メール業務の運用を最適化するEvent Webhook機能について
- 2014年3月11日
- by SendGrid
- Category: 機能・使い方
この記事は SendGrid’s Event API: See, Store, and Analyze Your Response Data の抄訳です。
メール受信者のレスポンスはトランザクションメール(注1)の要です。メールの開封やリンクのクリックといったイベントデータはメール業務の運用を最適化するために欠かせません。こういったデータを活用する場合にお奨めするのがEvent Webhookです。Event Webhookを利用することで、メールに関連するイベントデータやカテゴリ、ユニークな引数などをPOSTしたり、サイズ制限の無い送信履歴を活用することができるようになります。以下は、Event Webhookで利用できるイベントの一例です。
1. processed(配信準備)
2. delivered(配信)
3. open(メールの開封)
4. click(クリック)
5. unsubscribe(配信停止)
6. spam report(迷惑メール報告)
7. bounce(バウンス)
8. dropped(ドロップ)
9. deferred(遅延)
各イベントの発生タイミングを図で表すと以下のようになります。
特定の処理を自動化するためにEvent Webhookを効果的に活用した事例を紹介します。スポーツチームをマネジメントするためのWebアプリ「TeamSnap」は、バウンスや配信停止されたメールのアドレスを宛先リストから自動的に削除するためにEvent Webhookを利用しています。TeamSnapは毎月1000万通のメールを送信しており、配信率を高めるために、宛先リストから悪影響のあるアドレスを削除する必要に迫られていました。そこで彼らはEvent Webhookとたった数行のコードを組み合わせることで、この運用を自動化し、配信率を99.8%まで高めることに成功しました。詳細についてはこちらをご覧ください。
Event Webhookには別の使い道もあります。例えば、取得したイベントデータを処理・分析して直感的な表現方法で可視化したり、独自のインターフェイス上で一元的に管理するために利用することもできます。さらに、メールの宛先リストを様々な条件(例えば、最近メールを開封した、一ヶ月以内にクリックした、など)でセグメント分けするために利用することもできます。
また、SendGridは各メールにカテゴリ情報を埋め込むことができます。これらのカテゴリ情報をEvent Webhookで取得・蓄積すると、複数のカテゴリを選択して比較分析する、といったことも可能になります。こういった機能を活用して、ビジネスの目的に合わせて加工したデータを利用することで、より効果の高い施策を打つことができます。
Event Webhookの使い方など、詳しくはこちらをご覧ください。
・日本語マニュアル
・Google App EngineからSendGridを使うためのベストプラクティス
SendGridのその他のAPIについては「もっとメールを活用するためのAPIガイド」をご覧ください。
Event Webhookの利用例
- SendGridのイベントデータをMongoDBにストアする方法
- MongoDBの更新情報を通知する方法
- sendgrid-demoboxのご紹介
- SendGridでリバーシ
- Google App EngineからSendGridを使うためのベストプラクティス
(例:ユーザ登録の完了通知、パスワードリマインダ、発送完了のお知らせ、友達リクエスト、など)