レピュテーションやエンゲージメントに影響を与える要因について

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この記事は Your Quick Guide To: Email Reputation and Email Engagement Metrics の抄訳です。

ISPではレピュテーションエンゲージメントをメトリクスとして利用しメールを配信するかどうかを判断します。そのため、メールキャンペーンを成功させるためにはこれらのメトリクスについて正しく理解することが必要になります。本記事では、レピュテーションやエンゲージメントに影響を与える要因について紹介します。

レピュテーション

メールを送信するたびにレピュテーションは変動します。ISPによりその基準に差はありますが、どんな要因が影響をあたえるのか理解しておくことは非常に重要です。

1. 迷惑メール報告率
メールを受け取った人が迷惑メールとして報告した割合を表す数値です。この数値はISPがメールを受け入れるかどうかを判断する基準に最も影響を与えるもので、もしこの数値が大きいようであればブロックされてしまうリスクが高くなります。

2. 不明な宛先の数
存在しないメールアドレスに対して送付し、バウンスした数を表す数値です。バウンスは、一般的にメールアドレスに誤りがあったり受信ボックスが一杯になっていたりすることが原因で発生します。メールアドレスの誤りを防ぐためには、ダブルオプトインを採用し、確認メールを送付することが有効です。

3. スパムトラップ
スパムトラップに引っかかってしまった数を表す数値です。スパムトラップ(別名ハニーポット)は、メールアドレスの収集方法に問題があったり、宛先リストが古過ぎるときに送ってしまうリスクが高まります。ISPではある特定のアカウントや、古くなったアカウントを再利用し、スパムトラップとして利用します。これらのアドレスに対しては、開封やクリックといったイベントは決して発生することがありません。そのため、これらの手法を利用して、エンゲージメントの低いアドレスは積極的に取除きましょう。

エンゲージメント

多くのISPでは、メールを配信するかどうかを判断するために、常に受信者のアクティビティをチェックしています。それぞれのISPでオリジナルの基準が使われていますが、以下にあげるものは、一般的に利用されているメトリクスです。

1. 開封率
メールを受け取った人がそのメールを見ているかどうかの割合です。しかし開封したかどうか確認するためには埋め込み画像を表示する必要があり、また多くのクライアントでは自動表示しない設定になっています。そのため、メールを読んだにも関わらず、開封としてカウントされないことがあるという点に注意が必要です。

2. クリック数
メール本文内にあるリンクをクリックした人の数を示す数値です。SendGridのEvent Webhookを利用すれば、クリック、開封、バウンスなど多くのイベントの詳細を確認することが可能です。

3. TINS
TINS (This Is Not Spam)は、メールを受け取った人が「迷惑メールではない」ボタンを能動的にクリックした時に収集される情報です。これにより望まれたメールであると判断可能で、またレピュテーションにも良い影響があります。

TINS Data

TINS

4. 別フォルダへの保存
受信ボックスからその他のフォルダへメールを移動するということは、エンゲージメントのサインです。否定的な印象を持たれていると、まとめて削除される、または特にアクションがないといった反応となります。

5. パネルデータ
メールプロバイダによって定められた基準を基に、正しく迷惑メールとして判断されているかを確認するユーザがいます。この確認の結果もエンゲージメントに影響があります。

いかがでしたでしょうか?エンゲージメントをモニタリングし、宛先リストをクリーンに保って高い到達率を実現しましょう。

参考

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