはメールの送信元のリストですが、SURBLは未承諾メールに記載されたWebサイトのリストです。
ブラックリスト入りするかどうかは、どうやって決まるのか?
ブラックリスト入りしてしまう原因にはどのようなものがあり、レピュテーションを守るためには何ができるのでしょうか。メール配信コンサルタントのLuke Martinez氏に聞いてみました。
「送信元をリストに登録するかどうかの判断基準はブラックリストごとに異なりますが、『スパムトラップ』や『受信者からのフィードバック』から総合して判断することが多いようです。
大抵のブラックリスト事業者は、巨大なスパムトラップ(有効なメールアドレスではあるがメールを受信するためのサインアップをしたことがないものや、長期間非アクティブでメールを受信できなくなっているメールアドレス)のネットワークを持っており、そこに大量のメールを送信しているIPアドレスやドメインがあればブラックリストに登録します。
また、ユーザからのフィードバックも監視しており、特定のIPアドレスやドメインからのメールが大量の苦情を発生させた場合もリストに登録します。
ブラックリスト入りしないためには、望まれるメールを送信するということが重要になります。エンゲージメントの低い宛先はリストから削除し、宛先リストの購入・レンタル・共有も避け、正しくオプトインされたメールアドレスにのみ送信しましょう。」
メールを確実に受信ボックスに届けるために、定期的にブラックリストを確認し、エンゲージメントをチェックして、レピュテーションを高く保ちましょう。
レピュテーションの監視、および各ISPの要件について、詳しくは The ABCs of ISPs をご参照ください。